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夢だったプロサッカークラブの仕事を辞めたら、18時に息子が玄関まで走ってくるようになった話

1. 夢と犠牲になる家族
子どもの頃から夢だった、プロサッカークラブでの仕事を辞めて、今の会社に転職して早くも1年が経とうとしています。
当時の僕は、平日は21時を過ぎて帰宅するのが当たり前。土日も試合やイベントで家を空けることがほとんどでした。子育ては妻に任せっきり。夜中に子どもが泣いたときに、あやしてあげること以外は、ほとんど育児に関わらないような生活でした。
「あなた、もう独身じゃないのよ。パパの自覚を持ちなさいよ」
毎日のように、妻からこの言葉を投げかけられていました。
仕事は大変でしたが、憧れの世界で働く日々は楽しくて仕方がなく、どんなにハードでも苦になることはありませんでした。むしろ、可能な限り仕事に時間を費やしたいとさえ思っていたのです。
正直、子どもの顔を見るのは好きでしたが、家に帰れば妻に怒られてばかり。いつしか僕は、家に帰るのが憂鬱になっていました。

そんな僕が転職を決意したのは、2人目の子(通称:ハチ)の妊娠が発覚したときでした。
当時、家の中には妻の怒号が響き、長男のマルは大泣きしていました。ワンオペ育児を担当する妻に余裕はなく、ちょっとしたことでも子どもに当たり散らすようになっていたのです。
自分のやりたいことのために、家族が犠牲になっている。2人目が生まれたら、今のままでは家庭が回らないのは明白でした。
「このままでは、子どもたちが僕の犠牲になってしまう」
そう確信したとき、僕は転職を決意しました。

2. 転職活動:条件を絞り、自分を深掘りする
転職にあたっては、前職の時もお世話になった転職エージェントを利用しました。担当者が僕の人物像を深く理解してくれていたことが、成功のきっかけとなります。

僕が掲げた条件は、以下の3つでした。
家から近いこと(通勤20分以内)
残業が少ないこと
子育てしやすい制度(在宅勤務、フレックスなど)

妻が教員で仕事の自由度が低いため、子どもが熱を出した際などは僕が対応しなくてはいけない可能性がありました。そのため、業界や職種へのこだわりよりも「家族を支えられる環境」を最優先にしました。
ある日、エージェントから「未経験業界の人事・研修部門」の紹介を受けました。
「……えーと、その心は?(笑)」
思わず聞き返しましたが、エージェントは「プロサッカークラブという特殊な環境で、0→1の経験を豊富に積んできたあなたなら、未経験でも適性がある」と背中を押してくれました。
結果として、企業が求める人物像に合致し、無事採用が決まりました。未経験業界で、未経験職種という全く自分にはなかった発想。転職エージェントの方だからこそ至る提案だったと思うので、本当にプロに相談してよかったと心から思います。

ちなみに今後転職活動される方に向けて僕が転職活動(面接)で意識したポイントを参考までにお伝えします。
思考のプロセスを深掘りする: 「何をしたか」より「なぜその行動をとったか」を言語化した。
※こちらの本をかなり参考にしました:転職が僕らを助けてくれる――新卒で入れなかったあの会社に入社する方法(山下良輔 著)
台本を作らない: 自己紹介以外はアドリブ。ただし、自分の人生を棚卸しして、どんな質問にも正直に答えられる準備はしておいた。
マッチングを重視する: 盛るのではなく、自分に合う会社かを見極めてもらうために、ありのままを伝えた。

3. 18時の「おかえり」
転職して1年。かつては家族との時間が取れないほど仕事に没頭する毎日でしたが、今は残業がほぼゼロになり、年収も100万円以上アップしました。
何より大きいのは、環境の変化です。通勤時間はわずか15分になり、以前のような移動による消耗がなくなりました。また、在宅勤務やフレックス制度が整っているため、「もし子どもに何かあっても、僕がすぐに動ける」という安心感を持って仕事に向き合えています。
平日は18時すぎに帰宅します。玄関の鍵を開けると、
「パパ! おかえりー!」
と、息子が玄関まで走って迎えに来てくれ、ピョンと抱きついてきます。
僕にとって、1日で一番好きな瞬間です。帰宅が憂鬱だった自分が嘘のように、今はドアを開けるのが楽しみで仕方がありません。
今では、帰宅後にご飯を食べさせたり、翌日の幼稚園や保育園の準備したり。以前の自分では考えられないほど、「子どもファースト」なライフスタイルになりました。

よく「夢だった仕事を辞めて後悔はないか」と聞かれますが、全くありません。
子育てに関われるのは、今しかありません。むしろ、あのまま仕事を続けていたら、僕は一生後悔していたと思います。
今の仕事は、かつての夢とは無関係かもしれません。でも、実際にやってみると非常にやりがいがあり、培ってきたスキルが活きる場面も多くあります。初めての経験が自分の引き出しを増やしてくれる感覚は、とても新鮮で刺激的です。

共働きが当たり前になり、男性の育児参画も求められる今の時代。
ライフステージの変化によって、思い描いたキャリアから外れることに葛藤している人は少なくないはずです。
もし僕のこの日記が、そんな誰かの背中を少しでも押すことができれば、これほど嬉しいことはありません。

最後に、今の僕の心境を、大好きなMr.Childrenの曲に乗せて締めたいと思います。

今 僕のいる場所が 探していたものと違っても
間違いじゃない きっと答えは一つじゃない
何度も手を加えた 汚れた自画像にほら
また12色の心で 好きな背景を描き足していく

出典:Any / Mr.Children

描いていた理想とは少し違う形かもしれないけれど、今の僕の背景には、大好きな「子どもたちの笑顔」が鮮やかに描き足されています。

【追伸:コメントや質問、お待ちしています!】初めての異業種・未経験職種への転職で、不安もありましたが、結果として家族との時間もやりがいも手に入れることができました。

僕の経験が少しでもお役に立てるなら、ざっくばらんに質問に回答させていただきます。

また、皆さんは、キャリアと家族の天秤で悩んだことはありますか? もし葛藤している方がいれば、ぜひコメントで教えてください!


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