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花見57

哲学書を読んでいると、図書館なのにもかかわらず話しかけてきたやつがいた。

栗谷というらしいが、なんだか馴れ馴れしい。
なあ、春なのだから花見に行かないか?
初対面にも関わらず花見に誘ってきたのだ。

いや、僕は丁度哲学書を読んでるからお断りだよ。

僕ね、君を知っているのさ、あれだろ?絵を描いたり小説を書いたりしているだろう。

なんで知ってるんですか?

いやあ、そんなことは置いておいて、君の絵を買ってあげるよ、別に芸術には興味はないのだけれどもね!

ああ、僕はお金を受け取り、絵を渡そうとすると、栗谷は受け取らずに、いやあ絵はいらないのですよ、僕はあなたとお花見がしたいのです、そうだ、上野にでも行きましょうよ、これは交通費ということで!

いやあ、僕はさっき断ったじゃないですか、行きませんよ。

ああ、じゃあお金返してもらってもいいですか?

いいですよ。


全くなんだったんだ。
ここは図書館だぞ。

もう少し僕は哲学を学びたい…


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