Jimmy Mcgriff - The Main Squeeze(1974)
一見CTIのピートターナーのような丘を映した写真。しかしよく見ると左側に違和感が。と思ってよくよく見ると横たわる女性の裸体です。本作はジャズファンク全盛期にも拘わらず10年前のソウルジャズスタイルに回帰したような曲が多いですが、一部マイナーなエレピやクラヴィネットの使用、アフリカっぽいサウンドなど挑戦的な曲が含まれるやや異色作です
メンバー
ジミーマクグリフ:オルガン、RMIエレクトラピアノ、クラヴィネット
ジミーポンダー:ギター
エディグラッデン:ドラム
コニーレスター:アルトサックス
The Worm Turns
のっけからレスリーに負荷をかけたマクグリフらしいオルガンが鳴り響きます。テナーもジーンアモンズのようなハードブロウでポンダーのブルージーなリフをグリグリを繰り出してきます。そしてそれを支えるのはスウィングする4ビート。これは絶品です。
The Sermon
ジミースミスの曲でハードバップの匂いを漂わせる演奏でスミスへのリスペクトを感じます。
The Blues Train To Georgia
ジミーのオリジナルですが王道のブルースなので聞き覚えのあるフレーズになっています。 ここではRMIエレクトラピアノも弾いています。
Misty
リチャードホルムズのバージョンが有名な曲。彼はアップテンポに演奏していましたがここではブルージーなバラードにアレンジしています。コニーのラッキートンプソンにも通ずるスウィングしながらの歌うようなフレーズがたまりません。ここでもマクグリフはエレクトラピアノも弾いています
The Main Squeeze
掛け声やパーカッション入りのアフリカンなヤバいジャズファンク。ヤバいで済ますと語彙力がないと思われそうですが、このディープかつグチャッとした感じや今までの曲とのギャップを感じるとヤバいと思って絶句すること間違いなしです。
GMI
アップテンポのブルース。ここではブルースが得意なジミーポンダーが水を得た魚のようにノビノビと弾いています。
These Foolish Things Remind Me Of You
ビリーホリデイも歌ったスタンダード。活動歴が長いのもあってマクグリフはファンクだけでなくこういった曲もかなりうまいです。
Stella By Starlight
金属的なトーンでスウィングするアルトがソウルフルな曲。ジミーポンダーのブルージーなギターソロも楽しいです。リチャードホルムズ顔負けのベースパートがなんといっても最高です。
コネクション:RMIエレクトラピアノ
これはアメリカのロッキーマウント・インストゥルメンツという会社が発表したものでエレピというよりオルガンに近い構造のようですがネットに転がっているデモを聴くとウーリッツァーやローズよりもアコースティックピアノに近い音からクラヴィネットのような音、ローズっぽい音と多彩な音が出せたようでバラエティは広いけど逆に個性もないので知らず知らずのうちに聴いているかもしれません。とりあえずデモを貼っておきます
使用者としてはリックウェイクマン、ジョンロード、デオダート、マイルスデイヴィス(70年のワイト島)、ホレスシルバー、サンラ、B,S&T(And When I Dieではソロで使用)、オシビサ、ドクタージョンなど使用者は多岐にわたり知らず知らずのうちに聴いているというのはあながちまちがいではありません
