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シン薬師寺、じゃないよ、新薬師寺だよ ー わたしも、奈良派。薬師如来、十二神将と味わう古都時間 ー

まいど!
なぐなぐツーリストのツアー(なぐツー)に参加いただき、ありがとうございます。本日も、奈良市よりお届けします。

本日の訪問先は、新薬師寺
なぐツーは、ド定番より少し外した場所が好き。
新薬師寺も、人影がまばらで、奈良をじっくりのんびり味わうには、最適な場所でした。そして、この場所こそ、奈良市の魅力が凝縮された場所でもあると感じました。そう感じた理由も、お伝えしたいと思います。

それでは、なぐツーはじまるよ!

▼ 新薬師寺 境内跡

先週紹介した、入江泰𠮷の「奈良市写真美術館」から道を挟んで反対側には、グランドが広がる。
グランドには、のんびり鹿さんが佇んでいた。

この場所、現在は、奈良教育大学附属小学校の敷地で、この辺り(数百メートル先)まで新薬師寺の境内だったことが、近年の発掘調査でわかってきました。巨大寺院ですね。

ここには、東西60メートルの巨大な建物(金堂)が建ち、その金堂の中には7つの薬師如来をはじめとする。大小30の仏像が祀られていました。

30って、どんだけー

あと、巨大な金堂って言われても、ピンと来ないよね。えっと、東大寺大仏殿と同じくらいの規模だったんだ。イメージできたかな?
その東大寺との直線距離が、1キロちょい。至近距離に、巨大な寺院がたくさんあったんだ。宗教都市奈良のイメージ、湧いてきたかな?


▼ 静かに佇む本堂

奈良市写真美術館から、歩くこと数分。新薬師寺に到着。

南門の前で立ち止まる。

入口の木柵が、閉ざされているのだ。入りづらい・・
木柵を開けて、入っていいのかな?

ええい、勇気を振り絞って入る。
真正面に見えるのが、本堂。
正直、地味な外観(こら!)

本堂ってほんとう?

建物に近づいていくと、看板がふたつ。
手前右手の看板は、「お手洗⇒」
本堂の石段下にある看板は、「⇐本堂入口」

本堂左手に入り口があった。
入口には、なんと券売機が・・似つかわしくない。


本堂に入ると、空気が変わる。
灯りが落ちた空間。その中にたたずむ、薬師如来坐像。
と、薬師如来を取り囲む十二神将像。


屋内は写真撮影禁止なので
お借りしたもので紹介します。

日本交通公社 観光資源台帳より

実際には、こんなに明るくないです。もっと暗闇で、幻想的な空間です。新薬師寺を訪問しようと思ったきっかけは、雑誌に掲載されていた、これら薬師如来と十二神将の写真でした。

やっと出会えた。

現物を観ると迫力が違うね。
悠久の歴史を重ねて来たモノだけが発するオーラ。

▼ 薬師如来坐像

薬師如来像は、正面から見るとふくよか。横から見ると、しゅっとした凛々しい顔に見える。二面性を持っています。

若いころは、仏像=宗教。
でしたが

今は、仏像=伝統、芸術、歴史。
です。
やっと、これらを味わうことができる、人間として成長できたんだなーと考えています。

つづいて、

なぜ、東大寺大仏殿に匹敵する規模を誇った寺院が衰退してしまったのか、少し歴史を紐解いてみましょう。

大仏殿は、当時の日本のトップである「聖武天皇」の肝いりで建設が始まりました。ところが、途中で病に伏します。また、当時は疫病(天然痘)も流行っており、世の中も混乱していました。

光明皇后(聖武天皇の妻)が、夫の回復を祈って、疫病退散を願って建立したと伝わっているのが、新薬師寺。そう、薬師如来は、「薬」がつく名前の通り、病気平癒にご利益がある仏様なんだ。

私も最近、「眼」の調子がすぐれない。
病気平癒を祈願する。


▼ 十二神将

そして、圧巻なのが薬師如来を取り巻く、十二神将。

圧巻です。
我が国最古の十二神将、奈良時代のものです。


同じく、日本交通公社 観光資源台帳より

ちなみに、新薬師寺は、同じく奈良は西ノ京にある薬師寺を新しくしたものではなく、別のお寺なんです。新薬師寺=シン薬師寺ではなく、霊験あらたかな薬師寺という意味が込められている、という説が残っています。

▼ 衰退へ

平城京から平安京に遷都されたあとも、
東大寺は、天皇が推進した国家プロジェクト。
興福寺(春日大社)は、藤原氏の庇護があった。
出資元(パトロン)がいたんですね。

一方、新薬師寺は、流行から取り残されたのです。
奈良時代に流行った、薬師如来ブームが去り
その後は、阿弥陀信仰、浄土信仰が盛んになります。

パトロン不在で、台風や地震で建物が倒壊しても、再建されないままとなります。運よく厄災を逃れたのが、現在の本堂と仏像群でした。

いつの時代も、人々の支えを失ったものには、厳しい現実が待っているのだ。

外に出て散策します。


東大寺や興福寺が、庇護を受けながら時代の流れに合わせていく一方。新薬師寺や先日紹介したならまち(元興寺旧境内)は、古い奈良の雰囲気が残っています。

地層のように折り重なった奈良の歴史と文化。
これらを味わうには、この辺りを散策するのがおススメ。
新薬師寺は、そんな奥深い奈良に気づかせてくれる場所です。

◇◇

本日の、なぐツーはどうでしたか?
次回は、春日大社の裏山(春日山原始林)を歩きます。

まだ、奈良旅がつづくんかーい

次回もおったのしみにー!



つづく…


奈良旅を最初から読んでない方は、コチラ


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