障害者転職でTOEICは何点必要?|外資系人事が教える「最低ライン」と点数別の転職先
「外資系の障害者雇用に応募したいけど、TOEICは何点あればいいの?」
この質問、面談で本当によく聞かれます。
結論から言います。最低600点。できれば700点。 これが外資系障害者雇用の現実的なラインです。
僕は外資系IT企業の人事として障害者採用を担当しています。年収1300万円。ADHD・ASD・双極性障害の当事者です。
採用する側として、TOEICスコアが候補者の選考にどう影響しているかをリアルにお伝えします。
TOEICスコアがなくても外資系に入れるのか?
入れる企業もある。でも選択肢が狭くなる
正直に言うと、TOEICスコアがなくても入れる外資系企業は存在します。 日本法人の規模が大きく、日本人だけで完結するチームがある企業です。
例えば、外資系IT企業の日本法人で、カスタマーサポートや事務のポジション。上司も同僚も日本人で、英語を使う場面がほとんどない。こういったポジションなら、英語力がなくても採用されます。
ただし、こういうポジションは年収が低め(350万〜450万円)で、昇進にも英語力が壁になります。
スコアがあると圧倒的に有利
一方で、TOEIC600点以上があると、応募できるポジションの数が一気に増えます。 そして年収レンジも上がります。
これは誇張ではありません。僕が採用担当として求人を出すとき、「Business level Japanese and English」という条件をつけることが多い。この条件に合う候補者を探すと、英語ができる障害者が圧倒的に少ない のです。
つまり、英語力=競争相手が少ない=採用されやすいという構図です。
TOEIC点数別:障害者雇用の転職先と年収レンジ
400点以下:外資系は厳しい
応募できる求人:日系企業中心
TOEICが400点以下だと、外資系の選考でプラス評価にはなりません。まずは600点を目指して勉強することをおすすめします。
ただし、日系大手企業の障害者雇用でも年収400万〜500万円は狙えます。英語以外のスキル(経理、IT、人事など)で勝負しましょう。
年収レンジ:250万〜450万円
500点台:外資系の一部に応募可能
応募できる求人:外資系の日本語メインのポジション
500点台だと「英語が少し分かる」レベル。外資系企業の中でも、日本語メインで英語は読み書き程度というポジションに応募できます。
具体的には、外資系企業のバックオフィスで英語のメールや資料を読む程度の業務。会話はほぼ日本語。
年収レンジ:350万〜500万円
600点台:外資系の選択肢が広がる
応募できる求人:外資系企業の多くのポジション
ここが最初のボーダーラインです。 TOEIC600点を超えると、外資系企業の障害者雇用で「英語力OK」と判断されるケースが増えます。
600点台は「日常的な英語のメールのやり取りができる」「簡単な英語の会議に参加できる」レベルとして認識されます。
実際の業務では、英語のメール対応、英語の資料作成、英語の定例会議への参加 などが求められます。完璧な英語である必要はなく、「意思疎通ができるレベル」で十分。
僕の経験上、TOEIC600点台で外資系障害者雇用に採用された人は多いです。
年収レンジ:400万〜650万円
700点台:かなり有利、年収も上がる
応募できる求人:外資系企業のほぼ全ポジション
TOEIC700点を超えると、外資系の障害者雇用で「英語力が強み」として評価されます。 600点台が「最低ライン」なら、700点台は「プラス評価」です。
700点台になると、英語での会議での発言、英語でのプレゼンテーション、海外チームとの日常的なやり取りが期待されます。
この点数帯から、年収500万円以上のポジションに手が届くようになります。
年収レンジ:500万〜800万円
800点以上:ハイクラスポジションが狙える
応募できる求人:外資系のシニアポジション、マネージャー職
TOEIC800点以上は、ビジネスレベルの英語力があると評価されます。外資系企業のほぼすべてのポジションに応募可能で、年収800万〜1000万円超のポジションも射程圏内。
年収レンジ:600万〜1,200万円超
TOEICスコアは「足切り」に使われる
ここで採用担当としての裏話をします。
外資系企業の障害者雇用の書類選考では、TOEICスコアは「足切り」に使われることが多いです。
つまり、「TOEIC600点以上」という条件を設定して、それ以下のスコアの候補者は書類選考の時点で落とす。
これは僕個人の判断ではなく、多くの外資系企業で採用されている基準です。
逆に言えば、TOEIC600点があるだけで書類選考を通過する確率が大幅に上がるということ。実際の英語力はそこそこでも、600点というスコアがあるだけで「最低限の英語力はある」と判断されます。
日系グローバル企業でもTOEICは評価される
外資系だけでなく、日系のグローバル企業でもTOEICスコアは高く評価されます。
TOEIC600点以上が評価される日系企業の例
ファーストリテイリング(ユニクロ)
日立製作所
パナソニック
トヨタ自動車
これらの企業の障害者雇用でも、TOEICスコアがあると差別化になります。 他の候補者が「事務経験3年」だけで応募している中、「事務経験3年+TOEIC650点」があれば、圧倒的に有利です。
TOEICの効率的な勉強法
障害者がTOEICを勉強するときのコツ
ADHDの方
短時間集中型で勉強する(25分勉強→5分休憩のポモドーロ・テクニック)
過集中を活用する(興味が乗ったときに一気にやる)
アプリを使う(スタディサプリTOEIC、abceedなど)
ダラダラ長時間やるより、毎日30分を継続するほうが効果的
ASDの方
パターン学習が得意な特性を活かす(TOEICは出題パターンが決まっている)
公式問題集を繰り返す(同じ教材を何周もする)
リスニングはシャドーイングで対策(規則的な練習が向いている)
双極性障害の方
躁状態のときに集中して勉強する(ただしやりすぎ注意)
鬱状態のときは無理しない(勉強時間ゼロの日があってもOK)
長期計画で考える(3〜6ヶ月スパンで600点を目指す)
600点到達の目安
現在300点台の方:3〜6ヶ月(1日30分〜1時間の勉強)
現在400点台の方:2〜4ヶ月
現在500点台の方:1〜2ヶ月
TOEIC600点は、正しい勉強法でやれば誰でも到達できるスコアです。 「自分は英語ができない」と思い込んでいる人も、実はやり方の問題であることが多いです。
TOEICスコアの履歴書への書き方
書く場合
600点以上なら積極的に書く
「TOEIC L&R 650点(2025年12月取得)」のように取得時期も記載
スコアが古い場合(2年以上前)は再受験してアップデートするのがベスト
書かない場合
500点以下の場合は書かないほうが無難
「英語力に自信がないのかな」と思われるのと、「スコアを書いていない」のでは、後者のほうがマシ
まとめ
外資系障害者雇用のTOEIC最低ラインは600点
700点あればさらに選択肢が広がり、年収も上がる
TOEICスコアは書類選考の足切りに使われる
英語ができる障害者は競争相手が少なく、採用されやすい
日系グローバル企業でもTOEICは評価される
TOEIC600点は正しい勉強法で3〜6ヶ月あれば到達可能
英語力は、障害者雇用の年収を上げる最もコスパの良いスキルです。「いつか勉強しよう」ではなく、今日から始めてください。
📌 もっと具体的に知りたい方へ
「じゃあ具体的にどの企業に応募すればいいの?」
その答えを、有料記事で実名の企業リスト付きで公開しています。
✅ 年収500万〜800万超の障害者雇用求人を出す企業(実名・毎月更新)
✅ 採用する側が見ている「本当の評価基準」
✅ 年収を最大化する業界・職種・タイミングの選び方
✅ 書類・面接・年収交渉の具体テクニック
▶︎ 有料記事(実名リスト・毎月更新)
※ 企業リストは毎月更新。情報追加のたびに値上げします。今の価格が最安値です。
外資系IT×ADHD・ASD・双極性障害で障害者雇用として人事で勤務しています。現在の年収は1300万円。障害者採用でも年収1000万円やマネージャー職に就けること、そしてリモートワークやフレックスをフル活用して「自由に稼ぐ」方法を皆さんに知ってもらいたいと思っています。🙌
