【外壁編・開幕】最強の外壁を選ぶ前に。家を守る「傘とカッパ」の絶対ルール【外壁シーズン1】
こんにちは、はぐれゴリラです。
屋根編の完結?から少し間が空きましたが、今回からいよいよ「外壁編」に突入します!
窯業系サイディング、ガルバリウム鋼板、塗り壁、タイル、天然木……そしてマニアックな樹脂サイディングやSto(シュトー)まで。
外壁材のエリアは屋根以上に深く、そして広大です。
僕自身、自分の家づくりで一番頭を悩ませたポイントの一つかもしれません。
しかし!いきなり「どのデザインがいいかな〜」と悩むのはちょっと待ってください。
どんなに高価で美しい外壁材を選んだとしても、例の「絶対ルール」を守っていなければ、家は数十年でボロボロになり、最悪ローンが終わる前に寿命を迎えてしまいます。
今回は外壁材の各論に入る前準備です。
過去記事の復習も兼ねて、家を守るための「傘」と「カッパ」の話をおさらいしましょう。
1. 家にとっての「傘」= 軒(のき)
外壁を語る上で、絶対に外せないのが「軒の出」です。
皆さんは、大雨の日にカッパだけで外を歩きたいですか?
できれば傘をさしたいですよね。家も同じです。
外壁にとって最大の敵は「紫外線」と「雨水」。
軒をしっかり出すということは、家全体に大きな傘をさしてあげるのと同じなのです。
最近は軒ゼロのスタイリッシュな「四角い家」が流行っていますが、あれは常に土砂降りの中でカッパ1枚で立ち尽くしている状態。
カッパが劣化したらおしまいです。
外壁材へのダメージは計り知れません。
外壁の寿命を延ばし、メンテナンスコストを抑えたいなら、まずは「軒を出す」のが最強の防御魔法になります。

2. 家にとっての「カッパ」= 一次防水と二次防水
とはいえ、横殴りの雨が降れば外壁はどうしても濡れます。
ここで理解しておきたいのが、外壁の防水は「2段構え」になっているという事実です。
一次防水
外壁材そのもの・シーリング
いわばカッパの表面。二次防水
透湿防水シートカッパの裏地。
絶対防衛線。
残酷な真実をお伝えすると、一次防水(外壁材)はいつか必ず突破されます。地震の揺れ、コーキングの劣化、素材のひび割れ。
どんなに高耐久な素材でも、水は必ず裏側に侵入してくるものだと想定しなければなりません。

3. 命綱となる「通気層」
一次防水を突破された水が、そのまま家の構造体(柱や断熱材)に到達したらどうなるか?
当然、木は腐り、シロアリの温床になります。
それを防ぐのが「二次防水(透湿防水シート)」であり、侵入した水を下へと逃がし、同時に空気を流して壁の中を乾燥させる「通気層」です。
「雨水は入るものとして、入った後にどうやって速やかに排出・乾燥させるか」
これが、日本の高温多湿な気候で家を長持ちさせるための真髄です。
この「通気層」という水と空気の通り道が機能して初めて、外壁材はその性能を発揮できます。

水は下に落とし、湿気は上に抜けるようにできている。
まとめ:基礎がなければ高級外壁も意味がない
「軒」で雨をシャットアウトし、「通気層と二次防水」で万が一の侵入に備える。
この基礎設計がダメダメな状態では、どれだけ数百万円のオプション費用を払って高級なタイルやガルバを貼っても、すべて無駄…とまでは言いませんが、確実に不利にはなります。
逆に言えば、ここさえ完璧に押さえておけば、どんな外壁材を選んでも「致命傷」にはなりにくいということです。
さて、絶対ルールのおさらいが終わったところで……。
次回「シーズン2」からは、数ある外壁材たちを、意匠性、メンテナンスコスト、そして構造への影響(重さ)など、忖度なしの住宅愛好家視点でメッタ斬りにしていきます。
震えて待て
あわせて読んでください!誰か!
伝説はここから始まった!
外壁を深掘りする前に…↓
もうひとつ屋根の通気層についても↓
