パンと絆
「ホテルクラシカル猫番館
横浜山手のパン職人8」を読
みました。
「猫番館」との別れが告げら
れる最終巻で、紗良と要の成
長が眩しく輝いていました。
二人が手を繋いで歩む姿に、
まるで自分事のように胸が熱
くなりました。
パンの香りと横浜の潮風が混
ざり合うような、切なくも温
かい読後感が残る一冊です。
ホテルクラシカル猫番館
横浜山手のパン職人8
小湊悠貴 (著)
横浜山手のクラシカルホテル
「猫番館」専属のパン職人・
紗良と、コンシェルジュの要
が付き合い始めて四ヶ月。
ふたりは静かに仲を深めてい
たのだが、紗良の祖父で高瀬
家の当主・勇雄に知られてし
まう。
ふたりで結婚式場に入ってい
くところを見られてしまった
のだ。
それはリサーチのためだった
のだが、「紗良の相手につい
て調査する」と息巻く勇雄に
対し、要は猫番館で開催する
ブライダルフェアの招待状を
手渡す。
一方、卒業後の進路に悩む厨
房スタッフがたどり着いた答
えとは…。
「猫番館」へのラストチェッ
クイン、涙とたくさんの笑顔
をお届け致します。
横浜山手のパン職人8
小湊悠貴 (著)
「祖父との対決が生んだ新た
な絆」
高瀬家当主・勇雄の登場で波
乱が訪れる展開にハラハラ!
紗良と要が結婚式場をリサー
チする姿を見られた瞬間、思
わず本を握りしめてしまいま
した。
しかし、要がブライダルフェ
アの招待状を手渡す決断は
「さすが猫番館のコンシェル
ジュ!」と叫びたくなるほど
カッコ良かった!
世代を超えた想いが交差する
シーンは、涙なしでは読めま
せんでした。
「厨房スタッフの決断に込め
られた希望」
卒業後の進路に悩むスタッフ
の選択は、読む者の背中を押
してくれます。
猫番館で得た「人を想う心」
が、未来への一歩を踏み出す
勇気に変わっていく様子は、
まるで発酵したパン生地がふ
っくら膨らむように感動的で
した。
「ラストチェックインは笑顔
の卒業式」
最終巻だからこそ描ける、ス
タッフと宿泊客の絆の深さが
胸に染み渡ります。
井上のきあさんが描く猫番館
の佇まいは、最後まで「こん
なホテルに泊まりたい」とい
う憧れをかき立てました。
「涙と笑顔」という相反する
感情が、パンのようにふんわ
りと調和するラストシーンは
必見です。
光るキーワード
「横浜山手」「パン職人」「
ブライダルフェア」「感動の
最終巻」「ホテル小説」──
人生の節目を迎える方、温か
い人間模様を求める方に贈り
たい物語です。
猫番館で過ごした時間は、き
っと心に「また会いたい」と
いう想いを残してくれます。
「読後は焼きたてクロワッサ
ンのような充足感」
シリーズを通して積み重ねら
れた紗良の成長が、最高の形
で実を結びました。
パン職人として、女性として、
一人の人間として歩んできた
軌跡が、猫番館の扉を閉じる
瞬間に美しく昇華される──
まさに、心にずっしりと響く
「おいしい結末」でした。
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自己紹介
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