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童話のストーリー「トッドのペンダント」ー海のそこ公園に行くー

一つ前の話はこちら!



トッドは 海のそこ公園に行くことにした。
ヒレがふるえる。でも もしかしたら ペンダントはここにあるかもしれない。

まだ 家のすな時計が10回回っただけだったのに (地上では、10時というらしい) 海のそこ公園は くらく見える。

トッドはまず うねうねメンダコさんの すべり台のてっぺんのところを さがしてみた。 けれど ペンダントのキラキラした光は ちっとも見えなかった。

くねくねダイオウイカさんの ブランコのすわるところを 一つ一つ見ていく。
けれど だれかがおいた 黒い石がおいてあるだけだった。

にょろにょろラセンウミヘビさんの へいきん台には なにもなかった。トッドは へいきん台のしっぽのほうにすわって 足ですなをけった。
すると 「ねぇ・・ あの・・ へいきん台・・」
どこからか 小さな声が聞こえてきた。

トッドが顔を上げると へいきん台のあたまのところから なにかが見える。

あ!あれは サメハダホウズキイカのイツカちゃんだ。
ウニウニとした うでがたくさん うごいている。イツカちゃんがクリオネのクルリくんに10本あるのって 長い2本をウニウニさせながら 話していたのを見たことがある。ちなみに その長い2本は しょくわんっていうらしい。
ぜんぶ 教室のすみっこで 聞いた話だけど。

「あの・・ねえ・・ねえ!」
「わわっわんっ」
きゅうに大きくなった声に思わず へんじをしてしまった。

「ご ごめん。 へいきん台したいんだ」
「へいきんだい?」
「そそそう。へいきん台のれんしゅう!」

その声はふるえていた。トッドは もうなれっこだった。
「いいよ」
「え?」
「だから いいよ」
「あああ ありがとう」

イツカちゃんが フラフラとへいきん台をわたるけど まんなかあたりまできたところで おりてしまう。
「うぅ・・」

イツカちゃんどうしたんだろう。
なんでさいごまで行かないのかな。
トッドは ペンダントをさがしながら 気になっていた。

「どうして できないの・・」
どどどどどうしよう。イツカちゃんがなきそうだ。

「ね ねえ。イツ・・カちゃん」
「ふ・・ふえ?」
「なんで ここまでしか行かないの?」
「う・・行けないの」
「どうして?」
「だって・・この長いのが じゃまなんだもん」
そう言って イツカちゃんが 長い2本のうでを前に出した。

そうか。へいきん台にこの2本のうでが 引っかかっちゃうんだ。

トッドはじっと へいきん台とイツカちゃんの腕を見た。
そして 「ねえ イツカちゃん。長いうでをぴんと よこにのばせる?」

「へ?え?」
「えっと こうやって ピーンッてできる?」
「う・・うん できる。できるよ!」

イツカちゃんが 長いうでを ピーンと伸ばす。
プルプルしているから ダメだったのかなと思っていたら
「すごい!バランスとりやすくなった!」と言っていて トッドは耳をなでおろす。

1回目は まんなかあたり。
2回目は まんなかよりちょっと先に行けた。
そして今3回目の チャレンジだ。

「がんばって!」
「うん!がんばる!」
イツカちゃんはあきらめない。トッドは そのすがたが すごくまぶしかった。

「よいしょ よいっしょ ほいっ!」
「「・・できたー!」」
2匹は うでとヒレを合わせて ぴょんぴょんとんだ。
「「あ・・」」

「あーあの ほんとうにありがとう」
「ううん よかったね」
「うん!!」
公園のすながサラサラとながれる。
「ねえ。トッドはさ なんでみんなと話さないの?」
「・・うーん。話したいんだけど・・うまく話せないんだわん。
どうしたら うまく話せるんだろうっていつもかんがえてる」
「ふふふ。トッド わたしともう話せてるよ。
かんがえなくていいんだよ。そのままのトッドでいたらいいんだよ」
「そうかな・・あ 本当だ。ぼく 話せてる。イツカちゃんと 話してる! ・・ありがとう」
「ううん。へいきん台ができたのはトッドのおかげ!こちらこそ ありがとう」

「そういえば トッドは何してたの?」
「ぼくは・・ペンダントをさがしてたんだ」
「ああ あのピンクのやつ?さっき へいきん台のしっぽのところにおちてたよ」

「え!」
トッドは イツカちゃんからペンダントをうけとる。
これは ぜったいに ぼくのペンダントだ!

「イツカちゃん!ありがとう!このペンダント ぼくのお気に入りだったんだ!」
「ふふ しってるよ。じゅぎょう中にながめてること あるもんね」
「わわ!なんで 知ってるんだわん!」
「先生も知ってるよ。気をつけてね!」
「わわ!気をつける!」

公園のすなが トッドのペンダントにてらされて キラキラと光っているようだった。



ー海のそこ公園に行ったルートは、おしまい!ー



違うルートに入りたい?

はじめに戻る?


あとがき

お楽しみいただけましたでしょうか?
別のルートでも、トッドの世界に光がさすように、人生が輝くことを願って.。.:*

読んでくださり、ありがとうございます!
日常で感じたことや出来事を、お話としてお伝えしています。
それではまた、お会いしましょう(^^)

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なみあさむ 読んで読んでPOP、書いて書いて物語!ありがとうございます(⁠人⁠*⁠´⁠∀⁠`⁠)⁠。⁠*゚⁠+