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「まだ大丈夫」のとなりで ~適応障害の夫と過ごした120日~

今年の夏に、夫が適応障害と診断されました。
幸い、今は「前より元気なのでは…!?」と思うほど順調に回復しています。この記事は、30代共働き夫婦の記録をまとめたものです。


l はじめに

このnoteを書こうと思った理由

夫が適応障害だとわかった時、いろいろネットや本を調べたのですが、
“家族の立場から見た視点や経験談”って意外と少ないなと感じました。

また、わたしも過去に、仕事で心身のバランスを崩したことがあります。病院に行ったり、行かなかったりで診断名はついていませんが、涙が止まらない、眠れない、消えてしまいたい。そんな時期がありました。

控えめに言って、適応障害の入口を味わっただけでも地獄でした。適応障害になった当事者のしんどさも、少しわかる気がします。だからこそ、書けることがあるのかもしれない。

なお、伝えたいことがありすぎて、8,000字超の大ボリュームになってしまったことを先にお詫びします👼
noteでいただいたスキやメッセージに励まされ、何とか書き切れました。本当にありがとうございます!


こんな方におすすめ

・大切な人のメンタル不調が他人事じゃないと感じている人
・“家族側/パートナー側”のリアルな体験談や気持ちを知りたい人
・地方在住で、心療内科や相談先の情報が少なく、不安に感じている人
・自分自身も仕事でメンタルを崩しかけた/崩した経験があり、誰かの経験からヒントを得たい人

⚠️あくまでひとつの事例です
⚠️休職はしていないので、休職前後の手続きや体験については記載がありません

今回の記事は、いつも以上に、たくさんの人より「必要とする人」に届いてほしい。そう思って書きました。

ただ、読み物として興味を持って購入してくださる方がいたら、それもとてもうれしいです。
心の病は、“誰にでも起こりうること”。わたしたちの体験は、あくまでひとつの事例でしかありませんが、あなたやあなたの大切な人を守る知識として、少しでもお役に立てば幸いです。


有料記事にする理由

理由はふたつ。
ひとつは、夫(とわたし)のプライベートなことだからです。夫に許可を取っているとはいえ、無料で開放するのはちょっと抵抗がある。

もうひとつは、今まさに心身のバランスを立て直そうとしている方には、回復に専念してほしいと思うからです。誰かを傷つけるような表現は一切ない(はず)ですが、念には念を入れて、元気になったタイミングで読みに来てもらえたらうれしいです。

売り上げの一部は、「社会的マイノリティ」の人々が持つ可能性が広がる瞬間を捉えるメディアなどを運営するsoarさんに寄付させていただきます。



l わたしたち夫婦、そして夫について


わたしたちは、30代半ばの共働きの夫婦です。
結婚4年目で、子どもはいません。

自分で言うのもなんですが、自他ともに認める仲良し夫婦。他愛ないことも含めて、日頃からよく会話している方だと思います。

というのも、夫もわたしも、それぞれの両親が不仲で、家庭というものに良い思い出がありません。「一緒にいるのに、心が離れていること」のしんどさを知っているからこそ、相手に向き合うこと、対話することを大切にしてきました。

それでも、夫のメンタル不調に気づくのが遅れて、とても後悔しています。
これは、わたしの懺悔の記録でもあります。

<夫について>
30代半ばの会社員。マラソンが趣味の体力モンスター。
責任感強い/人に迷惑をかけないが信条。本文に出てくる、適応障害になりやすい性格どストライク。「人として、清く正しくありたい」という想いが強く、尊敬する人は 杉原千畝すぎはら ちうね (第二次世界大戦中、独断でユダヤ人にビザを発給した外交官)。

岐阜の「杉原千畝記念館」を訪れた時の写真


l 体験談:120日の記録

(1) 予兆があったのに、軽く見ていた


夫は仕事柄、出張が多く全国を飛び回っています。
その日は沖縄出張の3日目。普段は夜にだいたい電話で連絡を取り合うのに、前夜はお互い22時帰宅で、そのまま就寝しました。

朝になっても夫から連絡がなく、不思議に思って電話をかけると、
聞いたことのないほど暗い声で、「しんどい…」とひと言。

正直、驚きました。

たしかに最近、愚痴が増えていたし、体調も万全ではないのは感じていました。でも、ひょうひょうとして見えたので、「よく頑張るねぇ」くらいに思っていました。

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