Stanly Turrentine - That's Where It's At(1962)
60年代には西海岸で活躍したレスマッキャン。そんな彼はNYでライブをした際にスタンリータレンタインと共演してこれをレコード化します。本作はそのお返しにニューヨークへ行った際にスタジオでセッションをおこない、スタンリー名義でブルーノートからリリースしたものになります。レスはアウェーだからかドラマーが自分のメンバーでないからか録音がヴァンゲルダーだからなのか、彼らしさのないプレイですがそれでも演奏が熱を帯びてくるといつものタッチでガンガン弾くようになるのが面白いです。そしてそんな演奏をバックにスタンリーも好調なブローを披露しています。
ちなみにピアノトリオがメインのレスですが度々テナー奏者とも共演しています。ベンウェブスター、テディエドワーズ、エディハリス、プラスジョンソンそしてスタンリー。みな似たようなスタイルでなんとなく彼の好みの傾向が見えてきます。
メンバー
スタンリータレンタイン:テナーサックス
レスマッキャン:ピアノ
ハービールイス:ベース
オーティスフィンチ:ドラム
ハービールイスはレスのトリオのベーシストですがドラマーはなぜかレスとは関係ないオーティスフィンチ。彼は当時スタンリーと結婚していたオルガン奏者シャーリースコットのグループにいたのでその伝手で借りてきたのかもしれません。
Smile, Stacy
アップテンポのリズムセクションに乗ってビビットなバップフレーズを披露。ですがフリークギリギリのトーンまで披露したりとアモンズやウェブスター由来のノリはちっとも変わらないです。それに触発されたのかガンガングルーヴするレスもまたいいです。
Soft Pedal Blues
アモンズ風のブロウが不健康に響くブルース。これだけスタンリー作曲。
Pia
ソウルフルなミディアムナンバー。あまりレスらしからぬ端正なプレイですが気分が乗ってきたのか唸りながら弾いています。スタンリーの掠れを取り入れたプレイはウェブスター的。アモンズとウェブスターの2人の巨匠のいいとこ取りをしてアップデートさせたという意味ではタレンタインこそボステナーです。
We'll See Yaw'll After While, Ya Heah
切なくもどこか明るいブルースナンバー。ここではレスの彼らしいソウルフルな演奏が聴けます。時々レイチャールズっぽいタッチになるのですがここでもそんな演奏を披露しています
Dorene Don't Cry,I
スタンリーらしいブルースナンバー。素っ気ないようで実は優しい人といったらいいかもしれません。無骨一遍等じゃないのが彼の魅力だと考えています。
Light Blue
いかにもバップらしいリフのブルースナンバー。スタンリーの兄トミータレンタイン作。このアルバムはタレンタイン兄弟が書いた二曲を除きすべてレスの作になります。
