ヒトは事実を知っても意見を変えない


人を動かすのは事実より物語
「人は生まれつき、結末や答えや意味を求めるようにできている。答えが完全に正しいものでなくても、それは関係ない。それどころか、私たちはしばしば、どっちつかずな状態に耐えられずに、一部しか事実でない説明や、完全なでたらめを受け入れてしまう」
「脳には、混沌とした真実よりも整然とした嘘を好むという、驚くべき癖がある」
人は科学的根拠に基づく事実を知ったところで、信じたくないものは信じない
『事実をきちんと説明すれば,納得してもらえるはずだ』
— 日経サイエンス (@NikkeiScience) February 23, 2019
そう思って話を始めると,しばしば当てが外れる。人は事実をそのまま見ているわけではない。 「コミュニケーションギャップの処方箋」 2月25日発売:日経サイエンス2019年4月号【特集:分断の心理学】https://t.co/dgubSivAD4 pic.twitter.com/j7h1cZIFI1
『事実はなぜ人の意見を変えられないのか 説得力と影響力の科学』
普通に考えると、明白な事実を示されても意見を変えない人たちは、恐ろしく頭の固い人物か、論理的に考える能力に乏しい人物のように思えます。まともな人なら、専門家が調査を重ねて導き出した事実や数字を目の前にすれば、自説を完全に曲げるとまではいかなくとも、方向修正くらいは考えるはずです。そんなことすらできない人は、ごく一部の偏狭で不合理な人物に違いない……。ところが驚くべきことに、本書の著者ターリ・シャーロットによると、そうした反応は例外的なものではなく、誰にでも当たり前のように起きていることなのだそうです。そしてその原因は、私たち人間の脳の構造にあります。
