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問題は解決しなくていい、のかもしれない

引き出しの中に、ずっと見ないふりをしている封筒がある。

開けなければいけないとわかっている。 でも開けられない。

開け方がわからないのではない。
開けたときに何が書いてあるかが、怖いのだ。

なぜ開けられないのか

人は誰でも、向き合いたくないことを持っているのかもしれない。

自分は優しい人間だと思っている人は、
「あなたは嫌われたくないだけだ」 という答えと、向き合いたくない。

自分はオープンな人間だと思っている人は、
「あなたは本当に大事なことは、誰にも見せていない」 という答えと、向き合いたくない。

いつも正しい判断をしてきたと思っている人は、
「あなたのあの決断は、間違っていた」 という答えと、向き合いたくない。

それぞれの引き出しの中に、 それぞれの封筒がある。

開けたくない理由は同じだ。 開けると、これまでの自分が 否定されるかもしれないから。

だから、開けられない。 弱いから、開けられない。

年齢を重ねるほど、 それは受け入れがたくなっていく。

知らなくていい

引き出しの中に封筒を置いたまま、 生きていっても構わない。 無理に向き合おうとしなくていい。

慢性的な腰痛と付き合っている人がいる。 根治はできないが、うまくやっている。 それでも、人生は続く。

封筒の存在に、そもそも気づかないまま 人生を終える人もいるのかもしれない。

年を取った親を見ていると、 そう思うことがある。

封筒があったのかどうかすら、 もうわからない。

でも、その人はその人なりに、 人生を生きた。

封筒を知らないまま、 人生は流れていくこともある。

それでも、気づいてしまうことがある

でも、 引き出しの中に封筒があることに うすうす気づいてしまうことが多いような気がする。

そのきっかけは、 誰かの言葉かもしれないし、 ある日の朝かもしれない。

気づかなければよかった、と思うかもしれない。 でも、気づいてしまったものは、仕方がない。

人生とは、そういった問題から逃げ続けられるようには、 できていないような気がする。

墓場まで持って行くか。 それとも、直視するか。

結局、いつかは開けなければならないのだろうとは思う。 でも、どのタイミングでそれをするのか。 どうすれば開けられるのか。

なかなか難しい。

私自身も、まだ開けていない封筒がある。 いつかは開けなければならないと、わかっている。 しかし、今日も、引き出しを閉めたままにしている。

みなさんは、どうしていますか?


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