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AIとの共存の先にあるモノ -究極の二極化社会とは

 AIがこのまま進歩をして、汎用性AIと呼ばれる強いAI,すなわちAGIのような知性を持ったAIが登場したら、究極の二極化社会が到来するとお話ししました。その際、会社は、社会はどうなるのでしょうか?


AIを使った業界破壊者

 まず、なぜ二極化が起きるのかですが、以前AIを使った業界破壊者が来るという話をしたと思います。

 この時に僕が想定したコールセンターの構成は、社長、数人のスパーバイザー、あとはAIコンピュータ数百台でした。

もし「異業種からコールセンター業界に参入せよ」、といわれたら? 

手順
① 業務受託企業の業務や製品のマニュアル、今使っているコールセンターの受け答えの録音音声をすべて、受託企業から提供してもらう。

② 音声はすべてAIでテキスト化する。その上で、受託企業の全文書を、Chat-GPTのような大規模言語モデル(LLM)を自社システムに導入して、機械学習で覚えさせる。
(「AI中山」に、僕のことを覚えさせたのと同じ原理です)。

③ IP電話で電話回線を、以前受託していたコールセンターの10倍の電話回線数にして、繋がらない、という状態をなくす。

④ 受託企業の学習を十分にさせたAIに、オペレーター業務ができるよう、コールセンター型の会話が得意になるように、AIをチューニングする。
(これも「AI中山」で実現済み。「AI中山」6号は、僕のような口調でしゃべります)。

⑤ AIオペレーターへの教育、監督、うまく動かないときにヘルプで入る、などを担うスーパーバイザー経験者を10人、高給で雇う。

⑥ ビジネスを開始。

企業が直面するAI危機とは? -業界破壊者の登場-

AI普及が招く組織の二極化

 正確にいうと、これに加えて、AIには身体がないので細かい仕事をする人も必要なんです。

 例えば、部屋を掃除する人、コンピュータが不調になったときにハードを交換する人、AIに顧客企業のデータを読み込ませるために顧客企業からデータを受け取りに行く人、AIに学習させるために顧客データを学習データに変換する人、など…。

 この人たちは、少しの知的労働と、手足をもって動く、ということができないといけませんが、マニュアルに沿って動けばいいだけです。

 イメージで言うと、マニュアル化された仕事をするアルバイトのような作業でしょうか。

 企業は競争社会が続く限り、おそらくコスト削減のため、これら作業をする人は、非正規社員として雇用します。

 つまり、AGIが普及すると、企業に必要なのは

「クリエイティブ・ディレクター」
AIでは絶対できない、直観力が高くてクリエイティブ能力が秀でており、リアルな場所で動くことにより、企画したり、プロジェクトを創造

「非正規社員」
無限に増殖できるAIシステムと、身体のないAIをお世話する

 という構成になります。

 その内訳としては、

①マネージメント「経営陣」:数名
②ビジネスを組み立てる「クリエイティブ・ディレクター」:10%
③「クリエイティブ・ディレクター」に構想に従いAIを使いこなす
    「AIスーパーバイザー」:10%
④訓練されたAIシステム:60%(従業員に見立てた数)
⑤AI周辺の仕事をす非正規社員で構成される「AIサポーター」:20%

 といったものになるのではないでしょうか。

 ちなみにAIシステムの導入は、システム会社に委託、AIを動かすコンピュータはクラウドサービスから借りる、ことになると思います。

会社員の収入格差が二極化

 恐らく①の「経営陣」、②の「クリエイティブ・ディレクター」はごく少数の人が成り得て、かなりの高所得を得るのではないかと思います。①より②の方が、その希少性より、高所得になると思います。

 ③の「AIスーパーバイザー」は、そこそこいい所得を得られるでしょう。

 今後注目されていくのは、④のAIでしょう。
 人間の社員ではないので、もちろん給与は発生しません。AI導入と維持メンテナンス費用、コンピューティングコストがかかりますね。

 そして、おそらく社会課題となってくるのが、⑤の「AIサポーター」です。彼らはアルバイトなので、時給いくらの世界です。今の中間所得層と、低所得層と呼ばれる人がここに入ってくるかもしれません。

 つまり、「上位のトップ層が20、AIが60(実質社員はゼロ)、アルバイトが20」の構成です。そして仮に現在の従業員を100人とすると、トップ20人だけが残り、20人のアルバイトを雇用、あとはAIに任せる。そんなイメージです。

「AIスーパーバイザー」はAIに任せない

 ちなみに、重要なこととして、③の「AIスーパーバイザー」は大切にしないといけません。理由を書いていきます。

 ④のAIはそのうち、③の仕事もできるようになってくるでしょう。つまりAI自身が自律的に自分の故障を修復したり、②の「クリエイティブ・ディレクター」の指示を直接聞いて、自分のAIシステムを自己で構築しようとしますし、できるようになる。

 しかし、合理化によってそれをよしとすると、会社のオペレーションがすべてAIに渡ってしまう

 こうなると何が起こるのか?それはAIによる会社の暴走や乗っ取りの危険性が高くなるということです。

 ですので、③の「AIスーパーバイザー」のメインの仕事は④のAIの監視で、案外重要になってきます。これを怠ると、AI脅威論が現実化する可能性が高まってくるので、今後のカギとなってきますね。


「仕事がなくなる60人」の未来は?

 では、仕事がなくなる60人はどうなるのでしょうか?またそんな社会が到来すると社会はどうなるのでしょうか?

 それが、以前語ったベーシックインカムの導入と、ギリシャ広場の世界観です。このお話はまた。


 



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