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【甘酢のレシピで試行錯誤。レシピは料理研究家にとって、言葉です】

料理のレシピ
いつも、かなり悩みながら書いています。

私のレシピって、誰でも作れるような簡単なものなので
そんな悩んでいるようには見えないと思いますが
実は、結構悩んで悩んで書いているのです。

例えば
鶏の甘酢炒めと厚揚げの甘酢炒め
この二つの甘酢も、かなり試行錯誤しました

食べた時の味は
たぶんめちゃめちゃ似ているし
材料表を見ても
めちゃめちゃ似ているし
ちょっと数字を買えただけ違うん?
って見えると思いますが
実は、細かい調整を入れているんです。

と言っても、分かりにくいと思うので
二つの料理の材料表を比べてみますね。


鶏の甘酢炒め↓↓↓

<材料>(2人分)
A)鶏むね肉   1枚
  塩      小1/2
  かたくり粉  大1
  こめ油    大1
B)水      50㎖
  砂糖     大1
  みりん    大1
  醤油     大1
  酢      大1
  ケチャップ  大1
  かたくり粉  小1
ミニトマト  1パック(150g位)
米油     適量


厚揚げ甘酢炒め ←クリック!

<材料>(2人分)
A)厚揚げ(1~2センチ厚さ) 1丁(200g)
  片栗粉   大1
B)砂糖     大1
  ケチャップ  大1
  醬油     大1
  酢      大1
玉ねぎ(薄いくし切り) 1/2個
ピーマン(乱切り) 2個
塩   少々
ごま油  適量


どちらもBが甘酢です
見ためは、すごく似ています

たぶん、パッと見ただけだと
同じ甘酢に見えると思います。

でも、実は全然違うんです。

鶏の甘酢の方は
出来上がった時に、
あんかけのようにタラリとお皿に垂れる感じの割合になっていて

厚揚げの方は
しっかり具材のからむような仕上がりになっています。

どうして、こんなレシピになっているかと言うと

鶏の甘酢炒めの方は
とろりとしたあんにすることで
あんが鶏肉に優しくからみ
鶏肉がジューシーで美味しく感じるようになっています。
お店で食べる一般的な鶏の甘酢炒めというのも
とろりとした甘酢あんがたっぷりかかっていると思うので
そこから大きく外れないように、そんなことも思い
レシピにしたのです。

一方厚揚げの方は
あんかけではなく、厚揚げに甘酢だれを絡めて仕上げました。

それにも理由があって
厚揚げそのものには味がついていないので
甘酢あんにすると
味がぼやんとしてしまうんです。
そこで、甘酢あんではなく
甘酢そのものをしっかり厚揚げにからめたのでした

厚揚げにまぶした片栗粉が
甘酢がしっかり厚揚げにからむのを助けています。

あと、
鶏の甘酢炒めの方には
厚揚げの甘酢に入っていないみりんを加えていまして
(よく見ないと気付かないかも‥)
ここだけを比べると、鶏の甘酢の方が甘めです。

実は、ここもとても大事なところで
万能鶏むね肉を使った私のレシピは
鶏むね肉に塩味がしっかりついているので
その塩味とバランスを取るために
甘酢の方を若干甘くしているんです。

ちっちゃい事なんだけれど
レシピって、そう言う風に細かく整えているのです。

今回、なんでこんなことを書いたかと言うと

料理研究家は
自分が思い描いている料理を
きちんと伝えるためにレシピを書いていて
レシピは、それを伝えるための言葉です
その事が言いたかったのです。

料理家の方々は
料理が作品である場合も多いのですが
料理研究家にとっては
レシピもまた作品です

そしてそのレシピは言葉でもあるのです
小説家や、批評家の方たちが使う言葉と同じです。

でも、レシピの場合
その言葉があまりにも複雑だったり
分かりにくかったりしたら
伝わるものも伝わらないし
ぱっとわかる言葉でないと
料理が作れないし
作る気にもなりません。

だから、分かりやすい言葉で伝えるって
料理の世界でも、とっても大事。

でもね、
良いレシピと言うのは
分かりやすいとか、作り易いとか
そういうのを飛び越えて

何も考えずに作ったら美味しくできたって言うのが、
本当は良いレシピなのだと思っています。

めちゃ簡単で
こんなレシピだったら、別に教えてもらわなくても
自分で考えられるわ
って思るようなレシピ
そういうレシピが最高。

そう私は思っています。

そういうレシピを書きたいと思って
日々、あーだ、こーだやっています。

いろいろ書いてしまいましたが
甘酢炒め、何も考えず、作ってもらえたらうれしいです。

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鶏の甘酢炒め

厚揚げ甘酢炒め

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