DESC法とは?具体例でわかりやすく解説【アサーティブ型の手法】例文付
相手に何かを伝えたいとき。
「強く言いすぎるのも嫌だし」
「反論されたらどうしよう」
こんな風に思ってしまい、しり込みしてしまうことはないでしょうか。
そんなとき、自分の意見も伝え、相手の意見も尊重しながら伝えられる手法があれば、コミュニケーションも円滑に進むはずです。
それを可能にするのが「DESC法」です。
DESC法は、相手を不快にさせず、尊重しながら主張して納得させることができます。
この記事ではDESC法について解説します。
「円滑に話を進めたい」「円滑に問題を解決したい」という場合、DESC法が効力を発揮するでしょう。
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DESC法とは

DESC法とは、「描写する→説明する→提案する→選択する」の順に沿って伝えるフレームワークのことで、読み方は「デスクほう」といいます。
Describe(描写する)
Explain(説明する)
Specify(提案する)
Choose(選択する)
「Describe」「Explain」「Specify」「Choose」、それぞれの頭文字だけをとって、DESC法と名付けられました。
相手を不快にさせず、尊重しながら主張して納得させる技法で、アメリカの心理学者、ゴードン・バウアーらによって提唱された、文章構成に役立つフレームワークです。
特に、ビジネスシーンなどで効力を発揮するアサーションというコミュニケーションの1つで、自分も相手も尊重しつつ自己表現します。
1. アサーティブ型のスタイル「DESC法」
コミュニケーションスタイルは3つに分けることができ、その1つに「アサーティブ型」というタイプがあります。
・アグレッシブ型(攻撃型):自分の意見を一方的に主張する。
・ノンアサーティブ型(受け身型):自分の意見は言わずに相手を優先する。
・アサーティブ型(バランス型):自分の意見も相手の意見も尊重する。
DESC法は、アサーティブ型を4ステップに体系化した実践的コミュニケーション手法です。
自分の意見も相手の意見も尊重し、思いやりながら納得へと導く手法だといえるでしょう。
2. DESC法4つのステップを解説
【Describe(描写する)】
Describe(描写する)では、状況や行動を客観的に描写します。事実のみを伝えるということです。
ここで重要なのは、自分の意見や憶測、感情などを入れないこと。主観や評価、憶測などを入れると、相手からの印象がどう影響するか分かりません。客観的事実のみを伝えましょう。
【Explain(説明する)】
Explain(説明する)では、Describe(描写する)で伝えた客観的事実に対しての、主観的な考えや気持ちを述べます。もちろん、攻撃的な考えや気持ちを押し付けてはいけません。
「私はこう思う」「私はこう感じる」ということを、相手の気持ちを考慮して伝えましょう。
【Specify(提案する)】
Specify(提案する)では、具体的に実現可能な解決策や、相手にとってほしい行動を提案します。曖昧な提案ではなく、明確に行動を提案することが重要です。
押し付けや強制ではなく、丁寧な表現を心掛けましょう。
【Choose(選択する)】
Choose(選択する)では、Specify(提案する)での提案を受け入れた場合と、受け入れなかった場合の選択肢を用意します。提案が受け入れられなかった場合の代替案ということです。
相手に決定権を持たせ、選択をゆだねる姿勢を見せましょう。
DESC法の活用シーン

DESC法は、相手を不快にさせず、尊重しながら主張して納得させる手法ですので、いろんなシーンで活用できます。
交渉(ビジネス取引や日常取引全般)
提案(プレゼンなどビジネスや日常の提案)
報告(社内報告などビジネスや日常の報告)
連絡(社内連絡などビジネスや日常の連絡)
DESC法は、ビジネスや日常でのコミュニケーション主体ですが、ビジネス文書やプライベートでの文面などでも活用できます。
※他の活用シーンでの「文章構成パターン」は、こちらの記事「文章構成のパターン!5つの基本と伝わりやすいテンプレートを例文解説」で解説していますので併せてご覧ください。
DESC法のメリット・デメリット

DESC法は、ビジネスや日常、コミュニケーションや文書でも活用できますが、メリットと同時にデメリットもあります。
活用する際に、知っておくべきことですので、ここでお伝えしておきます。
1. DESC法のメリット
DESC法は、相手の意見を尊重しながら自分の意見を伝えるため、お互いに理性的な問題解決を図ることができるのがメリットです。
配慮しながら順序立てて伝えるため、聞き手も建設的な判断をしやすくなるのです。
相手に配慮することで、感情的にぶつかることなく納得を得られる構成ですので、信頼感にもつながります。
相手の尊厳を守りながら主張することで、バランスの取れたやり取りができるのです。
2. DESC法のデメリット
DESC法は、攻撃的なタイプの人、感情的になっている人には向いていないことがデメリットです。
思いやりを持って対応しても、攻撃的なタイプの人、感情的になっている人は、逆に苛立ちが増すばかり。かといって、DESC法は、自分の主張を前面に強くだす手法ではないため、聞く耳を持たない人を納得させることは難しいです。
相手の心理状態によっても効果を得にくい場合があるので、タイミングや状況を見極めて活用したほうがいいでしょう。
DESC法と「PREP法・SDS法」の違い

DESC法とよく比較される手法に「PREP法」「SDS法」という文章構成があります。
どちらも、ビジネスシーンでよく使われますが、使い分けるためにも、この2つの文章構成について解説しておきます。
1. PREP法
PREP法は、「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(結論)」の順序で伝える構成です。
最初に結論を伝えて相手にストレスを与えず、その結論に対する理由を述べ、その理由の裏付けとなる具体例をしっかりと語り、最後に、もう一度結論を伝えます。
論理的でわかりやすく、説得力のある構成がPREP法です。ビジネスシーンで幅広く活用されています。
DESC法との大きな違いは、PREP法は説得力のある構成だということです。
「PREP法」につきましては、下記の記事でさらに詳しく解説していますので併せてご覧ください。
2. SDS法
SDS法は、「Summary(要点)」「Details(詳細)」「Summary(要点)」の順序で伝える文章構成です。
まず、最初に要点を述べ、その要点の詳細を語り、再度、最初に伝えた要点を述べます。
ニュース速報のように、わかりやすく簡潔に情報を伝えることができる手法です。
限られた時間で情報を伝えることに適していて、DESC法のように、問題解決などに適しているわけではありません。
簡潔に素早く要点を伝えることに適した手法だといえるでしょう。
「SDS法」につきましては、下記の記事でさらに詳しく解説していますので併せてご覧ください。
DESC法の具体例3つのシーン別例文

DESC法の具体例を、3つのシーンで例文にしてみました。
1. 交渉(値引き)
【Describe(描写する)】
ご提示いただいた価格につきまして検討したのですが、予算を超えてしまい承認が下りません。
【Explain(説明する)】
私としましても、御社の商品に大変魅力を感じており、継続しての取引を願っているのですが、社内承認が難しい状況です。
【Specify(提案する)】
もし、可能でございましたら、あと5%だけ調整の相談をできないでしょうか。今後の、発注に関しまして、数量の増加などで貢献させていただきます。
【Choose(選択する)】
もちろん、難しい場合、数量やお支払い方法などの調整について、ご相談させていただく機会をくだされば幸いです。
2. プレゼン(業務システムの改善)
【Describe(描写する)】
現行の業務システムはエラーが多く、手作業を必要とする場面があり、業務効率に悪影響を及ぼしています。
【Explain(説明する)】
私どもの部署の業務の遅れによって、他部署にご迷惑をお掛けしていることを心苦しく思っています。
【Specify(提案する)】
業務効率改善のためにも、よろしければ業務システムの見直しを検討していただければ幸いです。
【Choose(選択する)】
もしくは、点検による精査とご報告を希望します。
3. 連絡(社内連絡メール)
【Describe(描写する)】
本日14時00分からの社内ミーティングの開始時間が変更となりました。
【Explain(説明する)】
ご多忙中、大変恐縮なのですが、私としましても全員参加が必要だという思いがあり判断いたしました。ご理解いただければ幸いです。
【Specify(提案する)】
社内ミーティングの開始時間は、本日14時30分に変更します。お手数ではございますが、ご予定の調整をお願いいたします。
【Choose(選択する)】
参加できない場合は、連絡くださいますようお願いいたします。
DESC法を練習するときの注意点

DESC法の練習方法は「使えるシーンを常に想定する」ことです。
DESC法はいつでも練習できます。
日々の生活で、会話したり文章を書いたりする時、常に、DESC法に当てはめてください。頭の中で変換することを繰り返せば、DESC法の構成が身についてきます。
ただし、注意すべきことがあります。
会話の場合、構成通りうまく進むものではありません。相手は人ですので、なかなか自分の思うようには反応してくれないものです。
よって、構成に執着するのではなく、DESC法の本質である、「常日頃から、思いやりを持って、自分の意見と相手の意見のどちらも尊重し、納得へと導くこと」を目指してください。
そうすれば、自然と構成に近づくものです。
最初は大変ですが、どんなシーンでも「DESC法」を思い出すように意識してみましょう。
まとめ:DESC法で円滑に問題解決しよう

この記事では、DESC法についてお伝えしてきました。
DESC法とは
DESC法の活用シーン
DESC法のメリット・デメリット
DESC法と「PREP法・SDS法」の違い
DESC法の具体例3つのシーン別例文
まとめ:DESC法で円滑に問題解決しよう
効果的なシーンで、DESC法を使ってみてください。
相手を不快にさせず、尊重しながら主張して納得させることができるはず。
「強く言いすぎるのも嫌だし」「反論されたらどうしよう」という悩みがある場合、DESC法を活用してみてください。
「円滑に話を進めたい」「円滑に問題を解決したい」という望みをDESC法によって手に入れましょう。
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