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マレーシア・ランカウイ島 楽園にくつろぐ猫たち

【連載】アジアの猫 第3回

グラフィックデザイナー & 写真家
南幅 俊輔

マレーシアのリゾートアイランド、ランカウイ島が、猫にたくさん会える島だということをご存じでしょうか。首都クアラルンプールから国内線で1時間ほどのこの島は、マレーシア政府が指定する免税特区。100円ちょっとでビールが買える、お酒が好きな方なら天国のような島です。その上、少し歩けば島に暮らす猫たちにも頻繁に遭遇します。猫好きさんにとっても、天にも昇る心地になれる楽園なのです。

真っ白な砂浜が美しいビーチのサビ猫(筆者提供)
サーフボード看板の前を歩く(筆者提供) 

リゾートホテルのソファが縄張り

ランカウイ島は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界ジオパークに認定された自然豊かなビーチリゾート。白砂の美しいビーチが特長で、数々のアクティビティーもあって魅力いっぱい。島内は観光客ウエルカムな雰囲気で、安心して過ごせます。
 
ビーチやホテルには欧米のファミリーの姿が多数。お勧めは島の北西にあるマチンチャン山を登るケーブルカー「ランカウイ・スカイキャブ」と山頂にある歩道橋「スカイブリッジ」。どちらも一部がガラス張りでスリル満点でした。

ケーブルカー乗り場は長い行列でごった返していてにぎやかでしたが、リゾートホテルの敷地内は打って変わってゆっくりとした時間が流れていました。そんなのんびりアジアンリゾートの雰囲気づくりに一役買っているのが猫たちです。

マチンチャン山のケーブルカー(左)、一部床がガラス張りのスカイブリッジ(右、筆者提供)

島で一番人気のビーチ、チェナンビーチから少し離れた場所にあるリゾートホテル「ボントン・リゾート」に移動。敷地内を散策していると、リゾート感を満喫できるプールサイドのデッキチェアで黒猫がまったりとしているのに出会いました。

黒猫は人慣れしているというか「ここは自分の縄張りだけど、オマエ誰?」って顔を向けてきます。 

「オマエ誰?」(筆者提供)
デッキチェアの上がお気に入りの様子(筆者提供)
アジアンテイスト満載のプールサイド(筆者提供)

このホテルの敷地内には「テンプル・ツリー・リゾート」という、マレーシア各地から移築された歴史的建築物を改装したヴィラが点在する一角があります。鉄筋の高層ホテルと違って趣があり、観光客に人気の様子。

カラフルなもの(左)、中国式(中)、伝統的な高床式のタイプ(右)など、
さまざまなヴィラがある(筆者提供)

うれしいことに、各ヴィラの周辺には必ず猫の姿がありました。次にランカウイ島を訪れたら絶対このヴィラに泊まりたいと思っています。

青いヴィラの前で3匹がそろって寝ていました(筆者提供)
寝ていた茶トラ猫が気配に気付きました(筆者提供)
ヴィラのヌシ的な猫たち(筆者提供) 
中国式ヴィラの入り口で毛づくろい(筆者提供)
草の上でくつろぐ白猫(筆者提供)

ぼんやり猫を眺めるぜいたくな時間

ホテル内のレストラン「ナム」の建物も木造建築を移築したもので、落ち着いた雰囲気。インテリアも凝っています。店内には壁が少なく、芝生の先にある池から心地良い風が通り抜けます。どこか懐かしさを感じるアジアンテイストな店内です。

ナムの内部(筆者提供)
カウンター近くにいたシャム猫系の茶トラ(筆者提供) 
ソファの下で爆睡していた高齢の猫(筆者提供)
置物のような白猫(筆者提供)

テラス席もあり、空いていれば好みの席に着けるようです。猫たちもお気に入りの場所で思い思いにくつろいでいます。ハスの葉に盛り付けられた伝統的なマレー料理を楽しみ、猫たちをぼんやりと眺めながらぜいたくな時間を過ごすことができました。

ランチでいただいた美しいマレー料理(筆者提供)
 開放的なテラス席にも猫が陣取っています(筆者提供)
三毛猫が奥の建物に去っていきました(筆者提供)

【連載バックナンバー】
■2 台湾の「猫村」 廃坑の村が世界から脚光 
■1 世界遺産をバックにキリリ トルコ・イスタンブール編


南幅 俊輔(みなみはば・しゅんすけ)
グラフィックデザイナー & 写真家
盛岡市生まれ。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。ソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材、その他さまざまな動物たちの撮影も行なっている。著書は『ワル猫カレンダー』(マガジン・マガジン)、『美しすぎるネコ科図鑑』(小学館)、『コアラのひみつ』(カンゼン)、『ハシビロコウのボンゴとマリンバ』(辰巳出版)など多数。最新刊に『シャチまるごとBOOK』、『2026ハシビロコウカレンダー』、『2026ハシビロコウ手帳』(いずれも辰巳出版)がある。