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調剤事務のレセコン入力練習方法|薬剤師が教える上達の手順

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レセコンって、何から覚えればいいんだろう。

薬の名前も保険の仕組みも知らない状態で画面を前にすると、どこから手をつければいいかわからなくなりますよね。

最初は誰でもそうです。焦らなくて大丈夫です。

この記事では、事務スタッフの育成に関わってきた薬剤師の立場から、レセコン入力を上達させるための練習の進め方を整理してお伝えします。

私はドラッグストアと調剤薬局、両方の現場を経験してきた薬剤師です。

管理薬剤師として複数の店舗を経験し、新人事務スタッフのレセコン指導にも関わってきました。

「どうやって練習すればいいか」という相談は、現場でよく受けてきた質問のひとつです。

その経験をもとに、この記事を書いています。


この記事の要点
✓ まず「流れ」を体に染み込ませることが最初のゴール
✓ 練習モードで過去3ヶ月分の処方箋を打ち込むのが最も効果的
✓ バーコード・OCRより手入力を先に覚える
✓ タイピングは10本の指で打てることを最低ラインにする



レセコン練習の基本——まず「流れ」を体に染み込ませる

最初に覚えるべきは、細かい操作よりも入力の「流れ」です。

患者を検索する→保険を確認する→処方内容を入力する→会計画面に進む。

この順番が体に入るだけで、迷う場面がぐっと減ります。


📝 体験メモ
新人の事務スタッフが最初にレセコン画面を前にしたとき、「何から見ればいいかわからない」という状態になるのをよく見てきました。 薬の名前も保険の仕組みも知らない状態なので、当然です。 ただ、入力を続けるうちに知識は自然と溜まっていきます。保険については家でも勉強できるので、職場のマニュアルで流れを確認しながら、少しずつ覚えていけば十分です。


保険や調剤報酬の仕組みを体系的に学びたい方には、以下の書籍が参考になります。

私自身も使っていた本です。

※リンク先の書籍は、記事執筆時点で入手しやすい版を紹介しています。

▶ 保険調剤Q&A


▶ 保険薬局Q&A


職場にマニュアルがある場合は、まずそれを読んで流れを把握してください。

レセコンのメーカーや店舗によって操作方法が異なることもありますが、基本的な流れはどこも大きくは変わりません。

まず流れを覚えること。細かい操作は後からついてきます。


職場でできる練習——過去3ヶ月分を打ち込む

流れを覚えたら、次は数をこなすことです。

レセコンによっては練習モードが用意されているものもあります。

私がスタッフに対してやっていたのは、その薬局の過去3ヶ月分の処方箋を練習モードで打たせるという方法です。

3ヶ月分あれば、その薬局によく来る処方箋のパターンはほぼ網羅できます。


📝 体験メモ
練習を進めていくうちに、ある程度慣れてきて確実に入力できると思った処方箋は飛ばして、とにかく数を打たせるようにしていました。 薬の名前や用法用量を完全に覚える必要はありません。「こういう薬があって、こんな使い方をするんだな」という感覚を積み上げていくイメージです。 職場によっては3ヶ月後に習熟度の確認がある場合もあります。そこを一つの目安にして、一通り入力できる状態を目指すのが現実的です。


その店舗に多い処方箋のパターンを覚えることが、最初のゴールです。

点眼薬が多い薬局、小児が多い薬局、内科系が中心の薬局——傾向を覚えるほど、入力がスムーズになっていきます。


慣れてきたら用法コードを意識して覚える

レセコンで用法を入力するとき、コードで打ち込む必要があります。

たとえば「1日3回毎食後」であれば、一日に飲む回数の数字である「3」を入力すると候補が表示されるので、最初はそこから選べば大丈夫です。

ただ、慣れてきたらよく使うコードを意識して覚えていくことをおすすめします。

コードを覚えると選択画面を経由せずに直接入力できるようになるため、入力スピードが格段に上がります。

全部を一度に覚える必要はありません。その薬局でよく出る用法から少しずつ覚えていけば十分です。


家でできる練習——タイピング速度を上げる

レセコン入力は長文を打つわけではありません。

ただ、薬剤が多い処方箋や機械が使えない場面では、タイピングの速さが大きく影響してきます。

私がスタッフに求めていた最低ラインは、「10本の指を使って打てること」です。

まずはキーボードを見ながらでも構いません。10本の指を使う習慣をつけることが最初の目標です。

その先の目標がタッチタイピング——キーボードを見ずに打てるようになること。

画面だけを見て入力できるようになると、打ち間違いにその場で気づきやすくなります。

タイピングは無料の練習サイトで自宅でも練習できます。1日15分でも続ければ、少しずつ改善が見られます。

「入力が遅い」「何度も確認してしまう」「混雑時に焦って手が止まる」と感じている方には、入力が遅くなる原因を5つのタイプに分けた改善チェックリストもあるので参考にしてください。


💡 ワンポイント
タイピング練習には、ソフトを使うのも一つの方法です。
私が実際に使っていたのは、速読とタイピングを同時に練習できるソフトです。使い続けることでタイピング速度が上がった実感がありました。


▶速読もタイピングも同時に練習できるソフト


上達を早める3つのポイント

バーコード・OCRより手入力を先に覚える

最近の薬局では、バーコードリーダーやOCR(処方箋を読み取って自動入力するシステム)、電子処方箋が普及してきています。

ただ、最初は機械に頼らず手入力から覚えることをおすすめします。

機械は処方箋の内容を自動で読み取りますが、読み取りが間違っていることもあるからです。

その修正は手入力でやるしかありません。手入力の基礎がないと、ここで必ずつまずきます。


📝 体験メモ
実は自分自身も、調剤メインになってからレセコン入力をする機会が減り、久しぶりに受付に入ったときに手順が飛んでつまずいたことがあります。 一度覚えても、使わないと忘れます。初心者のうちはとにかく手入力で数をこなしておくことが、後々の安定につながります。 だから私は新人スタッフには最初から機械を使わせず、手入力だけで練習させていました。


わからないことはすぐに聞く

イレギュラーな処方箋が来たとき、一人で考え込まないでください。

その薬局にいる人であれば、同じような処方箋を以前に入力したことがあるはずです。

わからないまま自己判断で進めてしまうと、入力ミスや確認漏れにつながりやすくなります。

受付・レセコン入力・在庫確認・薬剤師への報告など、調剤薬局事務がミスしやすいポイントを業務別に整理したチェックリストはこちらにまとめています。


過去の患者データを引き出して同じように入力する・入力方法をまとめたファイルを参照する・それでもわからなければレセコン会社に電話して確認する。

患者さんを待たせることが一番よくないので、迷ったらすぐ相談です。

ただ、未経験のうちは「今聞いていいのか」「何をどう伝えればいいのか」で手が止まることもあると思います。

薬剤師に聞くタイミングや、報告の仕方で迷いやすい方には、薬剤師へ確認すべき場面を整理した報連相チェックリストもあります。


イレギュラーな処方は最初から気にしない

特殊な用法や初めて見る薬が出てきても、最初から完璧に対応しようとしなくて大丈夫です。

ベテランでもわからない処方箋は出てきます。わからないときの対応を知っていることの方が大切です。


⚠️ 注意点
この記事の内容は、私個人の現場経験をもとにしています。 レセコンのメーカーや職場によって操作方法・練習環境は異なります。 練習データの取り扱いは職場のルールに従ってください。


まとめ——レセコンは数をこなせば必ず慣れる

この記事の要点
✓ まず「流れ」を体に染み込ませることが最初のゴール
✓ 練習モードで過去3ヶ月分の処方箋を打ち込むのが最も効果的
✓ バーコード・OCRより手入力を先に覚える
✓ タイピングは10本の指で打てることを最低ラインにする


調剤事務の仕事について相談したい方へ

この記事を読んでも、

「レセコン入力がなかなか速くならない」
「入力ミスが怖くて、何度も確認してしまう」
「忙しいときに何から対応すればよいか分からない」

と悩んでいる方もいると思います。

ココナラでは、薬剤師のMr.Tが調剤薬局や調剤併設ドラッグストアでの経験をもとに、調剤事務の仕事に関する質問や悩みをチャットで伺っています。

相談内容がうまくまとまっていなくても大丈夫です。

現在困っていることを、分かる範囲で気軽にご相談ください。

※個別の患者さんに関する判断、処方内容の確認、診療報酬やレセプト請求の最終的な算定判断には対応していません。


📌 次に読む

「入力が遅い」「確認しすぎて手が止まる」と感じている方には、入力が遅くなる原因を5つのタイプに分けた改善チェックリストをまとめています。


また、ミスが続いてつらい方には、受付・レセコン入力・在庫確認・薬剤師への報告を整理したチェックリストもあります。


また、実際に窓口で働いていると、患者さんから薬局のお会計や明細について聞かれる場面もあります。

そうしたときの説明例や、調剤事務が答えてよい範囲、薬剤師に確認すべき場面は、こちらの記事にまとめています。

▶ 調剤報酬を患者さんに説明するときの言い方集


調剤薬局事務のミス、入力、未経験での不安については、こちらのマガジンにまとめています。


薬局現場や調剤薬局事務の悩みを、薬剤師目線で書いています。

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