【日帰り旅】”海の京都”を巡る春の旅 後編|丹鉄を走るレア車両と”日々のラーメン日記”
この記事は3部作の最終回です。
まだ読んでいない方は、ぜひ前編・中編からお楽しみください!
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17:45 わずか一駅、幸運な出会い
伊根の舟屋や天橋立を巡った旅の締めくくり、天橋立観光船を降りて、京都丹後鉄道(丹鉄)天橋立駅まで移動し、ホームで帰路に就く列車を待つ。

待っていると駅に滑り込んできたのは、青松編成(KTR708)。丹鉄を代表する観光列車で、天橋立の「白砂青松」を象徴する鮮やかな青い車体が、夕暮れ時のホームに映える。

車内は水戸岡鋭治氏のデザインによる、木材をふんだんに使ったレトロモダンな空間が広がっている。ソファー席やカウンター席が備わる豪華な内装ながら、予約不要の普通運賃のみで乗車できるのがこの「丹後あおまつ号」の嬉しいところだ。

隣の宮津駅までのわずか1駅区間のみの乗車だったが、木のぬくもりを感じながら、ゆったりと楽しむことができた。
18:10 夕暮れの駅で出会った、もう一つの主役

乗車時間わずかで隣駅に到着。降りると反対側の2番ホームには白い塗装の気動車。そしてそのさらに奥の4番ホームには、これから乗る”レア車両”が見える。

4番ホームに停車していたのは、福知山と宮津を結ぶ宮福線の快速列車「大江山号」。通常は丹鉄の車両が使用されるのだが、一部の運用にはJR西日本の113系が充当される。

かつてはどこでも見られた国鉄型の113系も引退が進み、その数を減らし続けていて、今や貴重な存在。
このJRの「113系」が丹鉄線内を快速として走る姿は”レア運用”として知られている。宮津駅で、この無骨な車体に出会えたのは幸運だった。

車両に乗り込むと、一気に時代を巻き戻されたかのような、どこか懐かしく歴史を感じる内装が広がっていた。ボックスシートの座り心地を確かめ、モーターの唸りに耳を傾ける。置き換えが進み、数を減らしつつある今、この空間に身を置けることの貴重さを改めて実感する。
福知山駅までの約40分間、郷愁漂う車内で旅情に浸りながら、夜の帳が下りていく車窓をぼんやりと眺めた。
19:10 夜ご飯は”日々のラーメン日記”

快速「大江山号」は丹鉄線内完結の列車だが、使用された車両は折り返し豊岡行きの運用に就くため、福知山駅ではJR線のホームに到着した。丹鉄から来たのにJRとの乗り換え改札を通って駅の外へ出るという、少し不思議で珍しい体験を味わうことができた。

次に乗る電車の発車時間は一時間後。その間に夜ご飯を済ませるべく訪れたのは、福知山駅北口からすぐの場所にある「つけ麺本舗 ぐうりんだい」。
福知山で人気の「ふくちあん」の系列店としても知られるこのお店で、恒例の”日々のラーメン日記”がてら夜ご飯をいただく。
-日々のラーメン日記とは-
もともとアイドルグループ「ラフ×ラフ」のメンバーで、アイドル界きってのラーメン好きとして知られる日比野芽奈さんが、自身の食べた一杯を発信するために作ったアカウントであり、ハッシュタグだ。ファンたちの間でも、美味しいラーメンを報告し合う合言葉として定着している。

注文したのは、豪華なトッピングが目を引く「得のせつけ麺」。豚骨のコクと魚介の風味が絶妙なバランスの濃厚スープに、つるりとした自家製の太麺がよく絡む。

途中でレモンを絞って爽やかな酸味を加えたり、魚粉で香りを強めたりと、自分好みに味を変えながら最後まで美味しくいただけた。

スープ割で最後まで飲み干し、空になった器を眺める。心地よい満腹感とともに、今日一日の歩いた疲れがすうっと引いていくような感覚に包まれた。一日の旅の締めくくりにふさわしい、至福の一杯だった。

20:00 北近畿の要衝に集う特急列車
約半日の日帰り旅。短いながらも充実した時間は過ぎ、残すところは最後の特急電車で家路に就くのみとなった。

福知山駅のホームで列車を待っていると、3面5線のうち4線に特急車両が並んで停車するという、まさに「圧巻」の光景に出会えた。北近畿の交通を支える拠点駅ならではの力強い光景だ。
最後まで旅の醍醐味を存分に味わいながら、名残惜しさを胸に、静かにホームへ滑り込んできた車内へと乗り込んだ。

動き出した列車の窓に映る夜の街明かりを眺めながら、今日一日の景色をゆっくりと思い返す。心地よい揺れに身を任せていると、旅の終わりを告げる静かな余韻が、じんわりと心に広がっていった。
Fin.
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
伊根・天橋立の絶景から、こだわりの鉄道車両、そして最後を締めくくる最高の一杯まで。北近畿の魅力をぎゅっと詰め込んだ半日の旅でしたが、その空気感が少しでも伝わっていれば嬉しいです。
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