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手書き処方箋の略語一覧|薬剤師・調剤薬局事務が現場で困りやすい略語まとめ

手書き処方箋を見る機会は、昔より少なくなっていると思います。

ただ、いろいろな医療機関から処方箋を受ける薬局だと、油断しているとたまに来ることがあるのです。

そして、手書き処方箋に略語が書かれていると、一瞬手が止まります。

「これは何の略だったっけ?」
「レセコンにどう入力すればいいんだっけ?」
「薬剤師に確認した方がいいのかな?」

薬剤師でも調剤薬局事務でも、慣れていないと焦りやすい部分だと思います。

私自身も、一度覚えたつもりでも、しばらく使わないと忘れてしまうことがありました。

そのため、よく出る略語は小さめの紙1枚にまとめて、コピーしてラミネートし、レセコン横に貼るようにしていました。

先に結論から言うと、この記事で伝えたいことは次の通りです。


この記事の要点
✓ 手書き処方箋の略語は、全部暗記するより「よく出るもの」から押さえればいい
✓ 略語の意味に迷ったら、自己判断せず薬剤師や処方元に確認する
✓ レセコン横やメモ帳に早見表を置いておくと、現場でかなり楽になる




手書き処方箋の略語は、たまに来るから焦る

最近は印字された処方箋が多いので、手書き処方箋を毎日見る薬局は少ないかもしれません。

ただ、面で処方箋を受けていると、普段あまり見ない医療機関の処方箋が来ることがあります。

そういうときに、手書きで略語が入っていると少し焦ります。

特に、調剤薬局事務がレセコン入力をしているときに、略語で手が止まることがあるでしょう。

薬剤師側も、普段よく見る略語ならすぐ分かりますが、見慣れない略語や書き方が微妙なものは確認が必要です。

手書き処方箋の略語で大事なのは、全部を完璧に暗記することではありません。

まずは、よく出るものを押さえること。

そして、迷ったときにすぐ確認できる状態にしておくことです。


まず覚えたい手書き処方箋の略語一覧

最初に、現場で比較的見かけやすいものをまとめます。

ここでは由来までは入れず、まず意味を確認しやすい形にします。


よく出る略語の早見表

・M:朝|服用時点
・T:昼|服用時点
・A:夕|服用時点
・MA:朝夕|服用時点
・v.d.E.:食前|食事の前
・n.d.E.:食後|食事の後
・z.d.E.:食間|食事と食事の間
・v.d.S.:就寝前|寝る前
・b.i.d.:1日2回|服用回数
・t.i.d.:1日3回|服用回数
・q.i.d.:1日4回|服用回数
・p.r.n.:必要時|頓服・必要時
・R,Rp.:処方|処方欄
・do:同上・同じ内容を示す表記
・Tab:錠剤|剤形
・Syr:シロップ|剤形


このあたりは、手書き処方箋や古い記載で見かけることがあります。

ただし、現在の処方箋記載として略語の使用をすすめる趣旨ではありません。

ただし、医師の書き方や医療機関によって表記が違うこともあります。

略語だけを見て決めつけるのではなく、処方全体や文脈を見て確認することが大事です。


⚠️ 注意点
略語の一覧は、あくまで現場で見かける表記を確認するためのものです。
少しでも不明点がある場合は、自己判断せず薬剤師や処方元に確認してください。


詳しく確認したい略語一覧

次に、少し広めに一覧を出します。

ここでは、由来としてよく説明される英語・ラテン語・ドイツ語由来のメモも入れます。

ただし、由来はあくまで理解しやすくするための補助です。

実務では、由来を覚えるよりも「意味」と「迷ったら確認する姿勢」の方が大切です。


服用時点・用法で見かける略語

・M:朝|Morgen
・T:昼|Tag
・A:夕|Abend
・N:夜|Nacht
・v.d.E.:食前|vor dem Essen
・n.d.E.:食後|nach dem Essen
・z.d.E.:食間|zwischen dem Essen
・v.d.S.:就寝前|vor dem Schlafen
・a.c.:食前|ante cibum
・p.c.:食後|post cibum
・h.s.:就寝時|hora somni


服用回数・タイミングで見かける略語

・s.i.d.:1日1回|semel in die
・b.i.d.:1日2回|bis in die
・t.i.d.:1日3回|ter in die
・q.i.d.:1日4回|quater in die
・p.r.n.:必要時|pro re nata
・q.s.:適量|quantum satis
・stat:直ちに|すぐに・ただちに


処方欄・剤形で見かける略語

・R,Rp.:処方|recipe
・do:同上・同じ|ditto
・Tab:錠剤|tablet
・Cap:カプセル|capsule
・Pulv:散剤|pulvis
・Syr:シロップ|syrup
・Sol:液剤|solution
・Susp:懸濁液|suspension
・gtt:滴|drops
・No.:数量|number
・aa:各々|ana・各同量
・ad:〜まで|全量を合わせる


この表を見ても分かるように、略語はかなり多いです。

新人薬剤師や調剤薬局事務が、最初から全部覚えるのは大変。

だからこそ、よく出るものだけをまず押さえて、あとは確認できる場所に置いておく方が現実的です。


全部覚えようとしなくていい理由

手書き処方箋の略語は、全部覚えようとするとかなり大変です。

そもそも、今は手書き処方箋自体を見る機会が減っています。

そのため、一度覚えても、しばらく使わないと忘れます。

私もそうでした。

覚えた直後は分かっていても、数か月見ないと
「あれ、これ何だったっけ?」
となることがあります。

特にレセコン入力中は、他の業務も並行していることが多いです。

受付、電話対応、患者さん対応、薬剤師への確認などが重なると、略語一つで手が止まるだけでも地味にストレスになります。

だから、全部暗記しようとするより、次の考え方の方が現場では使いやすいです。


・よく出る略語を先に覚える
・迷いやすい略語だけメモする
・レセコン横に貼ってすぐ見られるようにする
・分からないものは自己判断せず確認する


手書き処方箋や略語で迷ったときは、自己判断で進めないことが大切です。

受付・レセコン入力・在庫確認・薬剤師への報告など、調剤薬局事務がミスしやすいポイントを業務別に整理したチェックリストはこちらにまとめています。


📝 体験メモ
私は、よく見る略語を小さめの紙1枚にまとめていました。
それをコピーしてラミネートし、レセコン横に貼っておくと、いざ来たときにかなり楽でした。


略語がわからないときにやること

略語がわからないときに、一番避けたいのは「たぶんこれだろう」で進めることです。

処方箋は医療に関わるものなので、少しでも不安があれば確認が必要です。

調剤薬局事務の場合は、まず薬剤師に確認する。
薬剤師でも判断に迷う場合は、処方元へ確認する。

この流れが基本です。


自己判断で進めない

略語は、同じように見えても書き方や文脈で判断が変わることがあります。

また、医師の手書き文字が読み取りにくいこともあります。

略語の一覧を見て意味が分かった気になっても、処方内容として違和感があれば確認した方が安全です。


薬剤師・処方元に確認する

調剤薬局事務が入力で迷った場合は、薬剤師に確認するのが大切です。

ただ、忙しい現場では「今聞いていいのか」「どう伝えればいいのか」で迷うこともあると思います。

薬剤師に確認するときの聞き方や、報告すべき場面を整理したチェックリストはこちらにまとめています。


薬剤師側も、読み取りに不安がある場合は処方元へ確認する必要があります。

略語一覧は便利ですが、最終判断を代わりにしてくれるものではありません。


レセコン横やメモ帳に残す

一度困った略語は、メモしておくと次が楽です。

特に、何度も同じ医療機関から来る処方箋であれば、似た表記が繰り返されることがあります。

ただし、メモはあくまで確認用です。

「前もこうだったから今回も同じ」と決めつけるのではなく、迷ったら必ず確認する前提で使うのが安全です。


Mr.Tが現場でやっていた対策

私の場合、手書き処方箋の略語は、最初から全部覚えようとはしていませんでした。

よく出るものをまず覚えて、忘れやすいものは紙にまとめていました。

小さめの紙1枚に、よく見る略語だけを書いて、コピーしてラミネートする

それをレセコン横に貼っておく。

これだけでも、かなり安心感がありました。

特に、面で処方箋を受けていると、どんな処方箋が来るかわかりません。

普段は印字処方箋ばかりでも、たまに手書き処方箋が来ます。

そして、そういうときほど忙しいタイミングだったりします。

その場で毎回調べるより、よく出るものだけでも目に入る場所に置いておく方が、現場ではかなり楽でした。

もちろん、貼ってある表だけで判断するわけではありません。

不安があれば確認します。

でも、略語を見た瞬間に焦らないための準備としては、かなり役に立ったと思っています。


まとめ

手書き処方箋の略語は、普段見慣れていないと焦ります。

特に、面で処方箋を受けている薬局では、たまに来るからこそ忘れやすいです。

ただ、全部を完璧に暗記する必要はありません。

まずは、よく出る略語を押さえる。
忘れやすいものは、レセコン横や自分のメモ帳に残す。
そして、意味に迷ったら自己判断せず確認する。

この流れを作っておくと、手書き処方箋が来てもかなり落ち着いて対応しやすくなります。

まとめると、この記事で伝えたかったことは次の通りです。


この記事の要点
✓ 手書き処方箋の略語は、全部暗記するより「よく出るもの」から押さえればいい
✓ 略語の意味に迷ったら、自己判断せず薬剤師や処方元に確認する
✓ レセコン横やメモ帳に早見表を置いておくと、現場でかなり楽になる


手書き処方箋は、頻度としては少なくなっているかもしれません。

でも、いざ来ると焦ります。

薬剤師でも調剤薬局事務でも、事前に小さなメモを作っておくだけで、現場での負担はかなり減らせるでしょう。


📌 次に読む

手書き処方箋や略語で迷いやすい方は、入力ミスや確認漏れにも不安を感じやすいと思います。

受付・レセコン入力・在庫確認・薬剤師への報告など、業務別にミスを減らすチェックリストはこちらにまとめています。


また、「入力が遅い」「確認しすぎて手が止まる」と感じている方には、入力が遅くなる原因を5つのタイプに分けた改善チェックリストもあります。


また、実際に窓口で働き始めると、処方箋の入力だけでなく、患者さんから薬局のお会計や明細について聞かれる場面もあります。

そうしたときの説明例や、調剤事務が答えてよい範囲、薬剤師に確認すべき場面は、こちらの記事にまとめています。

▶ 調剤報酬を患者さんに説明するときの言い方集


調剤薬局事務のミス、入力、未経験での不安については、こちらのマガジンにまとめています。


薬局現場や調剤薬局事務の悩みを、薬剤師目線で書いています。

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