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チェロとコーヒーで始まる、50代私の贅沢な朝

いつものルーティン、少し特別な朝

ローラアシュレイのパイプベッドで目覚める朝は、やっぱり心地よい。
柔らかな光がバニラホワイトのカーテン越しに差し込み、静かに心を満たす。深呼吸すると、まだ眠る街の空気が少しひんやりと肌に触れ、朝の始まりを知らせる。ふんわりと揺れ動くフリルのレースカーテンの柔らかさが目にも優しい。


彼との距離と心のざわつき

いつか彼と完全同居する日を思うと、胸の奥が少しざわつく。
彼を尊敬し、大好きで、心の中心に置いているのに、部屋の趣味は正反対。
北欧のシンプルを愛する彼、華やかで古典的なフランスやイギリスの雰囲気に惹かれる私。

彼もクラシックを愛するから二人でコンサートにもいくし、彼がモーツアルトやリストをピアノで演奏してくれもするが、一人だけの時間で自分のお部屋で耳にするクラシックは彼といるときと違う。なんだろう・・・このざわつき。

定期的に訪れる「やっぱり一人がいい!のNoサインの日」、また彼を振り回すかもしれない――それも含めて、この関係のリアルさだと思う。彼の寛容な器の大きさはぴか一で、精神が病んで繊細さが異常すぎる状況の私はストレスに脆く衝動性を発揮する。この異常すぎる私を静観してくれる大人の対応と、私から何度も別れ話を切り出していても私が戻るのを待っていてくれる彼。この神がかった交際を続けて6年目。

30代にも6年の交際をしたことがあるけれど、ここまで私の心は過敏ではなかったし、メンタル疾患は起こしていない時期だった。もし、このままお墓まで事実婚で持っていけたら奇跡。こんな私に寄り添ってくれる彼のためにも私は未婚を貫くだろう。


朝の贅沢時間

コーヒーを手に、私の朝の定番でヨーヨーマ―のチェロの無伴奏を静かに流す。弦楽器が好きな私にとって、このひとときは至福そのもの。
彼のいない、私だけの時間を、私が働いたお金で借りている家でフランス風に飾って過ごす。自分のサイクルで味わえる瞬間のなんと贅沢なことだろう。願わくば死ぬまでこのサイクルを楽しみたいとも思う。

彼の家で一人過ごすのとは、まったく別物だし、ホテルで一人滞在で過ごすのもまたこの感覚とは違う。この感覚を彼に話しても、きっと通じないだろう。

今日はフレックス勤務ではなく、定時スタートして夜から会社の人たちとイベント企画。だから久しぶりの定時始業で朝の時間がたっぷりあることが、これほどありがたく感じられる。とても贅沢。

シャワーのしずくで目を覚まし、観葉植物に水を吹きかける。チェロの旋律にサラ・ブライトマンの歌声を重ね、心がゆっくりほどける。こうして流れる時間の中で、私は自分の感覚と向き合えるのだ。


長年の憧れと、叶えられた小さな夢

サラ・ブライトマンのコンサートは、私の長年の憧れだった。お金は用意できても一人では行く勇気がなかったから。
やっと一緒に行きたいと思えるパートナーができたとき、偶然にもコンサートの情報を耳にした。
チケット代は二人で4万円ほど。彼は「好きでもない人にこれは高すぎる」と言いましたが、私の長年の願いを叶えてくれました。
今も目を閉じると、会場の光景と音楽の余韻が鮮明に蘇る。心が満たされる瞬間を思い返すだけで、朝のコーヒーの味も一層深く感じられるのです。


偶然の言葉と仕事への気持ち

本を開けば、偶然の言葉が胸に触れる。
人前で研修を行う予定で、少しドキドキしている。
肝っ玉の小さい自分でも、私の研修の受講者に満足してもらえる時間を作れるように――朝の静けさが私をそっと支えてくれる。


これからの時間を思い描く

会社員としての日々も、もうあとわずか。
社内の若者中心の企画に参加しながらも、お荷物にならないよう貢献を続け、評価を下げない努力を重ねる日々。そんな中でも副業に取り組み、やがて副業が本業となり、これまで培ってきた経験を小さく社会に還元していく未来を描く。

私は副業で大金を稼ぐ計画はしていません。不労所得の準備も続けつつ、最も大切なのは、私が支援したいと思える団体へのボランティア活動。来月には、その第一歩を踏み出す予定です。

朝のひとときに巡らせる思いは、これからの時間をより豊かにしてくれる。この確かな手応えが、50代の私の心を満たし、今日も一日を大切に歩む力になるのです。


50代の魅力を楽しむ

50代って、意外に悪くないものです。

確かに、見た目は50代までのようにはいきません。女性らしさの輪郭が少しずつ薄れていき、鏡の中の自分はどこから見ても「年齢を重ねた人」に映ることもあります。だからこそ、美容への関心が高まる気持ちは、痛いほどよくわかります。私もずっと、若さの誘惑に心を揺らしてきました。

けれど、たとえ最新の美容で顔を整えても、首や手のひらの肌には年齢が映し出されます。どれだけ努力を重ねても、人生の物語までは隠せないものです。若さにこだわるのではなく、50代にしかない魅力をどう輝かせるか――そこにこそ、美しさの本質があるように思います。

この年代の魅力とは、失敗も成功も積み重ねた経験。若い頃にはなかった思慮深さや、人への思いやり、そして柔らかな応用力です。心の傷も、顔のシミも、すべてが生きてきた証。比べる必要などありません。どんな人生も、懸命に歩んできた人の姿は誇らしいものです。欧米の女優さんはエイジングを受け入れて発言をされているのを見かえると私にも力がみなぎってきます。

体力は確かに落ち、疲れやすさも増していきます。けれど、その分、限られたエネルギーを大切に使えるようになります。無駄に消耗せず、取捨選択が上手になる。結果として、より自分らしく、よりコンパクトに、心地よい生き方ができる年代なのです。

他人の価値観に振り回されることなく、自分の軸を大切にできる50代。
背筋を伸ばし、穏やかな笑みをたたえて――その姿には、若さを超えた深い魅力があります。


「年を重ねることを恐れてはいけない。人生を楽しむ準備ができるから。」―ココ・シャネル



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