見出し画像

ヌープ(21)寄生

◆(21)寄生

 

「そして、俺は、今度は君にこの化け物を取り憑かせてしまった……」

 彼はすすり泣きながら言いました。

 私も、最初、彼の言っている内容が異常過ぎて、頭がショートしそうでしたが、混乱した内容ではなく筋道が通った話のように思いました。彼の事も、自分の事も、この子の事も、不安でたまらなくて、誰かにしがみついたり、抱きしめてもらったりしたかった。

 誰かに触れるができない。それが、これほどの心痛を生むとは、考えたこともありませんでした。

 しかし、この異様な生物は次に何を引き起こすかわからない。ジョンも、私も、お互いに触れないようにしながら、私のアパートメントで、一緒に過ごしました。

目次へ

(22)土と潜伏期間

(21)寄生(22)土と潜伏期間(23)遺跡の異変(24)石の行方(25) スマートキー

いいなと思ったら応援しよう!