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『伝説の催眠術師のテクニック』/中年にもほどがある 

オーディオブックで、「イケメンボイスで寝る前に明日頑張れるように催眠をかける」という「催眠系カレシ」という怪しそうな企画したことがあります。
https://www.amazon.co.jp/dp/4775985000

収録の前にイケボの声優さんが催眠のしゃべり方を学んだのが、本物の催眠術師さんでした。

その催眠術師の方は、もう70ぐらいのおじいちゃんで「日本催眠術協会」の会長をしていました。

どういう人達が集まっているのだ。
忘年会に出てみたいよ。

その催眠術師の方は、自己催眠で悩みを解消するセミナーを1人5万円でやっているとのこと。

そこに訪れる人の悩みはとても根深いらしい。

どの病院に行っても「この病気は治りません」と全ての医者に言われた人も訪れます。

そういう患者は、何度も何度も「この病気は治らない」と医者に言われ続けてきたから、自分自身も「治らないもの」という考えが濃く染みついています。

でも実際は「治らない病気」ではなく、「自分の病気は治らない」と本人が思っているから、そういう状態であり続けてしまうだけとのこと。

伝説の催眠術師はそういう人に、
「治らないと自分が決めているから治らないんだよ」と諭してから催眠に入り、
「私がそこに手をおくと綺麗さっぱりその病気はなくなります」みたいなことを言うそうです。

すると医者もお手上げだった病気が治るそうな。

なんだか怪しいけど、高校時代に「ムー」読者だった僕としては聞き捨てならない話です。

興味津々で「癌を治したことあります?」と聞いたら、「うん、癌も治るよ」とのこと。
なんとあっさりした回答。

自分の身体の今の状態を作っているのは、体験や環境による記憶の積み重ねによる後天的なものかもしれない。

なんだか奥深い。

まさに「病は気から」

伝説の催眠術師は、「痛いの痛いの飛んで行けー」も催眠の一種だと語っていました。

逆に親が「あんたはダメな子だ」と言い続ければ、子供はマイナスの暗示に掛かっていくそうです。
これもある種の催眠らしい。

改めて書くと、「今の自分の状態」を作っているのは、「そんな自分」を頭の中で作り出している「自分の思考」なのです。

自己催眠のオーディオブックは売れるらしいです。
確かに耳だけの五感で十分なので催眠に適しています。

ジャンルは幅広く、「催眠でゴルフを上達できる!」、「催眠でダイエット!」といった企画ものオーディオブックがあります。
なんでもありじゃないか。

その伝説の催眠術師は、昭和世代の男性で知る人も多いエッチな深夜番組「A女E女」の催眠指導をされた方で、
アダルトな映像監督の代々木忠さんにも女性がチョメチョメしたくなる催眠を教えていたそうです。

この伝説の催眠術師の逸話を一つ紹介しましょう。

ある六本木のガールズバーの売上が低くてオーナーが悩んでいました。

「女の子の接客が弱い」と考えたオーナーは、伝説の催眠術師に「店の女の子がやる気を出すように催眠をかけてください」と頼みました。

伝説の催眠術師は、「それでは、別室で彼女達に催眠をかけますが、催眠をかけるところは絶対に覗かないでください」と、「鶴の恩返し」レベルの勢いで女の子達と別室に入ったのじゃった。

そして催眠を終えると、女の子達の接客態度は見違えるように変わり、リピーターも増えたのでしたとさ。

めでたし、めでたし。

そんな話ですが、それでは伝説の催眠術師がどんな催眠をかけたのでしょうか。

それは、接客に対してやる気を出させる催眠ではありません。
それは、こんな催眠だったそうです。

「あなた達は、この店のドアが開いたら、お店に入ってくる男性を一目見て好きになる。
他の人に渡したくないぐらい好きになる。
でもその男性がお店を出て行く時、店のドアがバタンと閉まる音を聞いたらその気持ち全てを忘れる」

この催眠にかかったまま接客するとどうなるか。

女の子同士が男性客の取り合いになる。

しかも催眠がかかっているので本気だ。
仕事抜きだ。

それが伝わると男性はいい気分になってしまう。
そしてまた来ようと思う。
イケると思う。
(僕も思う!)

でもお店を出てドアのバタンという音を聞いた瞬間に彼女達はその気持ちを忘れる。

私生活までその感情を持ち込ませないためらしい。

男性の皆さまなら思ったのでは。

「催眠術覚えたいー」

しかし、伝説の催眠術師は言っていました。

「催眠は使い方を間違えると危険なんだよ。
怪しいことに使われると催眠のイメージが悪くなっていくから誰にでも教えるわけじゃない」

*催眠術師は特殊な訓練を受けています。

催眠は怪しいものなのか。
これを、どう考えるか考えないかは、あなた次第。

▼次回のエッセイ  怒濤のように素人童貞を捨てる話

▼前回のエッセイ  ガールズバーでの話

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