Junior Parker - You Don't Have To Be Black To Love The Blues (1971)
ブルースを愛するのに黒人である必要はない。日本人なら共感できるタイトルだと思います。(それにしてもジュニアパーカーは長いタイトルの作品が多いです)だからかこのスイカを食べるジャケはジャズファンクのコンピ盤シリーズでパロディされています。生前リリースされた最後の作品である本作はこの時代らしいファンキーなフィーリングに満ちたブルース。声もハーモニカもまろやかで甘い彼ならソウル・ファンク時代でもその時代にフィットした作品を世に出し続けられたでしょう。若くして亡くなったのが惜しまれます。
メンバー
ジュニアパーカー:ボーカル、ハーモニカ
他不明
さすがにここまでクレジットがないのはひどいと言いたくなります。残念ですがこれがソニーレスターの仕事です。ただいくつかグルーヴマーチャントの作品のクレジットを見て気が付いたのがジャズよりの作品だとクレジットが比較的ちゃんとしています(マクグリフ、ラッキートンプソン等)。しかしセッションミュージシャンを使っていると思われる作品や、数曲にしか参加してしない楽器の奏者はいい加減という傾向が見られます。また基本的にNY録音であるため本作もNYのセッションミュージシャンが参加しているものと思われます。
Five Years Long
甘い喉を頭から聴かせてくれます。オリジナルはジョンリーフッカーですがここではソウル、ファンクに近いアレンジがされています。
Tin Pan Alley
キレのいいドラムがとゴツゴツしたグルーヴが気持ちいい一曲。この曲だけはドラムがアイドリスムハンマドっぽいような違うような…
Blue Shadow Falling
ジュニアパーカーのオリジナルでコッテリしたスローテンポのブルースです
That's Alrlight
これもパーカーのオリジナル。ストレートなブルースでやるせないハーモニカが印象的
Way Back Home
クルセイダーズのカバーでハーモニカ一つでの演奏です。グルーヴィな演奏にのって素朴なハーモニカがノスタルジックに響きます。
I Need Love So Bad
パーシーメイフィールド作でアーサーアダムスのLove & Peaceのクルセやクインシージョーンズのカバーを思いだす演奏です。
Look On Yonders Wall
パーカーのオリジナルでブルースそのものですが楽器が変わるだけでグッとモダンなソウルに近づいています。
Man On Mouse
シャッフルビートのブルースでロックにも通ずるギターやゴツゴツとしたベースとクルセっぽいですがグルーヴマーチャントはほとんど全てNY録音なのでクルセではないと思います
Sweet Home Chicago
ロバートジョンソン作ですがクレジットではなぜかパーカー作になっています。グルーヴィなバンドサウンドとハーモニカの相性がぴったりです。
I Like Your Simle
作者はカントリー歌手のカールスミスとブルース歌手のリーショットウィリアムスの2人というちょっと変わった曲です。ジャズ~カントリー~ファズとバラエティー豊かなギタープレイが楽しいです。
追記
とある方から教えていただいたのですが、このアルバム演奏メンバーだけでなく作曲クレジットもひどくてパーカー作と書いたものが結構他人の作品でした。まずBlue Shadowsはローウェルフルソン、That's Alrightはジミーロジャースというシカゴのギタリスト、シンガー、ハーモニカ奏者の人が作ったとのことです。 Look on Yonder Wallは元は45年の歌ですが、ここでは後にエルモアジェームスが歌ったのを意識している。というかこの時代はほぼみんなエルモアバージョンをベースにカバーしているそうです。
誤りはこれくらいですが豆知識も教えていただきました。それがSweet Home Chicagoについて。ジョンソン原作なのは間違いないのですが 60年代にマジックサムという人が歌ったバージョンを踏襲しているそうです。
※追追記パーカーは62年にカバーしているためそちらを参考にしたのではという意見を頂きました
僕のリサーチ不足、ブルース知識の不足が大きな原因ですがソニーレスターがいい加減なことはもちろん、古いブルースはクレジットがいい加減なようなのでお許しください。最後になりましたが情報を下さったかたにはこの場をお借りして感謝します。本当にありがとうございました。
