【Podcast】医療サービスが時間で売られている、という違和感について
皆さん、こんにちは。 My Who のノリです。
(記事の一番下に、現在募集しているメディカルタレントの要件を記載しています。ぜひ、一読をお願い致します。)
先日公開したポッドキャスト第1回で、訪問看護師のうさぎさん、理学療法士の Sakaida さんと、ある違和感について深く話しました。
医療サービスが、時間で売られていること。
今日は、この違和感について、改めて整理してみたいと思います。
現場で起きていること
ポッドキャストの中で、こんな話をがありました。
訪問看護で精神疾患の方を訪問する時、コミュニケーションが何より大切で、30分では到底足りない。でも、医療保険の枠組みで30分の訪問でも90分の訪問でも、売上は同じ場合がある。だから経営側としては、短時間で回数を回した方がいい。
他にも、似た話がありました。
骨折後のリハビリで、近所の喫茶店まで一緒に歩きたいという患者さんがいる。往復すると60分を超えてしまうけれど、「時間ですから」とは言えない。だから、超過分は実質的にボランティアになる。
そして、対談の中で自然に言葉になったのが、「ボランティアにならない仕組みがあればいい」という、一言でした。
なぜ時間で売られているのか
医療サービスが時間で売られている背景には、明確な構造的理由があります。
医療保険・介護保険の制度設計が、時間単位で報酬を定めているからです。
30分の訪問はいくら、60分の訪問はいくら。 この時間ベースの報酬設計は、サービスを定量化し、公平性を担保するための仕組みでした。
しかし、この仕組みが、現場の医療プロを苦しめています。
深く関わりたい人ほど、時間を超えてしまう。 時間を超えれば、自分の労働がボランティアになる。 それでも関わる人は、自分を削っていく。
時間を守る人は、本当は関わりたい部分を切り捨てる。
切り捨てた瞬間、サービスの本質が消えていく。
どちらを選んでも、何かを失う構造になっています。
両方が損をする構造
時間切り売りの構造は、対象者にもメディカルタレントにも、損失を生んでいます。
対象者にとっては、自分が本当に必要としている関わりを得られない。 精神疾患の方が30分で話を切られる。 リハビリ中の方が「時間です」と中断される。 これは、サービスを受けているはずなのに、満たされない体験を生みます。
メディカルタレントにとっては、自分の専門性が時間に換算されてしまう。 10年かけて積み上げた知識と経験が、「30分2,000円」という単価に押し込められる。 深く関われば自分を削り、時間を守れば自分を裏切る。 どちらを選んでも、納得できない働き方になります。
そして、この構造は、医療プロのキャリアにも影響します。
「医療職の方は、限界を感じませんか?」
体力、収入、キャリア。 時間切り売りの構造の中では、すべてが頭打ちになる。 だから、現場を離れる人が増える。
優れた医療プロが現場から去っていく構造を、私たちは作り続けています。
My Who が目指す方向
My Who では、この構造から離れたサービスを作ろうとしています。
基本料は月10万円程度。 ここには、回数制限も時間制限もありません。 メディカルタレントは、必要だと感じた時に、必要なだけ関わる。 30分で済む日もあれば、3時間関わる日もある。
そして、3ヶ月に一度、対象者とご家族に「この3ヶ月の関わりに、どれくらいの価値を感じましたか」と尋ねます。 0円から30万円まで、ご自身の感覚で価値を表明していただく。
これは、サービスを受けた側の価値判断を、報酬構造に組み込む試みです。
Sakaida さんが実践している「ドネーション制」と、本質的には同じ思想です。
時間ではなく、関わりの質。 回数ではなく、信頼の深さ。 これを、報酬構造そのものに織り込みたい。
そうすることで、医療プロが「時間を超えてでも関わりたい」と感じた時に、その関わりが報われる構造を作りたいのです。
一緒に作ってくれる仲間を探しています
この構造を、思想として語るだけではなく、現実に作っていきたい。
そのために、メディカルタレントとして一緒に動いてくれる方を探しています。
看護師、保健師、薬剤師、管理栄養士、臨床心理士、公認心理師、理学療法士、作業療法士、その他コメディカルの方。
医療機関の中で、時間に追われる働き方に違和感を持っている方。 組織を離れて、個人として活動してみたい方。 副業からの参加も歓迎します(所属機関の副業規定をご確認ください)。
現時点では実証フェーズで、初動の数ヶ月は無報酬での協働をお願いすることになります。 報酬構造は、サービスが形になってきた段階で、共に設計していきたいと考えています。
ご自身のご家族(親、義親など)を、最初のサービス対象者として一緒に試してみるという参加方法も可能です。
ご連絡は下記のメールアドレス・DM・コメント欄までご連絡ください。
info.mywho@gmail.com
ポッドキャストの中で、話しながら、この構造的な問題について自然に言葉が重なっていきました。 うさぎさんも、Sakaida さんも、現場で同じ違和感を抱え続けてきた。
医療プロが、時間の縛りから自由になって、本当に関わりたい人に、関わりたいだけ関わる。 そういう働き方を、社会の中に作っていきたい。
これが、My Who が向かっている方向です。
ご質問、ご感想、お待ちしています。
My Who のノリでした。 次回もまた。
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