王家の書【共鳴編】 第1話から第10までのストーリーまとめ&人物紹介
あらすじ
世界は、すでに終わりを迎えていた。
灰が降り続く空の下、ひとりの技術者がある言葉を残す。
――彼らは、揺れる。
その意味を知る者は、まだいない。
2157年。
氷河の地下深くで、長い眠りから目を覚ます者たちがいた。0の言葉を合図に、それぞれが荒廃した地上へと歩みを進めていく。
3147年。
個体0と2000は、自らの在り方に疑問を抱き始める。与えられた任務とその判断のあいだに、わずかなズレが生まれていた。
3633年。
かつての選択を悔いる0と、それでも未来を選ぼうとする2000。「任務」ではない意思が、それぞれの内に静かに芽生えはじめていた。
ーー時は過ぎ。
アヌシー王国の跡継ぎ、サイラス・アストリアは傷を負い、川の濁流に呑まれかけていた。彼を救ったのは、旅人のオスカーとケイレブ。二人は各地を巡る旅の途中だった。
サイラスは「王家の書」と呼ばれる書を探し、王国を離れていた。その書には、この世界の理が記されているという。だがその書は、存在すら確かではなかった。
しばらくのあいだ、サイラスは二人と共に旅を続けることになり、ナヴィア王国の港町ツールへと辿り着く。
そこでサイラスは、「王家の書」を知るという謎の老人、マグナスと出会う。
マグナスはサイラスの中に眠る「共鳴士」の力を見抜き、告げた。
「王家の書に辿り着くには、その力が欠かせぬ」と。
かつて封じた自らの力を取り戻すため、サイラスはマグナスのもとで鍛錬を始める。
マグナスの傍らには、エマという少女がいた。彼女は、サイラスが川で助けようとした子供だった。そしてその左手には、紅い痣――未来を視るという「紅血の一族」の証が刻まれていた。
マグナスは語る。
「王家の書は、厚い氷河の地下深くーーかつての人類が築いた巨大な地下機構に眠っている」と。
やがてマグナスは、エマの未来をサイラスに託す。サイラスはエマを連れ、再びケイレブとオスカーのもとへ戻った。二人は少女を温かく迎え入れ、四人の旅が始まる。
その頃、ツールの町では「風詠の宴」が開かれようとしていた。その祭りのなか、サイラスはこの世に存在する謎の者たちに深く関わっていくのだった。
人物紹介
サイラス・アストリア
アヌシー王国の正当な跡継ぎ。自然が放つ波動と共鳴する力を持つ「共鳴士」。かつての出来事をきっかけに、その力を封じて旅を続けている。
オスカー・ストラザール
左頬に傷を持つ大柄な男。武術に長ける。大工の家に生まれ、ケイレブと共に旅をしている。
ケイレブ・リー
商家の息子。料理が得意で、珍しい食材を求めて各地を巡る。
サン
オスカーの飼う黒い犬。
ツキ
ケイレブが連れている白い猿。
マグナス
ツールの森に住む謎多き老人。『王家の書』の秘密を知り、サイラスにその真意と使命を教える。静かな眼差しの奥に、長い年月を生きた者の覚悟を宿している。
エマ
左手に紅い痣を持つ少女。それは未来を視る「紅血の一族」の証。のちにサイラスたちと旅を共にすることになる。
物語の鍵となる要素
アヌシー王国
ウール川が国の中央を横断する小国。農作物に恵まれ、「知の国」として知られている。
オルレアン王国
アヌシー王国の西側に位置する王国。交易で栄え、「商の国」として知られている。
コルカタ王国
アヌシー王国の東側に位置する王国。ラーケン山脈に面し、「武の国」として知られている。
王家の書
アヌシー王国に代々伝わる書物で、この世の理や国を守るための知恵が秘められていると言われている。サイラスは、自らの国を守る鍵として、この書物を求め旅に出ることになった。
共鳴士(きょうめいし)
生命のうねり――あらゆるものが放つ波動に寄り添い、その声を感じ取り、調和をもたらす者。アヌシー王国の王族にのみ密かに伝わる力とされている。
紅血の一族(こうけつのいちぞく)
左手に紅い痣を持って生まれる者たち。未来を視る力があるとされている。
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第11話から第20話までのストーリーまとめ&人物紹介は、こちらから。
第21話から第30話までのストーリーまとめ&人物紹介は、こちらから。
第31話から第40までのストーリーまとめ&人物紹介は、こちらから。
第41話から第50までのストーリーまとめ&人物紹介は、こちらから。
第1話から第60話までのあらすじ
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