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【MOON-X】AIネイティブな会社を目指す第一歩、全社AX(AI Transformation)プロジェクト「Project MAX」始動。

こんにちは!MOON-X 共同創業者・取締役 副社長のMasaです。
いつもMOON-Xのnoteを読んでいただき、ありがとうございます。

昨今のAIの急激な発展と社内での利用拡大への対応、そこで発生する課題の解決、またMOON-Xが「AIネイティブな会社」になれることを目指して、AIトランスフォーメーション(AX)を全社横断で推進する「Project MAX (MOON-X AI Transformation)」を立ち上げました。

今回は、なぜ私自らが主導してプロジェクトを立ち上げたのか、またそれによってMOON-Xの未来をどう考えているのかについてお話しします。

塩谷 将史(Masa)
MOON-X 取締役 副社長
大学卒業後、Full Stack Engineerとして6年間様々なシステム、ネットサービスの開発に従事。2008年、楽天にて広告プラットフォームやAd Tech・Big Data系システムをプロデュース。2012年、楽天のアジアHQ及び海外開発チームの立ち上げに参画し3年間でシンガポールを中心に100名近くの開発体制を構築。2016年、アペルザを共同創業しCTOに就任、製造業に特化したサーチエンジン、 マーケットプレイス、クラウドサービスなどを立ち上げる。2019年 MOON-X株式会社を共同創業。好きなVALUEはスピード狂。


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1. これまでの取り組み

2022年以降の生成AIの急激な発展と合わせて、社員全員が利用できるAI環境としてGWS Geminiの利用促進、以前から活用していたNotionにAIプランを導入、エンジニア向けにはCursorやClaudeなどの開発支援AI(バイブコーディング用)を導入してきました。

また、この1年間は特に以下のような業務への応用が圧倒的に加速しました。単なる生成AIチャットによる調査や壁打ち、資料作成に留まらず、各組織で次のような応用が進みました。

  • CX(顧客体験)領域
    販売・顧客・多言語VOCの統合分析による高精度なインサイト生成や、問い合わせの自動分類・感情スコア化による日次Slackレポートの実装、AIペルソナによる施策の壁打ちなど。

  • SCM領域
    出荷と実績データの自動突合、発注書PDFのOCR自動転記、車両手配メールの自動作成。

  • Creative領域
    ページや画像・動画などの制作、広告の分析・改善の自動化


2. なぜ今、AXプロジェクトを立ち上げたのか?

AI トランスフォーメーション(=AX)とは?
「AIを企業の中心に据えることで、単なる業務の効率化にとどまらず、ビジネスモデルや組織そのものを抜本的に変革し、新たな価値を創造することです。」

では、「AIネイティブな会社」とは?
このAXが行き着く先として、AIが大前提として構築された企業のことです。AIが事業戦略、組織文化、日々の意思決定に深く組み込まれており、人とAIが当たり前に協働し、進化し続ける組織を指します。

現場には多くの要望や、「このAIを使えば、こうやって生産性が改善できる」という具体的なアイデアが溢れています。しかし、AIツールの選定や活用にはコンプライアンス遵守、情報セキュリティの担保が欠かせず、安易にルールを緩めてしまうと会社全体や社員個人をリスクに晒してしまうことになり、容易にはOKを出せない場面が多くあります。

弊社の情報システム部や法務部も現場の要望に応えるべく、ツール選定、規定やルールの整備などの土台を築いてきてくれましたが、依然としてAIをフル活用する状態にはたどり着いたと言えません。

こうした状況が私の耳にも頻繁に届くようになり、大きな課題感を持ちました。その解決のためには、規定・ルールの整備側と、AIを使いたい側の双方が横断してコミュニケーションし、共通のゴールに向かって最適な環境を共に創っていく、またそこに経営判断を直接迅速に下すことでスピード感をもって推進する、このような必要性を強く感じました。

そのために、弊社CTOの保田と共に経営直下プロジェクトとして、全社AXを推進する「Project MAX」を立ち上げることにしました。


3. 単なるルール整備ではなく、攻めと守りの共創

Project MAXは、年内に「ガバナンスを経営判断で担保した上で、AI利活用によって業務効率、意思決定の速度、アウトプット品質のすべてが劇的に向上したこと」 を証明することを目指しています。『MAX』には、MOON-X AI Transformationの略称であると同時に、AIの力と各領域のメンバーの知見を掛け合わせることで、MOON-Xが持つポテンシャルと生産性を『最大化(Maximize)する』という意味を込めています。

そこでやるべきことは、「規定やルールを作る」という事務作業ではありません。例えばAIを使いたい人から「こういうツールを使いたいけど、どうすればよいか?」という要望がよくあります。守り優先で考えすぎると「使い方を間違えると情報漏洩のリスクがあるからダメ」となってしまいますが、プロジェクトでは「NoからGoへ」を合言葉に、「こういう使い方に限定して許可」「こういうリテラシーを持っている人のみ限定公開」など、条件付きの許可を出せるように、関係部署が横断して検討をしていける体制を整えています。

このようなキャッチボールを継続的に発生させることで有効なルールが策定される、使いたい側のリテラシーも向上していく、その結果社内のAI活用が安全な状態で広がっていく、まさにMOON-Xが提唱するM&Aの新しい形「共創型M&A」と同じく、「お互いの強みを持ち寄ってより良いものを創り出す共創」をProject MAXにも持ち込みました。

それを実現する第一歩として、部署横断の「AIワークショップ」を開催しました。簡単にワークショップの内容をご紹介します。


4. ワークショップによって共に創り上げるAX

最初のワークショップは利用の要望が最も多かった「Claude Code」を取り上げました。

チャット形式のやり取りでデスクトップアプリケーションが出来上がってしまうため、非エンジニアにとっては魅力的な一方、「興味はあるけどどうやって始めていいかよくわからない」という声も多いし、守る側としては「全社で使わせるには危なすぎる」というのがワークショップ前の状態でした。

私は、非エンジニアが安全にClaude Codeを使いこなせるようになったら、ボトムアップでの業務改革が圧倒的なスピードで進むと確信していました。
一方で、セキュリティの面で危なすぎるという守り側の声もあります。しかし、この声こそが「攻めと守りの共創」で突破すべき良い題材であり、Project MAXの第一歩として申し分ない、と思いました。

個人情報や営業秘密、知的財産、未公表の重要情報などの情報漏洩リスクを無視して突き進めば、組織の基盤は揺らぎます。しかし、リスクを恐れて足踏みをしていれば、スタートアップとして市場での競争力を失ってしまいます。

リスクを「やらない理由」にせず、コントロール可能な状態へ転換し、まずは小規模・条件付きの状態から始める。その範囲内ではアクセル全開で踏み込める環境を整える、それによってルールが整備され、利用者のリテラシーが向上し、成功事例が少しずつ横展開されていくことによって、正しい利用が広がっていく、このような道筋を目指してワークショップを企画しました。

今回のワークショップにはSCM部から2名、CX部から1名がユーザーとして参加しました。まず初めに情報システム部から情報セキュリティについてのレクチャー、法務部からコンプライアンスについてのレクチャーを実施、特別にClaude Codeへのアクセスを許可するために、まず基本的なリテラシーを対面で理解してもらいます。

次にAIプロダクトを開発しているエンジニアチームから、具体的にClaude Codeでできることのデモや環境セットアップのレクチャーを実施します。その際、ユーザー一人に対してエンジニア一人がサポートする、というぜいたくな体制です。

これはサポートすること以外に、エンジニア自体が非エンジニアのつまずきポイントを理解すること、今後社内で展開が広がったときに起きうる問い合わせや問題を先取りして理解することも目的としています。

今回のワークショップではデモアプリケーションとして、以下のような題材を用意しました。

  • 在庫分析
    在庫予測シートの解析から、カテゴリ別のデータ集計、Notionへの出力までを一気通貫で自動化。

  • 発注書読み取り
    メールで届いた発注書PDFの内容を抽出し、Excel形式にまとめ、Google Driveへの保存・完了通知までを自動化。

これらを通して、参加したユーザーが「Claude Codeで何ができるのか」を具体的に理解してもらいます。まずは恐る恐る進めながらも、全ユーザー無事にアプリケーションを作ることができました。

ワークショップ後のアンケートからも「やりたいことが実現できそう」「今後Claude Codeを使っていきたい」というポジティブな回答が得られました。

ワークショップ終了後には、その場の熱気をそのままに懇親会を開催。部署の垣根を超えてコミュニケーションをとる事によって「AIによってMOON-Xの未来を共に創る」という未来が少し垣間見えた気がしました。私自身は企画者としてワークショップの成功に胸をなでおろしつつ、今後のプロジェクトの成果の拡大に向けて考えをめぐらせて散会となりました。


5. AIによって目指す未来のMOON-X

このワークショップの先で、私たちがAIと共にどのような「MOON-Xの未来」を創り上げていくのか。それをお話しするにあたり、少しだけ私の原体験に触れさせてください。

私はITエンジニアとしてキャリアをスタートしました。その原体験は2000年前後の当時利用が広がっていたインターネット上の様々なサービスによって、いち消費者としての生活が劇的に変化し始めている事を目の当たりにし、「自分もそのサービスを創る側・提供する側になりたい」と思ったことがきっかけです。

ご存知の通り、その後のインターネット周辺の各種技術・サービスの発展によって生活は飛躍的に便利になりました。また、その中で仕事のやり方、求められるスキル、求められる職業なども大きく変わったと思います。

いままさにAIによって同じことが、更に速いスピードと大きな範囲で起ころうとしています。これをいち消費者としてではなく、会社を経営する者としてどのように向き合うか?今も現在進行系で考え続けています。

インターネットの登場が新しい企業のあり方を生んだように、これからの時代に求められるのは、AIとの協働を前提とした「AIネイティブな会社」への変革ではないでしょうか。MOON-Xも、その先頭を走る存在の一つでありたいと考えています。

今回ご紹介したProject MAXは、会社の未来を見据え考え続けながらも、眼の前の課題をスピーディに解決することで会社の成長を加速したい、という思いから立ち上げたプロジェクトです。AIの力で組織全体のポテンシャルを最大化させるこの取り組みは、私たちが本来集中すべき「モノづくりとテクノロジーの融合」を軸に世界の人々を幸せにするブランドを創るための強力なエンジンになると確信しています。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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