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日本の家は地震に弱い家?ごりらのいえづくり③構造編シーズン1

【はじめに本記事の表現について】
本記事では地震をテーマにした内容を扱っています。
これから家を建てるご家族の「命」を守るためには、現実を直視する必要があると考えています。
そのため本記事ではあえて「倒壊」といったような、恐怖を感じる可能性のある言葉を使用しています。
地震に関してフラッシュバック等の不安がある方は、閲覧をお控えいただくか、ご注意の上でお読みください。

こんにちは。Mr.HOUSE@はぐれゴリラです。

今回は前回に引き続き、「住宅基礎知識シリーズ第三弾」構造編シーズン1です。

第一回断熱編はこちら

第二回気密性能編はこちら

さて2回にわたってお話ししました断熱、気密ですがもう一つ大事なことを忘れてはいけません。
そう、耐震です。
地震大国日本において必ず重要視しなければならない住宅ステータスですね。
自分自身でも家を建てる際に、最も重要視したポイントでもあります。

構造編シーズン1である今回のメインテーマは「日本の耐震基準」です。

建築基準法の耐震基準とは?

みなさん「建築基準法通りに建てた家なら安心」と思っていませんか?

建築基準法は、耐震の基準について、

「極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力に対して倒壊、崩壊等しない程度」

を最低基準(耐震等級1)とし、等級を3段階に定義しています。


  • 耐震等級1
    最低基準

  • 耐震等級2
    耐震等級1の「1.25倍」の力に対して倒壊、崩壊しない程度

  • 耐震等級3
    耐震等級1の「1.5倍」の力に対して倒壊、崩壊しない程度


この耐震基準は2000年に施行(※)されたため、それ以降に建てられた家は少なくとも現行の「耐震等級1」は満たしていると考えられます。

(※)2000年より前の旧耐震基準、新耐震基準についてはこれから家を建てる方にとっては無意味なもののため
解説から除外します。

耐震等級は3段階。
まずはここから。

ちなみに、この耐震基準が想定している「数百年に一度」レベルの地震というのは言い換えると「震度6強〜7の地震」ということになります。

ここに重要な注意点があります。

震度7というのはそのパワーに上限はありません。
計測震度6.5を超えれば、どれだけ揺れが大きくても全て「震度7」です。

言ってしまえば、建築基準法(等級1)で想定している震度7は、
「震度7界隈では最弱の震度7(入り口レベル)」
ということになります。

気象庁ホームページより。
震度7だけ上限がない、青天井。

震度7以上の区分がないのは、行政としても滅多にない(数百年〜数千年に一度)部分を作っても、運用上の意味が薄いためかと思います。

耐震基準の本当の意味

今の日本の法律の最低限の基準である耐震等級1は震度7クラスの地震で「倒壊」しないことを目標としています。
ここに誤解が生じやすいのですが、

「倒壊しない」と「損傷しない」は別物

ということです。
耐震等級には「倒壊防止」の裏に

「損傷防止(無傷でいられる)」

という項目が隠れています。

「日本は地震大国だから、建築基準法を守っていれば安全なんでしょ?」
「震度7でも倒れないんでしょ?」

一般的な認識はこんな所かと思います。
が、これ半分くらい間違っています。

建築基準法(耐震等級1)は、「1回だけ死なずに逃げるため」の基準でしかない

耐震等級1の解釈としては震度7クラスの地震に対して、
「倒壊しない(住めるとは言ってない)
ということになります。

損傷防止の観点では、耐震等級1は「震度5強クラスまでは損傷しない(数十年に一度クラスの地震)」ように基準として定められています。

つまりそれ以上の地震については家が傾いて住めなくなることは法律上は許容されているんですね。
しかも2回目の地震までは担保していません。
もし、傾いた状態で2度目の大地震が来たら…

さらに先程あったように震度7には上限がありません。実際に今まで大震災と言われた地震ではこの基準よりはるかに強い地震が来ています。
果たして最低限の基準で大丈夫と言えるでしょうか?

大型の地震が来るとローンだけ残して家を捨てることになる可能性があるということです。

本当に建築基準法通りに建てられていれば大丈夫?

不安を煽るわけではありませんが、上記耐震等級1を最低限満たしていれば建築GOサインが出るのが今の日本の建築です。
確かに比較的遭遇する可能性の高い、中等度の地震に対してはこれで十分でしょう。
ですが、これから家を作るならば、家という財産を守るため、家族の命と生活を守るために考えてみる価値はあるのではないでしょうか?

おわりに

今回は日本の耐震基準について説明しました。難しく考えずに強さで3段階ありますよってことだけ知っているだけで十分だと思います。が、

「じゃあ耐震等級3で建てればいいんじゃね?」
と思いますよね?
でも、これだけじゃまだ甘いんです。

なんと耐震等級にもまだ続きがあるのです。この続きの部分を知らないと構造で泣くことになるかもしれません。
耐震等級は構造計算をして出されるものですが、
同じ耐震等級でも、「品確法という法律で定められた基準」と、より厳密な「許容応力度計算」という2パターン存在するんですね。
この辺は次回、構造編シーズン2
〜品確法の闇〜
で深掘りしていきたいと思います。

震えて待て

〜参考文献〜
国土交通省HP
気象庁HP

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