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Willie Bobo - A New Dimension(1968)

ラテン~ジャズのパーカッション奏者兼ドラマーのウィリーボボ。モンゴサンタマリアと同じく彼の音楽もラテンをベースにしたごった煮的な旨味があります。本作では名プロデューサーであるエズモンドエドワーズがプロデュースしておりコテコテ度高めでアレンジャーのソニーヘンリーはウィリーボボのバンドのギター奏者でもあるためこれまたいい仕事。こう書くととてもいい感じに思えますが一部の曲のアレンジャーであるドンセベスキーは50年代のラテン楽団やその流れを次いだイージーリスニングよりのサウンドにしてしまいややマイナス。

メンバー
ウィリーボボ:ティンバレス、ボーカル
フレディウェイツ:ドラム
チャックレイニー:ベース
ソニーヘンリー:ギター、アレンジ
ジミーオーウェンズ:トランペット、フリューゲルホルン
ケニーロジャーズ:アルト、テナーサックス
フェリックスウィルキンス:フルート
ヴィクターパントーヤ:コンガ
オズワルドマルティネス:Gourd、カウベル
ジョンロドリゲスjr:ボンゴ、カウベル
Gourdとはひょうたんのことでこれを使った楽器には笛、ギロ(溝を棒でこすってギ―ギ―って鳴らすあれ)やカバサ、シェケレ、さらには小型のコンガのようなものまでありどれを指すのか不明です。

Psychedelic Blues
サイケ感はいっさいないラテンソウルジャズ。甘い曲が多い中これはめちゃくちゃヒップでかっこいいんですよね。いかにもラテンらしいフルート、ダーティなトーンを混ぜたテナーサックス、ノリのいいハイトーンのトランペット、ティンバレスと続くソロ回しもいかにもこの頃のラテンと言った感じです

The Look OF Love
ウィリーボボがボーカルを取ります。イントロの甘いギターリフは良い感じですがオーケストラが入るとややムーディーすぎる気もします。テナーソロは思わず盤を確認してしまうほどムードテナーの世界。ドンセベスキーのアレンジです。

Grazing In The Grass
ヒューマセケラのカバーでピアノがいないことを除けばかなり原曲に近いアレンジです。軽快なリズムに乗ってホーンが飛ばしまくっていきます。アレンジャークレジットがないのでウィリーなりエズモンドがこんな感じでってざっくり方向を決めてせーので取ったのかもしれません。

Quieres Volver
バラードナンバーで甘いギタートーンはいいもののストリングスは演歌より。ウィリーの声やスペイン語ならではの響きが結構ムーディーなのでスモールコンボの方がくどさが無くてまとまりが良かったのではないでしょうか。ただギターソロは絶品です。

Yellow Days
アレンジャークレジットがないもののオーケストラがバックの甘い一枚。ただイージーリスニング度は低めでジャズ風のギターソロもいい感じです。

Lisa
スモールコンボのノリのいい一枚。ウェス風の甘いトーンとソウルフルなリズムの刻みを使い分けるギターがすごいです。そしてチャックもブンブン鳴らしています。フリューゲルホルンの柔らかい音とスペイン語の威勢のいい掛け声も対照的でとてもキャッチー。

This Girl in Love With You
バラードですがオーケストラ控えめ、ベース大き目なので結構聴きやすい一曲

Sham Time
ホーンメインのアップテンポの一曲。ジャズ由来のソロが聴きどころですがリズム面に関してはかなりR&Bより。69年という時代ならではのアレンジといえます。