花火Vlogで一番大事なのは「音」かもしれない|DJI Mic 3と内蔵マイクで綺麗に録る方法
※2026年8月2日更新:DJI Mic Mini 2Sの先行販売情報を反映しました。
花火は綺麗に撮れたのに、見返すと何かが足りない。
その原因は、映像ではなく音かもしれません。
夏祭りでは、話している人の声、屋台の呼び込み、
周囲の会話、風、花火の爆発音が短い時間に重なります。
カメラの内蔵マイクだけで録ると、
残したい声まで人混みの中へ埋もれることがあります。
だからといって、周囲の音をすべて消すと、
今度は夏祭りらしさが残りません。
この記事では、DJI Mic 3で会話を録り、
Osmo Pocketの内蔵マイクで花火や会場の音を残す方法を紹介します。
さらに、2026年8月4日に日本での発表が予定されているDJI Mic Mini 2Sについても、花火VlogでどこまでMic 3の代わりになるのかを整理しました。
私が実際に使っているのはDJI Mic 3です。
Mic Mini 2Sについては、
先行販売地域のDJI公式情報をもとに記載しています。
日本向けの価格やセット内容、
実機での音質は正式発表後にあらためて確認します。
結論|会話と会場音を別々に残す
夏祭りVlogでは、音の役割を2つに分けます。
人の声はワイヤレスマイク。花火、歓声、祭囃子はカメラの内蔵マイク。
撮影時に両方を残しておけば、編集で会話を聞きやすくしながら、
夏祭りの空気も戻せます。
会話まで残したいならDJI Mic 3やMic Mini 2Sが役立ちます。
一方、花火と会場の雰囲気だけを撮るなら、
外部マイクを買わずに内蔵マイクを使う方が自然です。
DJI Mic 3とMic Mini 2Sが対応する32-bitフロート内部収録は、
突然大きな声が入った時の保険になります。
ただし、風切り音や服に触れた音まで直せる機能ではありません。
まずは、マイクの役割を整理します。
先に選び方|自分にはどのマイクが必要?
花火と会場音だけを残したい
カメラの内蔵マイクで十分です。
花火の破裂音や周囲の歓声は、胸元に付けたワイヤレスマイクよりも、
カメラのステレオマイクで録る方がその場の広がりを残しやすくなります。
1人または2人の会話も残したい
DJI Mic Mini 2Sが有力です。
約12gの小型トランスミッターに内部録音と32-bitフロートが加わっています。
浴衣や薄い夏服へ付けるなら、軽さはMic 3にはない分かりやすい利点です。
ただし、この記事の更新時点では日本発売前です。
国内価格と実機評価を確認してから選んでください。
複数のカメラを使う、音声を細かく管理したい
DJI Mic 3が向いています。
タイムコード、最大4台のトランスミッター、複数受信機への送信など、
Mic Mini 2Sより収録全体を管理しやすい機能がそろっています。
花火大会を一台のカメラで撮るだけなら過剰ですが、
仕事や複数カメラの撮影では差が出ます。
DJI Mic 2をすでに持っている
花火大会のためだけに買い替える必要はありません。
Mic 2にも32-bitフロート内部収録があります。
まずはウインドスクリーンと内部録音を使い、
現在の機材で試す方が無駄がありません。
夏祭りでは、なぜ音が難しい?
夏祭りの音量は一定ではありません。
屋台を歩いている時は、近くにいる人との会話が中心です。
花火が始まると、数秒後には大きな爆発音と歓声が入ります。
内蔵マイクは、カメラの周囲にある音をまとめて録ります。
会場の雰囲気を残すには便利ですが、
離れた人物の声だけを選んで近くへ持ってくることはできません。
DJI Mic 3は、話す人の胸元へ付けられます。
口元との距離を短くできるため、
周囲が騒がしい場所でも声を拾いやすくなります。
どちらか一方が優れているのではなく、役割が違います。
DJI Mic 3と内蔵マイクの役割

DJI Mic 3で残したいのは、次のような音です。
一緒にいる人との会話
花火を見た時のリアクション
屋台の食べ物を紹介する声
カメラへ向けて話す短い説明
内蔵マイクで残したいのは、会場全体の音です。
花火が打ち上がる音
花火が開いた瞬間の爆発音
周囲の歓声
祭囃子や屋台の呼び込み
人混みのざわめき
会話を録るマイクで花火の迫力まで作ろうとせず、
内蔵マイクも止めないことがポイントです。
撮影前に確認したい5つの設定
① ウインドスクリーンを付ける
夏の夜でも風はあります。
DJI Mic 3には、風切り音を抑えるウインドスクリーンを取り付けられます。屋外では、風が弱く感じても最初から付けておく方が安心です。
ウインドスクリーンは、花火の大きな音を小さくする道具ではありません。マイクへ直接当たる風を和らげるために使います。
② マイクを口元へ近づける
周囲が騒がしいほど、マイクと口元の距離が重要です。
胸元へ付ける時は、服や髪に触れない位置を選びます。
浴衣の場合は、生地がこすれる場所や帯の近くを避け、
襟元でマイクが安定する位置を探します。
録画前に数秒話し、衣擦れの音が入っていないか確認してください。
③ 32-bitフロート内部収録を有効にする
DJI Mic 3は、送信機の内部録音で32-bitフロートを選べます。
ここで注意したいのは、
32-bitフロートが効くのは送信機に保存される内部録音だということです。カメラへ送られ、動画ファイルへ入る音声が自動的に32-bitフロートになるわけではありません。
初期状態は24-bitです。DJI Mic 3の受信機、DJI Mimo、
対応するOsmoAudio機器から設定を確認し、内部録音も開始します。
花火のように音量差が大きい場所では、
カメラ側の音に問題があった時も、
送信機内のWAVファイルを予備として使えます。
④ 短いテスト録音を聞く
設定画面を見るだけで終わらせず、会場へ着いたら一度録音します。
普通の声、大きめの声、周囲の音を数秒ずつ入れ、イヤホンで確認します。声が遠ければマイクの位置を見直し、衣擦れがあれば付け直します。
花火が始まってからマイクの位置を直すのは難しいため、
明るいうちに済ませておきます。
⑤ ノイズキャンセリングを強くしすぎない
ノイズキャンセリングは、
人混みの中で会話を聞きやすくするには便利です。
ただし、花火、祭囃子、歓声まで一緒に録りたい場面で強くかけると、音が急に細くなったり、会場の空気が不自然に消えたりすることがあります。
ワイヤレスマイクは会話用、内蔵マイクは会場音用と分ければ、どちらか一方へ強い処理をかけずに済みます。本番前のテストでは、声だけでなく周囲の音がどう変わるかも聞いてください。
Osmo Pocketでは2種類の音を残せる
DJI Osmo Pocket 4やPocket 4Pでは、
対応するDJI Micトランスミッターの音声と、
本体のステレオマイクで録った音声を別トラックとして動画へ残せます。
編集では、次のように使い分けます。
会話中は、DJI Mic 3の音を中心にします。
カメラの内蔵マイクは小さく残し、人混みの気配を足します。
花火が開く瞬間は、内蔵マイクの音を前へ出します。
その間だけDJI Mic 3を少し下げると、近くの声だけが不自然に大きくなるのを防げます。
対応機種やファームウェアによって表示や記録方法が異なる場合があります。本番前に短い動画を撮り、編集ソフトで音声トラックが分かれているか確認してください。
花火が始まる前・最中・後で録る音を変える
花火が始まる前
会場へ向かう足音、屋台で注文する声、花火を待つ会話を残します。
この時間は、DJI Mic 3の音が主役です。
環境音は薄く重ねる程度で構いません。
花火が上がっている間
カメラを花火へ向けたら、無理に話し続けなくても大丈夫です。
花火の打ち上げ音、開いた瞬間、周囲の歓声を内蔵マイクで残します。
人物のリアクションが入った場面だけ、DJI Mic 3の音を戻します。
花火が終わったあと
感想や帰り道の会話をDJI Mic 3で録ります。
花火そのものより、
見終わった直後の一言がVlogの終わりに使えることがあります。
長い説明ではなく、自然な会話を短く残します。
編集では声を先に整える
編集を始めたら、最初にDJI Mic 3の音量を決めます。
会話が無理なく聞き取れる状態を作り、
そのあとで内蔵マイクの環境音を少しずつ足します。
花火が開く場面では、環境音を上げます。
会話へ戻る直前に少し下げれば、音の主役が自然に入れ替わります。
ノイズ除去を強くかけすぎると、祭囃子や遠くの歓声まで消え、
静かな室内で話しているような音になることがあります。
風や雑音を完全に消すより、
会話を邪魔しない程度に残す方が夏祭りには合います。
32-bitフロートでも直せない音がある
32-bitフロート内部収録は、録音レベルの失敗に強い機能です。
ただし、すべての音を救えるわけではありません。
強い風がマイクへ直接当たった音
服や髪がマイクへ触れた音
マイク本体を指でこすった音
音源から離れすぎて周囲へ埋もれた声
こうした問題は、録音前の位置調整が必要です。
32-bitフロートは、雑に録っても直せる魔法ではありません。
突然の大声や音量差に備えながら、
通常どおりマイクの位置と風対策を整えて使う機能です。
Mic Mini 2Sが出たら、Mic 3はいらなくなる?
花火Vlogを一台のカメラで撮り、1人か2人の会話を残す用途なら、
Mic Mini 2Sで足りる人は多いと思います。
先行販売地域のDJI公式情報では、
Mic Mini 2Sは約14.5GBの内蔵ストレージを備え、
最大28時間の内部録音と32-bitフロートに対応しています。
小さくても、録音失敗へ備える機能はかなり充実しています。
それでもMic 3には、次の役割が残ります。
タイムコードで複数カメラの音を合わせたい
4人分の音声を分けて収録したい
オリジナル音声と処理後の音声を同時に残したい
受信機の画面で細かく状態を確認したい
Mic Mini 2Sは日常Vlogを軽くするマイク、
Mic 3は収録全体を管理するマイクです。
価格だけで上下を決めるより、
撮影規模で選ぶ方が分かりやすいと思います。
それでもDJI Mic 3が向いている人
DJI Mic 3は、次のような人に向いています。
複数カメラの映像と音声をタイムコードで合わせたい
3人から4人の声を分けて収録したい
オリジナル音声と処理後の音声を両方残したい
受信機の画面で各マイクの状態を確認したい
花火大会以外でも仕事や本格的な収録に使いたい
1人から2人の日常Vlogなら、Mic Mini 2Sで足りる可能性があります。
風景と花火だけを撮り、会話をほとんど入れない場合は、
外部マイクそのものが必要ありません。
DJI Mic 2などの対応マイクをすでに持っている人も、
夏祭りのためだけに買い替えなくて構いません。
▶ DJI Mic 3(2 TX + 1 RX + 充電ケース)
結局、夏祭りの音はどう録る?
会場へ着いたら、ワイヤレスマイクへウインドスクリーンを付け、
服に触れない位置へ固定します。
対応機種では32-bitフロート内部収録を確認し、短いテスト録音を聞きます。
撮影中は、会話をワイヤレスマイク、
花火と歓声をカメラの内蔵マイクで残します。
編集では声を先に聞きやすくし、
花火が開く瞬間だけ環境音を前へ出します。
花火の映像を綺麗に撮ることと同じくらい、誰と見て、
どんな声が残ったかも大切です。二つの音を分けておけば、
あとからその場の距離感を作り直せます。
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▼ 参考にした公式情報
DJI Mic 3 FAQ
DJI Mic 3 製品仕様
https://www.dji.com/mic-3/specs
DJI Mic Mini 2S|DJI公式ストア(先行販売地域)
https://store.dji.com/hk/product/dji-mic-mini-2s
※Mic Mini 2Sの日本向け仕様、価格、セット内容は、国内での正式発表後に更新します。
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