見出し画像

会議で最後だけ社長が決める会社は、なぜ変われないのか

「最後は社長お願いします」

会議は成立している。議論も出ている。意見も交わされている。
それでも、必ず最後にこうなる。

「じゃあ、これは社長お願いします。」

この一言で、すべてが戻る。決まったようで、決まっていない。会議は終わるが、意思決定は終わっていない。

No.2や幹部の立場なら、この違和感を一度は感じたことがあるはずです。

問題は「社長が決めていること」ではない

一見すると、社長依存に見える。しかし本質はそこではありません。
問題は、会議の中で起きているこの構造です。

・判断が最後に必ず社長へ戻る
・決定の責任が会議内で完結しない
・最終判断の権限が分散されていない

つまり会議は「決める場」ではなく、「上に戻す場」になっています。

幹部が決めないのではなく「決められない構造」がある

多くの組織ではこう考えられます。

「幹部にもっと任せればいい」

しかし実際は逆です。

幹部が決めていないのではありません。
決めても最終的に社長へ戻る構造があるだけです。

・不安が出ると社長へ戻る
・例外が出ると社長へ戻る
・責任が重くなると社長へ戻る

この状態が続くと、会議はこう変化します。
「決める場所」から「確認する場所」へ。

最後は社長が常識になる瞬間

この構造が続くと、組織は学習します。

・幹部「どうせ最後は社長が決める」
・No.2「自分で決めるより確認した方が早い」
・現場「上に上げた方が安全」

結果として起きるのは意思決定の空洞化です。
会議をしているのに、誰も決めない状態が固定されていきます。

No.2が最も消耗する理由

この構造の中で最も負荷を受けるのはNo.2です。

・現場から相談が来る
・幹部から判断が上がる
・社長への確認も必要

すべてがNo.2に集まる。しかしこれは能力の問題ではありません。
「途中で止まり、最後に社長へ戻る会議構造」が原因です。

会議の問題は進行ではなく「戻る設計」

多くの会社が改善しようとするのはここです。

・時間短縮
・資料改善
・議題整理
・ファシリテーション強化

しかし本質は別です。「最後に誰へ戻るか」が決まっている構造になっていることです。

この設計が変わらない限り、会議は何度でも社長へ戻ります。

最後に

会議で最後だけ社長が決める会社は、「意思決定が会議内で完結しない構造」が生み出している現象です。

問題は社長の判断力ではありません。会議設計そのものです。
もし、

「議論はしているのに、最後は必ず社長が決めている」

そう感じたなら、その違和感は正しいものです。

組織は、人ではなく構造で動いています。

■メンバーシップ「No.2経営ラボ」

この問題は単体では存在しません。

権限委譲、評価制度、会議設計、意思決定、教育制度。一見すると別々の課題ですが、実はすべて組織の構造でつながっています。

メンバーシップ「No.2経営ラボ」では、「組織のバグ」を一つずつ分解しながら、No.2が組織全体をどう見立て、どの順番で改善していくのかという判断軸をお伝えしています。

社長へ仕事を戻すNo.2ではなく、組織を前に進めるNo.2になるために。

二宮誠悟プロフィール
現役取締役。400社以上の組織と向き合い、組織を構造から読み解く。

No.2経営支援サービス
組織課題を可視化し、意思決定・権限設計・実行プロセスを再構築する。

組織のバグ100本Q&A(有料記事)
組織のバグを言語化し、組織を動かす判断軸へ体系化する。


#権限委譲 #社長依存 #No2 #組織づくり #組織改革 #幹部育成 #意思決定 #マネジメント #経営 #組織のバグ

いいなと思ったら応援しよう!

二宮誠悟|現役取締役・400社支援|社長依存・属人化をなくすNo.2経営ラボ いただいたチップは、組織づくりやNo.2に関する実践知の発信、記事制作、テンプレート作成などの活動費として活用させていただきます。 少しでも学びや気づきがありましたら、応援いただけますと励みになります。