第十三章:名鉄の夜間飛行の果ての、理想郷
『八幡屋 名駅本店』を出たあと、名古屋の夜を歩いた。
まだ街は明るさを残しているが、空気だけは確実に夜の温度になっている。
今夜の宿は決めていなかった。
スマホには近くのホテルが並んでいたが、どれも少し違う気がした。
僕にはQRコード切符がある。気づけば、名鉄のホームに立っていた。
各駅停車に乗り、名古屋を少しずつ離れていく。
車窓に映る街の灯りが、ゆっくり後ろへ流れていく。
たどり着いたのは名鉄岐阜駅。
そこから歩いて、今夜の宿『ドーミーイン岐阜駅前』へ向かった。
部屋は驚くほどコンパクトだった。
ベッドと机、それだけでほとんど空間が埋まっている。
だが、不思議と落ち着く。
すべてが手の届く場所にある。
大浴場で一日の疲れを流し、湯上がりのアイスを食べた。
これが最高「西園寺チャンネル」でもおすすめの、夜泣きそば。
全てが、ほんと丁度いい。コマーシャルをする訳ではないが、これは理想の住まいのだ。
今日一日が静かに整理されていく。
明日は、西尾市看板娘さんへと向かう。
目的地は、まだ少し先にある。
ベッドに横になりながら、目を閉じた。
はじめからは↓
続きはこちら↓
