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収益化停止騒動に思う、YouTubeを「仕事」にする危うさ

何の保障もなく1企業の1サービスに身を委ねるのは危険……というのは前々からわかっていたことで、「専業の人たちはいつ切られてもいいようにめっちゃ貯金しとるんやろなあ」と思っていた。この部分は前から特に変わっていない。



事の経緯

2026年1月末から2月頭にかけて、有名チャンネルを含む収益化停止が相次ぎ、物議を醸していた。と、完了形で述べるのは気が早いかもしれない。「うちもやられた」というつぶやきは今でもちょくちょく見かける。その後、復活した事例もあるようだけれど。

  • AIで量産したからダメ

  • 属人性がないからダメ

  • ゆっくりのフォーマットがダメ

などと色々言われていたが、おそらくキーワードは公式が明言している通り「量産」である。


「仕事」とは何か?

ここで「仕事」について考えてみたい。仕事とは何だろう? シンプルに「一定期間、まとまった収益を得ること」と定義してみる。それって、平たく言えば「量産」ではないだろうか?

「業者」の場合、「事業」として承認されるには、ほとんどの場合、前例と再現性が必要だ。遊びじゃないんだから、儲かる保障のないチャレンジなど軽々にやれない。
①ゆっくり解説が流行っているらしい
②この手法で尻馬に乗れるぞ
という会議がそこら中で行われて(知らんけど)、ゆっくり解説は増え過ぎた。

「個人」の場合も、「副業」として考えた時、構造は業者とほとんど変わらない。成功する人も脱落していく人もみんな模倣から入る。

2026年のBAN祭は「属人性」の不足で一部の業者が締め出されている様子だけれど、僕が見た限り、充分に属人性が感じられる登録者5000人未満のチャンネルも切られていた。よって、属人性は重要だが核心ではあるまい。やはりカギは「量産」である。そして、「実際にAIを利用して量産しているか否か」ではなく「AIを利用しての量産が可能か否か」が見られているように思う。

Xにて「収益化停止」で検索すると、YouTube公式に対して、
「うちは手作業です」
「量産していません」
「だから収益化停止を解除して」
と訴えるポストが大量に出てくる。実際に手作業なのかもしれない。けれど、もはや手作業かどうかではなく、AIでの量産が「できそう」なら、それはオリジナリティーに欠けるものと判断されてしまうのではないだろうか。

しかし、AIの利用はいったん置いておくとしても、仕事であるなら効率化は自然の流れだ。つまり、仕事としてYouTubeに取り組むと収益化を停止されやすいということになってしまう。それでも、公式は確かに「量産をするな」と言っている。すなわち、極端な言い方をすれば、効率悪く、再現性のない新技を毎回編み出せということである。


一番ピンチな人たち

明らかに個人が工夫して頑張っていたのに停止されてしまったチャンネルは気の毒だし、うちもいつやられるかわからないと身構えているけれど、いま一番、息をしていないのは「講師」の連中かもしれない。

ほんの1〜2年前、
「ゆっくり実況はノーチャンス!」
「ゆっくりなら解説一択!」
「今すぐ使えるテンプレートをLINEでお配りしています!」
などと口角泡を飛ばしている自称YouTube講師たちが確かにいた。おそらくその「生徒」の一部も今回やられているだろう。

人にものを教えるのも、構造は「事業」と同じだ。再現性が必要になる。しかし「このやり方で稼げますよ!」と多数に向かって提示することは「量産」に他ならない。公式が量産に対して厳しくなった今、YouTubeのやり方を教えて稼ぐという商売は成り立たなくなりつつある。

このnoteでもYouTubeを「副業」として扱っている記事はよく見かけるが、そろそろ厳しいのではないだろうか。

好きなことで生きていくとか甘っちょろいことを言っていた頃が一番健全だったかもしれない

仕事として取り組むと、やがて量産に行き着いてしまう。ところが、「趣味」はおろか「副業」のレベルでも足りず、「本業」の勢いでリソースを割かないと登録者100人さえ難しい……というのが今のYouTubeの厄介なところだ。


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