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「わたし」を造るのって。 #わたし世界観No.3

「わたしを造るのは何者か」

あなたは、
今の自分を造ったのは誰だと思いますか。

家族でしょうか。
友達でしょうか。
好きな人でしょうか。
嫌いだった人でしょうか。

きっと、人によって答えは違うと思います。

でも私は、
「わたし」を造っているものの大部分は、
“他人との関わり”
なのではないかと思うのです。

人は一人では生きていけない。
そんな言葉をよく聞きます。

私はそれを、
ただ生活面の話ではなく、

「自分という存在そのもの」

の話でもあると思っています。

今の自分の性格。
考え方。
価値観。
口癖。
好きなもの。
嫌いなもの。

それらは、何もない空間で
突然生まれたわけではありません。

今まで出会ってきた人たち。
関わってきた人たち。

その一人ひとりとの経験の積み重ねによって、
少しずつ形を変えながら、
今の「わたし」ができているのだと思います。

小さい頃を思い返してみると、
親の言葉って、
想像以上に自分の中に残っています。

「ちゃんとしなさい」
「優しい子だね」
「なんでできないの?」

たった一言でも、
それが何年も心に残ることがあります。

褒められた経験から、
自信になることもある。

逆に、
否定された経験から、
ずっと自分を責めてしまうこともある。

つまり、
他人の言葉は、
思っている以上に「わたし」を造っているのです。

学校に行けば、
また別の「他人」が現れます。

友達と笑い合った記憶。
クラスで孤独を感じた瞬間。
誰かに救われた日。

逆に、
誰かの言葉で傷ついた日。

その全部が、
自分の考え方に影響を与えていきます。

「人に優しくしよう」

と思えるのも、
誰かに優しくされた経験が
あるからかもしれない。

「もう期待しないでおこう」

と思ってしまうのも、
期待して傷ついた経験があるからかもしれない。

人は経験から学ぶ生き物です。

だからこそ、
他人との関わりは、
知らないうちに自分の性格を変えていく。

私は、
“嫌いな人”
もまた、自分を造っている存在だと思います。

嫌な人に出会った時、
人はたくさん考えます。

「自分はこうならないようにしよう」
「こんな言葉は人に言わないようにしよう」
「こういう人とは距離を取ろう」

そんな風に、
反面教師として学ぶこともある。

つまり、好きな人だけではなく、

苦手な人や、
傷つけてきた人でさえ、

今の「わたし」を造る材料になっているのです。

それって少し悔しいですよね。

嫌な思いをさせてきた相手なのに、
その人の存在が今の自分に影響しているなんて。

でも、
だからこそ人間は複雑で、
面白いのだと思います。

他人がいるから、
自分の良いところがわかる。

他人がいるから、
自分の悪いところにも気づける。

得意なことも、
苦手なことも、

一人きりでは気づけない。

周りと比べるからこそ、
見えてくるものがある。

もちろん、
比べすぎて苦しくなることもあります。

「あの人みたいになれない」
「自分には価値がない」
そう感じてしまう日もあるでしょう。

でも、
その感情さえも、
他人との関わりの中で生まれたものです。

人は、
誰かと関わることで悩み、
誰かと関わることで救われる。

とても不器用な生き物だと思います。

だから私は、
今まで出会ってきた人たちを、
完全に無意味だったとは思えません。

仲良くしてくれた人も。
離れていった人も。
傷つけてきた人も。
救ってくれた人も。

その全員が、
今の「わたし」を造る一部になっている。

そう考えると、
人生って、
“人との出会いの連続”なのだと感じます。

そして、
今この瞬間も、
私たちは変わり続けています。

新しい人に出会って、
新しい考え方を知って、
少しずつ価値観が変化していく。

昨日までの自分と、
今日の自分は、
まったく同じではないのです。

だからこそ、
今苦しい人間関係の中にいる人にも、
伝えたいことがあります。

その経験も、
きっと無駄にはならない。

今は辛くても、
その経験が、
未来のあなたの
考え方を造る日が来るかもしれない。

優しくなれる理由になるかもしれない。

誰かを理解できる理由になるかもしれない。

人は、
一人では完成しない。

たくさんの人と出会い、
たくさん傷つき、
たくさん学びながら、
少しずつ「わたし」を造っていく。

だから私は思うのです。

「わたし」を造っているのは、
自分自身だけではない。

今まで出会ってきた、
たくさんの“他人”によって、
今の「わたし」はできているのだと。



↓過去の「#わたし世界観」シリーズ

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