じまにゃんさんみたいになりたい|風邪気味の娘|上条デイズ#13【連作ショートショート5】
上条靖之は、娘と二人、昼間から寝ていた。
風邪気味だった娘が、ようやく元気になった。
とはいえ、病み上がり。
少し遊んだだけで、すぐ眠くなったようだ。
娘の寝顔を見ているつもりでいたが、
上条もいつしか夢うつつ。
夢の中で、娘は大きくなっていた。
長い髪に白い肌。瞳の色は青。
そんな娘の姿に、上条は少し戸惑ってしまう。
娘がパソコンを開き、
no+eに何か書き込んでいる。
上条はそっと後ろに立ち、
何を書いているのかのぞいてみた。
『あなたの明日の幸せを祈ること!!!』
という素敵な言葉をありがとう。
私の幸せ、祈ってもらえただけでハッピーです。
私も、じまにゃんさんの幸せを祈っています。
上条は、娘が書き込んだコメントを見て、
嬉しくなった。
その時、上条に気がついた娘が急に振り返った。
『パパ、この人じまにゃんさんていうの』
『すごいエンターテインメントなの』
『ものすごい人なの!』
『私もじまにゃんさんみたいな人になりたい』
娘の青い瞳がウルウルしている。
上条は圧倒されながら、
ようやく言葉を発する。
『大丈夫、きっとなれるよ』
『そうかな』
娘の嬉しそうな笑顔。
上条は、その笑顔に見とれてしまう。
『パパ、嬉しそうだね』
娘の幼い声に、上条はハッとした。
気がつくと、娘は幼いままだった。
『そうだね、一緒にいるだけでパパはうれしいよ』
娘は幼い顔で、微笑み返してくれる。
→ ネコの絵本と高校生の娘|上条デイズ#14
【連作ショートショート6】 に続く

