【C値公開】【気密性能を侮るな】ごりらのいえづくり②気密性能編|高気密高断熱|
こんにちは。
Mr.House@はぐれゴリラです。
住宅編第二弾です。
僕は変態レベルに理論武装したゴリラです。
他の住宅系の方々と違うのは良くも悪くも住宅系の仕事の経験がないという事です。
だからこそ施主目線の鋭いポイントを突いていけるとも言えます!
(仕事の経験はないけど変態レベルまで理論武装したおかげ?で見学会とか行くたびに同業者と疑われました笑)
さて、今回は前回の断熱編に続き住宅編第2回「気密性能」編です。
前回第1回「断熱編」はこちら
家づくりが始まったばかりの方は第1回からお読みになる事をおすすめします。
住宅基礎知識②せっかくの断熱もムダになる?
前回は断熱でUA値0.34だ!と、ややドヤ顔しましたが、実はあれだけではまだ机上の空論です。
なぜならUA値は設計図から計算で出せる値でこれだけでは性能を担保できるものではないからです。
さらに、課金さえすれば大体のメーカー工務店で数値を小さくする事も可能。
実際に建った家がその通りの性能を発揮するかはまだわかりません。
今回は職人さんの腕が全てを左右する「C値(気密性能)」のお話です。
前回に引き続き、歯科国試で言う必修問題に当たります。落とすことは許されません。
これを無視して家を建てるとローンが終わる前に家が終わるかも…
C値(隙間相当面積)とは?
簡単に言うと家全体にどれくらいの『穴(隙間)』が空いているかを示す数字です。
〜計算式〜

大丈夫、細かいことはどうでもいい
変態ゴリラ施主を目指すわけじゃないと思いますので、こんな難しい計算式は覚えなくていいです。
『床1平方メートルあたり、どれくらいの穴が空いているか』という概念だけ知ってもらえればOKです。
どう言うことかというと
数字が大きい = 穴だらけ(スカスカ)
数字が小さい = 密閉されている(高気密)
これだけ分かっていれば、ハウスメーカーの営業マンと戦えます。
具体例で行くと以下の通りです。今回はわかりやすく、38坪の床面積の場合を想定した例を挙げます。
昔の家(C値 5.0くらい): ここまでくると隙間が多すぎて機械が「窓開いてませんか?」のエラーを吐き出し、測定不可になるかもしれません。
家全体で「A4コピー紙」くらいの穴が空いている状態。高気密住宅(C値 1.0以下): 家全体で「ハガキ1枚」以下。
超高気密(C値 0.5以下): 「名刺サイズ」程度の穴しかない。
上記スキマは38坪の床面積の家に対して、C値がこれくらいだとスキマこれくらいという目安ですね。

なぜ、隙間があるとダメなのか?
多少の隙間くらい生活に影響ないでしょ?そんなことありません。
ハッキリ言いましょう。問題だらけです。気密が悪いとどうなるのか?
スキマ風が吹くのでエアコンの効率が悪くなるのはもちろんのこと、他にも大きな問題があります。
『計画換気が無駄に終わる。』
穴の空いたストローに例えるとわかりやすいです。
穴や隙間のあるストローで飲み物を飲もうとしても、吸っても穴から空気が入ってきてなかなか上がってきませんよね。
家も同じです。
換気システム(息を吸う)を使って汚れた空気を吸い出そうとしても、家のあちこちに隙間(ストローの穴)があると、そこから勝手に空気が入ってきて肝心の「汚れた空気」が部屋に滞留(飲み物が吸えない)します。
高価な換気装置を入れても全く換気をできていないなんてことになりかねません。『壁体内結露で家が腐る』(怖!)
冬場、家の中の暖かい湿った空気は、隙間から外(壁の中)へ逃げようとします。
壁の中に入った湿気は、冷たい外気に触れて「結露」します。
その水分は断熱材を濡らし、カビが生え、更に柱は腐り、シロアリの餌食になる。
これを「壁体内結露」と言います。
恐ろしいことに、これは壁の中で起きるので、家が腐り落ちる寸前まで気づきません。
C値を高めることは、家の寿命を延ばすことと同義なのです。
※厳密にはC値を良くするだけでは壁体内結露を完全に防ぐことは難しいでしょう。ただ、その話をすると長くなるので今回は「壁体内結露防止にはC値が大きく関わる」とだけ覚えておいてください。

ハウスメーカーがC値を隠す理由
大手ハウスメーカーのカタログを見てください。
「UA値」はデカデカと載っていますが、「C値」は載っていないことがほとんどです。
(ちなみにそのUA値もあまり良くないかもしれませんが…)
理由は簡単。
「測ってみないと分からない」からであり、「職人さんの腕にバラつきがある」からです。
UA値は計算だけで出せますが、C値は現場で「気密測定試験」をやらないと出ません。

気密測定が必要。
もし測定して悪い数字が出たら?
工事をやり直すか、施主に土下座するしかありません。
だから、多くのメーカーは標準仕様で「気密測定」はやりません(やるとボロが出るから)。
※最近ではハウスメーカーも比較的C値が改善されてきているようです。が、無策でC値1.0を切るのはかなり難しいと思っていただいた方が良いでしょう。
【公開】ゴリラ邸の実測C値
さて、偉そうに語るごりらのC値はどうなのか。
巨大なバズーカみたいな機械で空気を吸い出して測定しました。
結果は……
C値 = 0.27!!
※中間測定0.35→完成時「0.27」
「え? 気密自慢で見る『0.1』とかじゃないの?」
と思った方、かなり詳しいですね。
実は、我が家のような「平屋(しかも我が家はコの字型)」で0.2台を出すのは至難の業なんです。
2階建ての箱型の家に比べて、平屋は地面に接する面積(基礎)が広く、どうしても隙間ができやすい構造上のハンデがあります。
「平屋で良いC値を出すのは、2階建てより難易度が高い(不利な戦い)」なのです。その条件下で0.27。
不利がわかっているので大満足ですね。
これ二階建てだったら0.1切ってたんじゃないですかね?
家全体(38坪)合わせても、切手2〜3枚程度の穴しか空いていません。
通常、工事が進んで配管などの穴を開けると数値は悪くなるものですが、我が家は逆に良くなりました。
(中間測定とは家の内装工事を始める前にやる、気密測定です。)
これは、職人さんが柱の隙間、配管の周りを、テープとコーキングで変態的なまでに埋めてくれた執念の結果です。
ちなみに隠れたメリットですが、スキマがないので「虫」家の中でほとんど見ません。虫嫌いの方はぜひ高気密化を!
結論:契約前にこの一言
これから家を建てる皆さんへ
契約の判を押す前に、営業マンにこう聞いてください。
「気密測定は実施していますか? 目標C値はいくつですか?」
もし、
「鉄骨なんで…」とか
「そこまでしなくても……」
と口ごもるメーカーなら避けた方が無難です。
その家は、将来壁の中で腐るかもしれません。
UA値は「計算」で決まり、C値は「実測」出ないと出せない。どちらが欠けてもダメです。必ずセットで考えないといけません。
この両方が揃って初めて、断熱材が効果を発揮できるのです。
次回予告
次回は構造編をやりたいと思います。
地震大国日本では切っても切り離せないですからね。
気密関連でハウスメーカー等でも底上げする工夫も紹介してます。
また近いうちに実測データでの家の性能も公開していきます。
震えて待て。
