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【暖かい家に住みたいか?】ごりらのいえづくり①〜断熱編〜【日本の基準はダメすぎる】

〜断熱等級とHEAT20の真実〜

こんにちは。
はぐれゴリラ改め住宅愛好家Mr.Houseです。とあるロボット企業のCEOです(嘘)
さて今回はガラッと話が変わり住宅編です。

〜はじめに〜

住宅編ではゴリラの巣をいかにして建てたか、施主目線の家づくり知識、そして今の家作りにたいしての疑問、課題を語っていきます。
数々のコンテンツ(YouTubeだけじゃありません。論文、書籍もたくさん読みました。)を吸収し、「バケモノクラスの知識武装をした素人」となったゴリラの話は、これから住みやすい家を作るあなたの役に立つと思います。
長くなるので数回に分けることになると思います。
本業の歯医者よりも圧倒的な熱量でいきますので、震えて眠れ。

「家」ではなく「要塞」
住む人を守る「断熱」のはなし

インフレ、光熱費高騰、災害…この時代を生き抜くための拠点づくりとは。
住宅価格も高騰してますがこれからの家づくりはこの辺の対策を考えながら落とし所を探す必要があります。

僕たちが作らなくてはならないのは、オシャレな映えスポットではありません。
熱中症、ヒートショックなど命に関わる危険から生活を守るための「要塞」です。

「Strength」全振りの要塞

さて、偉そうなこと言いやがるゴリラの巣は藁葺きの適当な家ではありません。「要塞」を目指して作られました。夏は涼しく冬は暖かいです。尋ねてきた人が外に出たくなくなるくらい快適です。
簡単に紹介しましょう。

  • 前提条件の立地:5地域(地域については後述)
    5地域ですが多分寒い寄りの5地域です。今の時期12月暮れの朝晩の外気温はだいたいマイナスです。本気出すと4月くらいまでマイナスの日があります。
    夏は40℃超えることもしばしば。

  • 38坪平屋、ほんの一部だけロフト

  • UA値0.34、ηAC 1.2

  • 断熱等級6オーバー、HEAT20基準でG2.5相当

Intelligence「住宅の基礎知識①断熱の話」

家づくり検討中の方必須の基礎知識、指標です。ご存知の方は全然読み飛ばしてもらってOKです。

今回は超重要なものをピックアップしてお伝えします。
歯科医師国家試験なら必修問題クラスです。落とすことは許されません。

  • 地域区分

  • UA値

  • ηAC

  • 断熱等級

今回はこんな感じの内容で攻めていきたいと思います。
ではさっそく行ってみましょう。

  • 地域区分
    まず知らなければいけない、自分が住む場所です。
    日本の中でも北と南では気温が大きく違い、一律に同じ条件で家づくりをできないので8つの地域基準を設け、地域ごとに断熱等級の基準値を決めています。

気候による地域区分。国土交通省の
ホームページより抜粋
  • UA値
    断熱の基準です。値が小さいほど熱が外壁から逃げにくいと言うことです。住宅全体外皮(外気に面している部分)の平均値です。最低限の目安は0.6以下(ZEH基準)ですね。

  • ηAC(イータAC)
    冷房時期(夏場)にいかに日射を遮蔽するか。数値が小さい方が優れている。一つの目安は3.0以下(できれば1.5以下目標)。

国土交通省ホームページより抜粋

「なぜ重要なのか?」
国土交通省の断熱性能評価(性能表示ラベル、いわゆる断熱等級)は上記2つの数字と地域で決まるからです。

等級表。国土交通省ホームページより抜粋。

そして、ここに最大の罠があります。
等級は、UA値(断熱)とηAC(日射遮蔽)、どちらか「低い方」の成績で決まります。

例えば、UA値(断熱)がどんなに良くても、ηAC(遮熱)が悪ければ、等級は上がりません。

これはこの2つの数字が切っても切り離せない関係にあるからです。
例えば、UA値(断熱)だけ良い家で、ηAC(日射遮蔽)を無視するとどうなるか?
それは「真夏にダウンジャケットを着て、日向に立っている状態」と同じです。
高断熱な家ほど、一度入った熱を逃がしません。
つまりは深い軒(のき)や庇(ひさし)を計算し、窓に日傘を持たせてあげる必要があります。
最近は軒のない、四角い豆腐建築の家が流行っています。確かにカッコいいですよね。
しかしこの日射遮蔽を無視してしまうと冷房代で泣くだけでなく、屋内での熱中症リスクすら招きます。
映える家は覚悟が必要なんですね…

断熱等級を理解して冬暖かく、夏涼しく

ここまでで膨大なボリュームになってますが、もう一つお付き合いください。

真の断熱基準「HEAT20」

「国の等級(5,6,7)」とよくセットで聞く「HEAT20(G1,G2,G3)」。
これ何?と混乱する人も多いでしょう。
今の国の最高等級(6とか7)は、実は民間団体であるHEAT20の基準(G2, G3)をパクって(参考にして)作られました。
HEAT20は「冬の朝、暖房してない部屋でも〇〇℃以下にならない」という具体的な目安を出しています。

・HEAT20性能水準
条件:5地域(カッコ内は国の断熱等級)
G1(断熱等級5)UA値0.60
G2(断熱等級6)UA値0.46
G3(断熱等級7)UA値0.26

国土交通省の定める断熱基準5、6、7はHEAT20でのG1、G2、G3にそれぞれ対応する形で最近追加されたものです。
この基準は専門家たちが「人間が健康に暮らすにはこれくらい必要だろオラァ!」と本気で作った基準です。
それを後追いする形で国が断熱等級5〜7を新設したわけですね。

ゴリラ邸のUA値は「0.34」です。
等級6(G2)の基準「0.46」を大きくクリアし、等級7(G3)の「0.26」に迫る数値。
言うなれば「G2.5」クラスの性能です。
ちなみに5地域の条件で、G2グレードだと1番寒い部屋で13℃を下回らないという基準になります。

え13℃って寒くない?
高断熱とか偉そうなこと言って、たった13℃かよ!数字だけ見るとそう思いますよね。
前提条件を考えてみましょう。この基準は、外は真冬の寒さ、寝る前に暖房の電源は切って朝起きた時の気温です。
1番寒いトイレ、脱衣所が13℃あるんです。
HEAT20ではこういう解釈になるんですね。
ちなみに我が家はおそらく寝る前に暖房切っても寒いところで20℃弱くらいで止まってくれています。

13℃を侮ってはいけない。
ほとんどの住宅はこれ以下なのだ。


断熱等級が高い=暖かい家、ではない?

ここまで「断熱等級」の重要性を語ってきました。
「断熱等級6や7で家を建ててもらえばいいんだ!」
と思って頂けたと思います。

しかし残念ながら、まだ甘いです。

実は、いくら等級が高くても、「ある数値」がダメだと、その家は「穴の空いた高級ダウンジャケット」と同じになります。
その数値は国土交通省も具体的な指標は明確に出してはいません。
カタログにはもちろん載っていませんし、ハウスメーカーは隠したがります。
詳しい方は冒頭のスペックで、
「おい、ゴリラ1番大事な数字が抜けてるぞ」
と気づいたはず。

そう、C値(気密性能)です。

UA値は計算で出せますが、C値は現場での「実測」でしか出せません。

次回、家の寿命と快適性を決める裏の最重要ステータス「C値(気密)」について、実測データと共に暴いていきます。

震えて待て。

また理論はいいから気密性を上げる工夫を知りたいという方はこちら

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