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父の右翼化と高齢化、価値観と時代の変化


 昔の父はどちらかといえば中道左派的な考え方を持っていたと思いますが、近年はその考えにも大きな変化が見られ、差別的な発言が増えたり、周囲と意見がぶつかる場面が多くなってきました。この話を取り上げたところ、非常に多くのコメントをいただきました。「自分も親との付き合い方に悩んでいる」という声もありましたし、「いやいやお父さんは立派じゃないか」という意見も寄せられました。
 確かに、差別的な発言やトラブルは良くないことですし、家族としても大変な面があります。しかし一方で、父が言っていること自体には確かに一理あると感じる時もあるのです。だからこそ、皆様のご意見を拝見しながら「その通りだな」と思うことが多くありました。

父とテレビ

 父とテレビを一緒に見ると大変なことになることがあります。5年以上前、実家で私がテレビをつけていた時のことです。番組にたけし軍団のガダルカナル・タカさんが出演していたのですが、その瞬間に父の怒りが爆発しました。「ガダルカナル島がどれほど悲惨な戦場だったか分かっているのか」、「日本のために戦った人々を何だと思っているのか」と激しく怒り出したのです。
 これについては私も「もっともだ」と思い、父の言葉に頷いていました。

ガダルカナル・タカ事件

 しかし話はそこで終わらず、怒りは次第にたけし軍団全体、さらにはそのタレントを起用したテレビ局へと広がり、ついには私自身に矛先が向かいました。「お前は何を勉強してきたんだ」、「日本のために戦って死んでいった人々を侮辱するような番組を見て、何も感じないのか」と叱責が止まらなくなり、結局1時間近く怒り続けたのです。
 この出来事は我が家で「ガダルカナル・タカ事件」と呼ばれるようになりました。以来、私はたけし軍団を見るたびにこの日の記憶を思い出します。

父とサッカーと文化的価値観

 父はテレビ番組だけでなく、スポーツに対しても独自の厳しい見方を持っています。特にサッカーは嫌いで、「時間稼ぎや痛がる演技など、やり方が汚い」、「男らしくない」と強く批判します。私自身はヨーロッパでサッカーを見てきて、それも一つの文化だと理解していますが、父にとっては「不愉快だ」としか映らないようです。
 さらに日本のサッカーに関しても、「Jリーグの選手はチャラい」、「髪を染めたりする暇があったら練習しろ」と昔から言っています。確かに一理ある部分もありますが、今の時代の文化や価値観とはかみ合わない面も多くあります。

父とスポーツ

 そんな父でもスポーツ観戦自体は好きで、相撲、マラソン、野球はよく見ます。ただし、どの競技でも「チャラチャラしている」、「調子のいいことばかり言う」選手が出てくると途端に怒り出すのです。昔からそういう傾向がありましたが、今では応援したいと思える選手はほとんどいないようです。結果として、テレビを見ても機嫌が悪くなり、1日中苛立っていることも増えています。

父と人間関係

 この傾向はテレビやスポーツ観戦だけにとどまりません。実生活の中でも周囲と衝突することが多いのです。近所では向かいのご夫婦とは良好な関係を保っていますが、両隣とは犬猿の仲で、「隣のクソババアは挨拶もしない」などと常に不満を漏らしています。かかりつけの医師に対しても「ヤブ医者」と罵り、実際に喧嘩になったこともありました。

父の右翼化

 父の言葉には差別的で過激な部分も多く含まれています。しかし同時に、彼なりに真っすぐで一貫した考え方を持っているのも事実です。だからこそ「正しい」と思える発言もあるのですが、その真っすぐさがしばしば周囲との衝突を生み、本人自身も苦しめているのではないかと感じます。

社会全体の右傾化を指摘する意見

 父の発言や行動を通して、社会全体の右傾化を指摘する意見もいただきました。一方で「高齢になると感情をコントロールしにくくなる」という見方も多く寄せられました。もし後者が事実ならば、私自身も10年、20年後には同じような面を持つ可能性があります。YouTuberとして年齢を重ねるうちに、父のように切れ味が増していくのかもしれない、と考えさせられました。

父の価値観と時代

 ただし、父が常に立派な主張をしているわけではありません。例えば、政治家の裏金問題や談合についても「見つかったことが悪いのであって、昔からあることだ」と全く問題視しません。女性を「産む機械」とするような発言にも同調し、母に対しても「自分に従うのが当然」という態度を崩しません。外国人に対する差別的な発言も多く、禁止用語を平然と口にします。時代が大きく変わっている中で、こうした考えはやはり見直すべきではないかと私は感じています。

おわりに

 この記事では、ご好評いただいた父親の話の続編をお届けしました。父の考えには共感できる部分もありつつ、差別的で古い価値観に基づいた発言も多くあります。家族としてはその両面を受け止めながら付き合っていくことになり、簡単なことではありません。しかし、父の姿を通じて自分自身の未来を考えるきっかけにもなっています。
 
今後もこうした身近なテーマを皆様と共有していければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


ご参考

 情報との付き合い方、日本経済の置かれている状況、トランプ政権とアメリカ経済のこと、力を失っていくイギリス経済、中東経済のこと。今の時点での私の考えをまとめて本にしました。

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