ああ懐かしの「ウルトラ怪獣同好会」
私は、小学校に入学する直前に引っ越しをしたので、入学当初、知り合いが一人もいませんでした。
引っ越しをした当初は、
① 今まで一緒に遊んでいた友達と、突然会えなくなるし、
②「ここに通うんだ」と胸を膨らませつつ眺めていた小学校とは全然違う知
らん土地の知らん小学校に行く羽目になるし
③ しかも古くて暗くてオンボロな校舎だし、
④ 新しい家から小学校まで遠いし
⑤ じゃんけんの掛け声は違うし、
⑥ 母親は第二子(私からみたら弟)を産んだばかりで、今まで以上にイライ
ラしているし
なかなかの試練でした。
「子供の頃に親の都合で、何度も転校した」という人を見ると、今も「大変な苦労をなさったんだな」と思います。いや、子供の頃の引っ越しは辛い。
で、まあ、そのオンボロ校舎の小学校に入学したわけなんですが、入学当初は、やっぱり同じ幼稚園や同じ保育園出身者で固まる傾向にあるわけですよ。
そんな私と初めて一緒に遊んでくれたのは、Y子ちゃんでした。Y子ちゃんは、非常に怪獣に造詣が深く、私たちは、二人で「ウルトラ怪獣同好会」を作ることになりました。私も、引っ越し前に保育所の友達と「ウルトラマンごっこ」をしていた関係上、少しは怪獣の知識があったわけです。
とは言え、Y子ちゃんの怪獣への愛と知識の深さは桁違いでした。一つ年上のお兄さんがいる、という有利な条件はあったにせよ、この点においては、私はY子ちゃんに一目置いていました。
「ウルトラ怪獣同好会」では、段位制をとっていて、ウルトラ怪獣の知識が増えるにつれて、級や段位が上がる仕組みになっていました。私は8級くらいからスタートしたのですが、Y子ちゃんは、初段スタートでした。
ウルトラ怪獣のカードや切り抜きをたくさん持っているY子ちゃんは、たゆまぬ努力で順調に段位を上げ、ついに最高位の九段へと登りつめました。
尊敬です。
もちろん、部長はY子ちゃんで、私は副部長。周りの友達も勧誘したものの、みんな「魔法のマコちゃん」とか「アタックNo.1」とかの方が好きなようで、部員は増えませんでした。
九段のY子ちゃんは、さらに知識を増やして、ついに「怪獣名人」となり、次いで「怪獣博士」になりました。それ以上の地位は作っていなかったのですが、Y子ちゃんの知識がどんどん増えたため、相談の上、「怪獣総理大臣」という地位を創設し、Y子ちゃんが就任しました。
日本最初の「女性の総理大臣」は、既に54年前に誕生していたのですよ。
Y子ちゃんとは小学校の1、2年生の時に同じクラスだったのですが、結局、「総理大臣」になった後も、進化を辞めなかったY子ちゃんの功績を讃えて、2年生の3学期には、さらに上の位である「怪獣掃除大臣」の称号が彼女に与えられることになりました。(ボキャブラリーが、小学2年生ですな)
Y子ちゃんとは、3年進級時のクラス替えで離れ離れになってしまいました。新しいクラスの友達は、アイドル好きが多く、私は次第にそっちの話題ばかり話すようになりました。
結局、その後、義務教育の残りの7年間で、Y子ちゃんと同じクラスになることはありませんでした。別に仲違いしたわけでも何でもありませんが、互いに同じクラスの人とばかり喋ったり遊んだりするうちに、なんとなく疎遠になってしまい、「ウルトラ怪獣同好会」は未だに開店休業状態です。
中学校を卒業してから、Y子ちゃんが、地域で一番難関の進学校へ入学したと風の噂で聞きました。「ウルトラ怪獣同好会」での記憶力を勉強でも発揮したようです。今頃、ほんまに「怪獣博士」になっているかも知れません。(「怪獣学」があったら、の話)
私の「ウルトラ怪獣同好会」での段位は結局初段止まり。それから、どんどん怪獣の知識は薄れていってしまいました。
ただ、「何かを記憶する趣味」というのは、時々、私に訪れてくれます。中学時代に「相撲」にハマり、力士の名前などを覚えたりはしていました。その後、20代の時に、私の影響もあって「相撲」好きになった友達と、「月刊 大相撲」に載っている力士のプロフィールを見て、クイズを出し合い、「当時活躍していた力士の本名、あだ名、身長体重、所属部屋、出身地」などに詳しくなった時期もあります。
また、40代くらいの時に、「古今和歌集を覚えよう」と思ったこともあります。
これはあっという間に挫折しました。
今は、「将棋のプロ棋士」のプロフィールを記憶したりしています。数年前に突然思い立って、将棋を始めた私。それなりに努力したものの、指す方はさっぱりです。しかし、「見る将」は楽しく、個性的な棋士の方々の知識を少しずつ増やしていっています。
さて、少し脱線してしまいましたが、怪獣の話題に戻ります。
きのころさんから、かねてより、「りこさんの推し怪獣は?」という質問をいただいておりました。ありがたいことです。
私の「推し怪獣は」
↓↓↓
「エレキング」です。
こんなの
有名なので、ご存知の方も多いですよね。私は、子供の頃からずっと「エレキング」が好きです。何となく好きです。郷愁を感じます。
「エレキング」が好きなので、姿形がちょっと似ている「太陽の塔」も好きになりました。「太陽の塔」を見るたびに、「エレキング」を思い出します。
そして、「牛」(牛乳石鹸の箱に描いてあるような、白地に黒い模様がある牛)も好きです。
さて、前述したように、私の怪獣知識は、年々薄れる一方でした。なので、今、現役で「怪獣好き」をなさっている方々には、知識も情熱も足元にも及びません。
しかし、この記事を書いて、再び、怪獣への熱い思いが胸に蘇ったような気がします。
なので、「ウルトラ怪獣同好会」を立ち上げた頃の初心に戻って、怪獣の知識を一から学びなおしたいと考えています。
Y子ちゃんに再会して、「ウルトラ怪獣同好会」が、再び動き出すその時に備えて。
