日英翻訳1日1題(289)「不自由を 常とおもえば 不足なし」
(↑のつづき)
徳川家康のセリフです。5,7,5の俳句形式になっていますね。
ただ、これも前回分と同様に、本当は家康のセリフではないようです。
実際は明治の創作で、明治維新のあとに幕臣だった人物が徳川光圀の言葉などを参考にして家康の遺訓としてまとめたものだと言われています 。

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さて、英語です。昨日と同じサイトに以下の訳があります。
Persuade thyself that imperfection and inconvenience are the lot of natural mortals, and there will be no room for discontent, neither for despair.
(http://en.wikipedia.org/wiki/Tokugawa_Ieyasu)
One who treats difficulties as the normal state of affairs will never be discontented.
(http://en.wikipedia.org/wiki/File:Ieyasu_precepts.jpg)
He who accepts it as natural for life not to go exactly how he wants it to will not feel dissatisfied.
(http://en.wikipedia.org/wiki/File:Ieyasu_precepts.jpg)

3番目の訳文は、センテンス構造がずいぶんややこしそうに見えますすね。
でも、SVC構文です。Heが主語。
それにwho accepts it as natural for life not to go exactly how he wants it toが修飾節としてついています。
そしてwill not feelが、述語動詞、dissatisfiedが、補語です。
修飾節をのぞくと以下のとおりです。
He will not feel dissatisfied.
(彼は不満足には感じないだろう)。
☆☆☆
問題は、修飾節(who以下の関係代名詞節)の構造です。
who accepts it as natural for life not to go exactly how he wants it to
修飾部のなかに、it..to構文が組み込まれ、
さらに、howからはじまる名詞節「how he wants it to」が組み込まれています。
修飾節だけを直訳すると
「彼が、人生は自分がそのようになってほしいと望むかたちにはならないということを、当然のこととして受け入れる」
です。
これを、SVCの幹の部分「彼は不満足には感じないだろう」と合体させると
「彼は、人生は自分がそのようになってほしいと望むかたちにはならないということを当然のこととして受け入れると、不満足には感じないだろう」
になります。
うーん、ややこしい!

これは間違いなく悪文です。
しかし、格言の英文には、こうしたかたちをとるものが数多く、またネイティブの一部には、こうした格言まがいの(馬鹿げた)文章を書くことを好む人もいます。
まったくやっかいなことです。
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Gemini君の訳は次の通りです。Gemini君は、素直ないい子ですね。
If you consider inconvenience a normal situation, you will never feel shortage.
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私がつくったグローバル英語の訳を最後に載せます。
One who regards inconvenience as natural will never be discontented.
(つづきは↓)
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