王家の書【共鳴編】 第11話から第20話までのストーリーまとめ&人物紹介
あらすじ
ツールの街では、ついに「風詠の宴」が幕を開けた。サイラスとオスカーは船乗り競技大会に、エマとヨムトは海賊の宝探しに参加することに。
海賊の宝探しでは、子どもたちの歓声が町中に響くなか、エマとヨムトは最後の難題「ティル・マーレ」にまつわる問題に行き当たる。町を見下ろすティル・マーレの台座には、「0」と「1」の数字が無数に刻まれていた。意味もわからず戸惑っていると、突然エマが数字を読み始めた。
その内容はこうだった。
ーー還るは北の果て
それはかつて大地を癒やし、命を育てし者の墓標なり
北西に沈む三日月の影、最後の扉開かれん
記す者が鍵となる
「0」と「1」の数字が、「王家の書」に関わりがあるのではと悩むサイラスに、ケイレブが言った。
「ひょっとすると、カイ・ロウルたちなら何か知っているかもしれない」
その言葉を受けて、サイラスとオスカーはグランブルー号のカイ・ロウルを訪ねる。すると、グランブルー号の副船長であるマーク・レイナーから、自身の生い立ちと数字にまつわる話しを聞かされた。さらにカイ・ロウルは「この世には計り知れない者」がいると教えるのだった。
船乗り競技大会では、サイラスとオスカーは惜しくもカイ・ロウルとマーク・レイナーに敗れる。しかしその競技を通じて、彼らに「共鳴士」であることが知られてしまう。
宴が終わりに近づく頃、エマが何者かにさらわれた。サイラスはマグナスの元へ駆けつけるが、まるで最初から存在しなかったかのように痕跡が消えていた。マグナスだけではない。教会の神父やヨムトの行方もわからない。
不穏な空気の中、エマを探す手助けをしてくれたカイ・ロウルから、「造られし者」についての話を聞くことになる。
手がかりを探していたサイラスは、エマの手提げから一枚の紙片を見つける。そこにも「0」と「1」が書かれていた。ふと手をかざすと、数字は淡く光を帯び、文字へと変わっていく。
ーーティル・マーレ、始まりの言葉ここにあり
読み解く者よ、光の言葉を辿れ
それはやがて、終わりの扉へと続く道
共鳴士としての力が、金の文字を浮かび上がらせたと気付いたサイラスは、ティル・マーレへと走る。台座に手をかざすと、金色に光る文字が浮かび上がり、宙に舞った。
光る文字は、サイラスの目の前でゆらめきながら消え、台座に刻まれた数字までもが、まるで使命を終えたかのようにゆっくりと消えていく。
一方、二手に分かれて街道を探していたオスカーとケイレブが宿に戻ってきた。得体の知れない出来事に、オスカーはサイラスに対して怒りをあらわにする。後から戻ってきたケイレブは、サイラスが共鳴士であると、彼の正体を明かす。
サイラスは、自分がアヌシーの共鳴士であること、「0」と「1」の数字が読めることを二人に伝えた。そして、ティル・マーレで見た金の言葉を二人に話す。
ーー還るは北の果て
それはかつて大地を癒やし、命を育てし者の墓標なり
北西に沈む三日月の影、最後の扉開かれん
記す者が鍵となる
ーーそのとき金の言葉は蘇り、忘れられた証は光とともに現れん
さらにサイラスは、カイ・ロウルから聞いた「造られし者」についても二人に教えた。それは、先の世に造られ、今を生きる我々と見分けがつかないという信じがたい話だった。
ーーひょっとしたら、マグナスやヨムトもその「造られし者」なのではないか。
では、エマは?
ケイレブは?
オスカーは?
彼らもまた、「造られし者」なのではないか。
疑念は静かに、しかし確実に三人の胸に広がっていく。互いを見つめる視線の奥に、言葉にならない不安が滲んでいた。
人物紹介
サイラス・アストリア
アヌシー王国の正統な跡継ぎ。自然が放つ波動と共鳴する力を持つ「共鳴士」。かつての出来事をきっかけに、その力を封じて旅を続けている。「0」と「1」の数字を読み解くことができる。
オスカー・ストラザール
左頬に傷を持つ大柄な男。武術に長ける。大工の家に生まれ、ケイレブと共に旅をしている。
ケイレブ・リー
商家の息子。料理が得意で、珍しい食材を求めて各地を巡る。神話に出てくるような美しい顔立ちで、人々を魅了する。
サン
オスカーの飼う黒い犬。
ツキ
ケイレブが連れている白い猿。
マグナス
ツールの森に住む謎多き老人。『王家の書』について、共鳴士であるサイラスにその秘密を教える。
エマ
左手に紅い痣を持つ少女。それは未来を視る「紅血の一族」の証。サイラスたちと旅を共にしており、「0」と「1」の数字を読み取ることができる。
ヨムト
親を亡くし、叔父のレイジンに引き取られた少年。エマたちの宿近くに住み、エマを妹のように面倒を見ている。
レイジン
ヨムトの叔父。親を亡くしたヨムトの面倒を見ている。
カイ・ロウル
グランブルー号の船長。サイラスたちに手を貸す心優しい船乗り。「造られし者」について教える。
マーク・レイナー
グランブルー号の副船長。カイ・ロウルとともに船乗り競技大会に出場する。優れた「風読み」の力を持つ。
リオ・ナッシュ
グランブルー号の船員。
コリン・マーヴェイ
グランブルー号の船員。元副船長。
物語の鍵となる要素
アヌシー王国
ウール川が国の中央を横断する小国。農作物に恵まれ、「知の国」として知られている。
オルレアン王国
アヌシー王国の西側に位置する王国。交易で栄え、「商の国」として知られている。
コルカタ王国
アヌシー王国の東側に位置する王国。ラーケン山脈に面し、「武の国」として知られている。
王家の書
アヌシー王国に代々伝わる書物。この世の理や、国を守るための知恵が秘められていると伝えられている。サイラスは、自らの国を守る鍵として、この書物を求め旅に出ることになった。
共鳴士(きょうめいし)
生命のうねり――あらゆるものが放つ波動に寄り添い、その声を感じ取り、調和をもたらす者。
紅血の一族(こうけつのいちぞく)
左手に紅い痣を持って生まれる者たち。未来を見る力があるとされている。
ティル・マーレ(海の母)
ツールの町を見下ろす巨大な女神像。船乗りたちの守り神として信仰を集める。その台座には「0」と「1」の数字が無数に刻まれている。
クランブルー号
堂々たる風格を備えた巨大な帆船。漆黒の船体と、艫(とも)に刻まれた鮫の紋章がシンボル。
造られし者
先の世に造られたと言われる存在。人ではない何かーーその正体は深い謎に包まれている。
お読みくださり、ありがとうございます🌿
第1話から第10話までのストーリーまとめ&人物紹介は、こちらから。
第21話から第30話までのストーリーまとめ&人物紹介は、こちらから。
第31話から第40話までのストーリーまとめ&人物紹介は、こちらから。
第41話から第50話までのストーリーまとめ&人物紹介は、こちらから。
第1話から第60話までのあらすじ
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