【人間関係 夫婦関係】 成功談も失敗談も、一面しか見えていない
副業の勉強会に参加していたことがある。
「この方法で収入が増えます。再現性あり。」
なるほど、と思った。
具体的で、説得力があった。
自分にもできそうな気がした。
勉強したものの、実践するまでには至らなかった。
時期が違った。市場が違った。
その人と同じ条件が、自分には揃っていなかった。
でも勉強している時は、
そんなことはあまり考えなかった。
勉強しているときには、
疑うことを意図的にやめていたように思う。
同じことが、あらゆる体験談で起きている。
成功談を読んで、なるほどと思う。
失敗談を読んで、気をつけようと思う。
夫婦円満の秘訣を読んで、自分もそうしようと思う。
でも、その「わかった」は、どこまで信用できるのか。
同じノウハウを買って失敗した人は、表紙に載らない。
同じ方法を試して成果が出なかった人は、そこにいない。
成功した人だけが、語れる場所にいる。
ダイエット法も、投資手法も、転職の成功談も、構造は同じだ。
成功談から得た「わかった」は、真実の一面しかとらえられていない。
では、失敗談から学べばいいのか。
「モラハラ夫と離婚しました」という記事を読む。
なるほど、気をつけようと思う。
でも、モラハラ夫と結婚して、今も続いている妻もいる。
付き合う前に気づいて回避した人は?
自分の側に問題があったと気づいた人は?
こういった人たちは、自分の経験を書かない。
書く理由がないから。
だから、私たちが読む失敗談は、
失敗した人全体の話ではない。
「書ける失敗」の話である。
しかもこの「書かない人たち」は、
ランダムに欠けているわけじゃない。
一番学べる話を持っている人たちが、
系統的に見えないところにいる。
失敗談から得た「わかった」も、
一面的な知見である。
では、両方読めばいいのか。
そうとも言い切れない。
網の目が十センチの網で何度さらっても、
十センチ以下の魚は見えない。
「noteに書く人」という網の目は、
最初から決まっている。
見えているのは、語られた現実だけだ。
テレビで夫婦円満の秘訣を街頭インタビューしていた。
「感謝を伝えること」という答えもあった。
でも一番多かったのは、「我慢」だった。
円満な夫婦の秘訣は、感謝かもしれない。
我慢かもしれない。
諦めかもしれない。
単に、まだ壊れていないだけかもしれない。
語られなかった現実が、必ずある。
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