Week22: 結局秋学期には何を学んだのか?
12月に入り、気候の変化が少ないパロアルトも朝晩はだいぶ冷えるようになりました。光陰矢の如しを毎週のように実感していますが、秋学期の授業は全て終わり、来週の最終試験を経て年明けまで冬休みに入ります。
さて、試験勉強真っ只中なのですが、若干現実逃避的に秋学期の主に授業を振り返りたいと思います。
以下の記事は秋学期の開始前に書いていたものです。果たして当初描いていた目標は達成できたのでしょうか。
秋学期の授業①Core(必修科目)
MBAもMSxも最初の半年程度はCoreと呼ばれる必修科目があります。私たちのCoreは秋学期で終わりですが、以下をクラスメイトと受講していました。
Marketing
StarbucksやブラジルのAzul Airlineなどのケースに基づいて3Cを深掘りする、いわゆるマーケティングよりもどちらかというと「市場戦略」の授業でした。教授が繰り返し言っていた「そこに市場はあるのか?」「そこでキャッシュが稼げるのか?」という2つのフレーズが印象的でした。
Finance
FCFや債券、CAPMや資本コストといったThe Financeです。"Cash is King"や"Finance withdrawal(ファイナンス禁断症状)"など数々の名言が飛び出たクラスでした。
Data & Decision
統計分析のクラスで毎回RやPythonを使ってデータ分析をやっていました。なかなかヘビーでしたが、統計の基礎は頭に入った気がします。Capstone Projectというグループワークは最後の授業で発表され、多様性に富んでいて非常に面白かったです。
Strategy Beyond Markets
ロビーイングなど、企業の通常の市場活動以外の戦略について学ぶ授業です。こうした一見すると分析が難しい内容も、4I(Issue, Interest, Institution, Information)といったフレームワークや米議会の分析手法などを与えられた上で分析すると理論的に説明ができ、新しい発見が多くありました。

秋学期の授業②Elective(選択科目)
秋学期から始まった選択科目。Startup GarageとEntrepreneurial Accessionについては何度か触れましたが、それ以外に2つほど受講していました。MBA生や他学部の学生と受講するため刺激的でした。
Startup Garage - Design
プロテインアイスクリームのコンセプト作りからプロトタイプ作成までを一気に行いました。とにかくこのフェーズではインタビューをすることでアイデアを固めていくことを学びました。
Entrepreneurial Acquisition
詳細は下記回をご覧ください。Search Fundについて、実際のSearcherを多数ゲストに呼んで進めるクラスは個人的に秋学期で一番の授業でした。
Robotics and Autonomous System Seminar
最新のロボット技術について毎回最先端の研究を行うゲストを招待するセミナー形式の授業。Engineering Schoolの授業はバックグラウンド的に単位取得が難しいので、こうしたセミナーで最新技術に触れていました。主にロボットにどう学習させるかという点で多様なアプローチがあり、毎回学びがありました。
Entrepreneurial Thought Leaders' Seminar
こちらもセミナー形式ですが、こちらは各界のリーダーを招待しており、Gamma共同創業者のGrant Leeや最終回にはSergay Brinが来てくれました。過去にはSam Altmanも来ていたようです。Engineering Schoolの学部生も多く受講しており、彼らのパワーを感じた授業でした。

結局、何を学んだのか
長々と書いてきましたが、秋は多くの授業を受けることができた上に、多くのイベントに参加することができ、非常に充実した時間でした。
すぐに使えるハードスキル系の必修科目や興味があった分野であるSearch Fundやロボット領域の選択科目など、学習を通じて自分の視野を広げることができた、秋は多くの「インプット」をすることができました。
一方で、事業アイデアや研究成果などを「アウトプット」する機会や、哲学や倫理といった考えるための「エンジン」を磨くことは少し疎かになっていた気がします。
AI技術の進歩により、アウトプットのための手段はどんどん簡素化されており、本質的に自分が何をアウトプットしたいか、自分でないと出せない価値はなんなのか、という部分が重要になってきています。
そうしたことを考えると、即物的な知識よりも、本質的なものの考え方、捉え方を磨くことに注力すべき、という感覚を持つようになりました。(たまたま日経にも同様の記事がタイミングよく出ていました)
冬学期の授業も概ね決まっていますが、個人で行う研究である390であったり、Law SchoolやMusic Schoolの授業であったり、を取り入れることで、少しビジネスから離れた本質的な何かに軸足を移してみたいと思います。
今週の発見
GSBは先日100周年を迎えましたが、StanfordのEngineering Schoolも同様に100周年を迎えました。Stanford創業時からChemical Engineeringなどの学科はあったものの、1925年にEngineering Schoolとして統合して正式なSchool(日本でいう学部)になったようです。
Engineering SchoolのメインゲストはGoogleの創業者セルゲイ・ブリン。彼と共同創業者のラリー・ペイジがStanfordの博士課程で出会い、のちのPage Rankに繋がる研究を行ったことがGoogle創業の第一歩です。
いまもバリバリGoogleに顔を出している彼は本当に技術革新と面白いことが好きなんだなと感じさせられる魅力的な性格の持ち主でした。

今週もありがとうございます!
