東海道RTA(T=徒歩): 旧東海道を半年かけて踏破した話 3章 三尾編
はじめに
本稿は続き物の第3章。前編と「本文」まとめは以下の通り。
東海道RTA完走しました
— Nadir_RL (@0905Imai) October 2, 2022
以下、まとめ
1章 箱根越え編https://t.co/t1pyzL0hoK
2章 駿遠編https://t.co/vYZAyM3cUm
3章 三尾編https://t.co/Eq62qRIcEk
4章 上洛編https://t.co/xrCGw5YgEB https://t.co/YBI828DYWk
行程16: (新居-白須賀)-二川-吉田(2022/7/23)
区間データ: 距離 5里24丁(22.24 km), タァイム 8:13:24~13:39:46 (5:26:22)
※3章駿遠編としては白須賀宿を出たところから
続けます
— Nadir_RL (@0905Imai) July 23, 2022
ここ鉄道着てないからね pic.twitter.com/6L6OoPRY9N
静岡西部(遠江)を抜け、愛知県(三河)に入ったので、章が切り替わった。前章でも書いたけど、この日はずっと海風(?)が吹いていて、数字としては31℃あったらしいが、体感気温はむしろ快適と言って良いレベルで、快晴ながら大変心地よく歩みを進めることができた。
結構な風が吹き続けるので、体感気温的には快適レベル
— Nadir_RL (@0905Imai) July 23, 2022
なんかおかしい pic.twitter.com/Yc5ynlFqtX
次の宿場は二川宿…なのだけど、ここに入る直前に旧東海道と東海道新幹線が交差するところがあった。逆に言うと、新幹線の車窓からこの場所を捉えられるということ。ここに限らず、こういった場所が他にもいくつかあるおかげで、もはやいつもは適当に流すようになってしまった沿線の車窓の解像度が少し上がった気がする。

二川宿は宿場町の街並みがよく保存されていた。涼みがてら、旅籠と本陣跡を見学した。


二川宿を出てからは、国道1号の一本裏道と現道そのものが大半を占めたので、見どころさんはなし。ちょっとマクドで一服入れつつ、順当に進めて吉田宿入り。次回からは内陸方面だから、今回のような海風バフはないだろうなと思いつつ、終了。

行程17: 吉田-御油-赤坂-藤川(2022/8/6)
区間データ: 距離 5里11丁(20.82 km), タァイム 7:51:47~13:34:06 (5:42:19)
イクゾー デッデッデデデデ pic.twitter.com/yMoIIrvYdF
— Nadir_RL (@0905Imai) August 5, 2022
一周間を空けてリスポーン。気温が危険な領域に突入していたので、ビーナスラインを駆け抜けてきた。

吉田宿(豊橋)を出てからは、東海道本線ではなく、名鉄名古屋線にそって進んでいく。御油宿では祭りの準備の最中のようだった。

御油宿を出てすぐのところには、残り方と雰囲気が非常に良い松並木が続いていたが、ところどころ幼木に植え替えられているところもあって、この良い風景は地域の方の努力で維持されてるってのがはっきりわかんだね。

松並木を抜けて、本当に程なくして赤坂宿。御油ー赤坂間は五十三次の中では最短で1里に満たない。今どきなら統合されて、名前で揉めるやつ。多分単純に重ねて御油赤坂になる。喜連瓜破みたいに。赤坂宿も往時の雰囲気がよく残っており、見学できる旅籠跡もあった。

ここの職員さんと少し立ち話。東海道RTA勢はまあよくいるもので、2周め以上で訪ねてくる人もしばしばいるとのこと。私の実質5月スタートでここまで来るのは割とハイペースな部類とのこと。うん。ようやっとる。ちょっとした記念品もいただいた。

次の藤川宿との中間点「本宿」直前辺りの民家軒下になんかかわいくて不気味な芸術品?があった。何なんでしょうね…?

藤川宿。割りと残そうとしている感はある。やはり、東海道本線から外れると残りやすいのかね。この日はここでゴール。道中、たくさんの名鉄の電車に抜かれたけど、藤川駅は各駅停車しか停まらない駅で、なんと1時間に2本しか来ないようだった。名古屋圏でもマイナー駅はこんなものかと思い知らさらされた次第である。

行程18: 藤川-岡崎-池鯉鮒(2022/8/20)
区間データ: 距離 5里19丁(21.69 km), タァイム 8:38:31~13:48:24 (5:09:53)
イクゾー デッデッデデデデ pic.twitter.com/KW1a49a3Yb
— Nadir_RL (@0905Imai) August 19, 2022
お盆休みで1週お休みして再開。暑さも寒さも彼岸までならありがたいのだけど。藤川宿をでて、ほぼ国道1号現道にそって進み、ちょっと裏道から乙川を渡るために現道に復帰する辺りに、なかなかおぞましいものがあった。


おそらく土地管理者が不法投棄者を威嚇する意図なんだろうけど、まさか東海道RTAでEldrich Horrorに遭遇するとは思わなかった。
岡崎宿。執拗に道を曲げてくる二十七曲り。実はここでちょっとしたガバをやってしまった。国道1号を渡るところでボーッとしてしまい、曲がるべきところを間違えて一本外れたところを通ってしまった。全区間を通じて記憶に残っている限りにおいて唯一のガバである。暑いからとにかく極力さっさと進むことが念頭にあったため、結構見どころさんもあるところ、一切観光してないので、そのうち観光がてら、ガバ区間だけ再走してもいいかな。

岡崎の宿場ゾーンを抜けて、八丁味噌製造所の横を通り、矢作川を渡るために国道一号に戻る直前の曲がり角のあたりでしょうもないものを見つけた。うん○。

しばらく歩いて、来迎寺一里塚の直前の松並木通り辺りで明らかに調子が悪くなってきた。とっさに近くの自販機でポカリを買って、手持ちとあわせて2本一気に入れると、なんか意識にかかったモヤが晴れるように調子が戻ってきた。多分熱中症直前だったんだろう。この水分・塩分を一気に突うずるっ込む判断ができなかった場合のことを考えると結構怖い。その後は丁寧に休憩をはさみつつゴール。箱根越え、小夜の中山越えと、順調に推移してきたがゆえに少し慢心していたのかもね。
行程19: 池鯉鮒-鳴海-宮(-桑名)(2022/8/27)
区間データ: 距離 11里12丁(44.47 km), タァイム 8:33:53~15:18:06 (6:44:13)
※宮-桑名の七里の渡し区間含む
イクゾー デッデッデデデデ pic.twitter.com/8QOUmVDomQ
— Nadir_RL (@0905Imai) August 26, 2022
一応前回の反省も込めて、休憩と水分補給は丁寧に。ただ、冒頭の写真は晴れだけど、全体としては太陽が直射することは少なく、事実として暑いけど、明らかにピークは去った感じだった。次の鳴海までの道中でも、歴史と道がつながったところがあった。それは桶狭間の戦い跡地(推定)。軍勢が普通に通れる道を通って進んでたところ、間の悪いところに見事に嵌ってしまったんやな、と。

ここから20分程度で間の宿有松。ここも往時の姿を積極的に残しており、有松絞りというわかりやすい特産品があり、さらには午前の後半という時間帯もあって、結構観光客で賑わっていた。

んで、丁度この辺を歩いているときに重大ニュースが舞い込んだ。
変愚東方勝手版を「幻想蛮怒」に名称変更。
— みやまさ (@M1yamasa) August 27, 2022
ほか色々変更#幻想蛮怒 #変愚蛮怒東方勝手版
正直、のんびり街道を歩いている場合ではなくなったのだが、この道は征かなくてはならない。間の宿とはいっても、ほとんど鳴海寄りだったので、程なくして鳴海宿。旧街道成分は殆ど有松に持っていかれていて印象は薄い。
鳴海宿を出た辺りからは、あたりの雰囲気が地方というよりは、都会の中の田舎ゾーンな感じになってきた。それもそのはずで、有松の辺りからはもう名古屋市に入っていた。だらだらと変わらない雰囲気の中を歩くのと違い、周りの雰囲気込みでゴールに近づいていくのを感じるとずいぶんとモチベーションが上がる。体感的には程なくと言った感じで熱田神宮前を通り過ぎ、七里の渡し 宮サイドへ。

七里の渡し区間の処理はちょっと悩んだ。時々イベントで観光船が桑名との間で運行されることもあるらしいのだが、そんなものは早々引き当てられない。佐屋街道の陸路もあり得たんだろうけど、まあ本来の旅程短縮の意図を現代的に汲み取るということで、鉄道(名鉄+近鉄)でショートカットすることにした。ここで本日のゴールとしてもいいのだけど、その場合、到達地点は宮宿止まりとなってしまい、次回の再開ポイントで損をするので、七里の渡し桑名サイドまで今日中に進めておく。
ただその前に、熱田神宮にお参りして、これまでの道中の無事の感謝と、今後の道中の安全を祈念することにした。神宮前の歩道橋を渡って市街地を見渡した時、自分の足でこんなところまでやってきた感に満たされたのを覚えている。自分はいま名古屋を歩いているんだよ、と。

名古屋駅の近鉄ホームに降り立った時も、凄い感慨にふけってしまった。この近郊が勤務地だったことがあり、しかも何かときつい時期だった。そんな折、私用公用両方でしばしば利用したところに、汗だくで(シートで拭いてるけど)リュック背負ってアウトドア装備でしかも徒歩でやってくるなんて、自分はなんてことをやり遂げたのか、と。
疲れた体に電車の程よい揺れがよう沁みる。一寝入りして桑名駅で降り、そこそこの距離を歩いて…
桑名宿入りました
— Nadir_RL (@0905Imai) August 27, 2022
勝った!第三部 完! pic.twitter.com/hLzLQ6fyp3
桑名に到達した時点でもう後は片手で数えられる行程でゴールなわけで、よくもまあここまで来たもんだと。四章は記憶も新しいし、実際結構いろいろあったので、じっくり書きたい。RTAスタート1周年までには書き上げるけど、少々待たれたい。
2023/4/16追記:書いたぜ。
