伊東深水と「雨がやんだら.....お別れなのね.」朝丘雪路と田岡の絶品コロッケ.田岡一雄と戦後芸能界&セル&カザドシュ、モーツァルト.(社会派エッセイ)🩷💜💚💛❤️

伊東深水は、本名 伊東一。
1898年 2月4日日生まれで、1972年5月8日に死去。
大正 昭和期の、浮世絵師、日本画家。
歌川派浮世絵の正統を受けている画家。
朝丘雪路様のお父上様にあたる。


その昔、「田岡」とハッキリ看板を掲げたお店があった。
そのお店は、お昼前には行列が出来ていて、食欲をそそる香りが漂い、そこで働く人達を笑顔にしていた。
行列が出来るそのお店は、旨味のある香りと、ジャガイモの香りで
あたりが一杯になっていた。
待っている間、黙っている人、お喋りしている方、ボーッと突っ立っている人、貧乏ゆすりをしながら忙しなく待っている人…….
そこには、明らかに笑顔が溢れていた。
「4つね。はい、どうぞ。」
「はい、有り難うね。」
「はい、おつり。」

そういった、やり取りを何度もする女性は働き者の手をしていて、
油にまみれて人間味のあるものだった。
奥で作っている男性も同じで、少し強面ではあるけれど、生きてるって感じの顔をしていた。
このお店の2人は、多くの方々を笑顔にして来た。
この人達が居たからこそ、御昼御飯にありつける人、おやつにありつける人が沢山居た。

あれから、何十年か前に、「田岡」様の表札のお店はなくなった。
「田岡」様のコロッケとは別に「田岡一雄」様と書かれた色紙がハッキリと外から見える様に2階に飾られた本屋は、嘗てその周辺で働いていた人達の脳裏に、今でもしっかりと刻み込まれている。
神戸という街は、そういう場所なのだ。
神戸という街は、決してファッションだけの街ではない。
日本の近代史を知らない人から見た神戸と、知っている者との神戸では、かなりの隔たりがある。
もっと言えば、知っている人間と知らない人間との間には、歩みよれない毒々しいものが存在している。

そこには、油と汗にまみれた哀しい眼を知らない、ノー天気な人達と、なんともやるせないものを見て来た人間とが交錯する、お気楽で馬鹿みたいな神戸がデンと座っている。
開港150年の歴史を持つ神戸には、裏と表の入り口があり、裏からしか出入りが出来なかった人達を踏みにじる神戸と、表面的にだけ輝く街、神戸が入り乱れている。
裏も表も知らない今の若者達に、本当の神戸の姿は見えてはいない。わかるわけがないのである。
嘗て、そこに田岡一雄様が存在していた事すらも、薄らいでゆく。

でも、「田岡」様の表札は、人々の胃袋を充たし、笑顔にして来た事だけは、確かなのである。
又、「田岡一雄」様の色紙が、堂々と全く普通の事として、しれっと普通に飾られ、当たり前の事であった事は確かなのである。
そういった事を知らない人達、若者達は、単に無責任に「お洒落な街神戸」としか、全く見てはいない。
物事を知らない人間が、表面的な綺麗なだけの神戸を語りたがる。
嘘で固められた神戸には、人工的な輝きしか存在してはいない。
神戸という街を知ろうと思えば、知っておかなくてなならない事が山の様にあるというのに、スマホばかりに気をとられて、神戸の街の歴史については、何ひとつわかってはいない若者が多すぎると思う。

嘗て、神戸元町のとあるビルに、「津川雅彦様のグランパパ」が何故存在していたのかを、今となっては話す人も居なくなってしまった。
又、真珠の輝きを持つのも、神戸。
この事も、意外と知られていない。
真珠の加工には、海外では得体の知れない薬剤で漂白加工されている真珠も存在していると思われる為、表面的なもなだけでなく、そこに隠された多くの人々の涙を思いめぐらせながら……の方が、真実を知る事が出来るはずである。

嘘で固められた神戸には、真珠が似合う街、「パールストリート」があるのだけれど、繁華街から離れた急な坂道に存在していて、決して三宮の、ど真ん中にある訳でも何でもない。
この事も日本の歴史を少しでもかじっていれば、なんとなく、わかって来るものだろうと……..
日本が第二次世界大戦後に受けた、様々な理不尽な事柄は、今でもまだ、不細工な形として、神戸の街に残されている事だけは確かであり、その悲しみと共に、光輝く歌声も又、あらん限りの命の火を灯している。

もうすぐ、七夕。
天の川にも、ステキな音楽が息づいている事は、間違いないものと思われる。
天の川を渡るのに、袖の下が必要であるのかどうかまでは知らないけれど、この曲を土産物として持ってゆけば、きっと喜ばれる事には間違いないものと……..⚜️

《 大人の歌唱 》
《 若い時の歌唱 》

《 美空ひばり様 》





《 セル指揮による、カサドシュの美しいピアノ!》

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