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社長LINEが止まるだけで現場が止まる会社に共通する構造

「社長からLINEの返事が来るまで待ちます。」

そんな言葉が、会社の中で当たり前になっていませんか。

お客様への回答。
見積書の提出。
値引きの相談。

現場で判断できそうなことでも、最後は社長のLINEを待つ。

社長が会議中なら止まる。
移動中なら止まる。
休日なら翌営業日まで止まる。

No.2や幹部の立場なら、「そのくらい現場で判断できないのか。」と感じたことがあるのではないでしょうか。

もし社員の判断力が原因なら、教育をすれば解決するはずです。
優秀な人を採用すれば、LINEを待つこともなくなるはずです。
それでも実際には、人が変わっても、役職が上がっても、社長へのLINEは減りません。

私は400社以上の組織と向き合ってきましたが、この現象にも共通点があります。

それは、「LINEで会社を動かす組織」ができあがっていることです。

問題はLINEではない。「正式な仕組みではなく、LINEで会社が動いている」こと

「社長が忙しいから返事が遅い。」

本当の問題はそこではありません。問題なのは、一通のLINEが来なければ仕事が進まないことです。

現場は判断できない。
No.2も、「一応、社長へ送っておきます。」となる。

すると、会議で決まったルールよりも、LINEで返ってきた一言の方が優先されるようになります。

つまり、仕事を止めているのはLINEではありません。

正式な仕組みではなく、LINEで会社を動かす組織なのです。

社員は返信を待っているのではない。「LINEで確認すること」が正解になっている

社員は早く仕事を終わらせたいと思っています。それでもLINEを送るのは、その方が安全だからです。

自分で判断すると、「なんで確認しなかった?」と言われる。
一方でLINEを送れば、「確認してくれてありがとう。」と言われる。

この経験を繰り返せば、人は自然に学習します。

迷ったらLINEを送る。
返事が来るまで動かない。
その方が正しい、と。

つまり、社員は組織の中で、「LINEで確認すること」が最も安全な行動だと学習しているのです。

だから、社長LINEが増える原因は、人ではなく組織が生み出した行動パターンなのです。

No.2も「組織を動かす人」ではなく「LINEを送る人」になってしまう

この状態で苦しくなるのは、No.2です。

現場から相談が来る。自分でも判断できそうなのに、「社長へLINEしておきます。」となる。

本来、No.2は組織を動かす立場です。しかし、LINEで判断を仰ぐことが当たり前になると、自分も「社長へ送る人」になります。

現場もNo.2ではなく、スマホの向こうにいる社長を見て仕事をするようになります。だから、経験を積んでも、役職が上がっても、No.2としての影響力は育ちません。

問題はLINEで意思決定する仕組みになっていることです。

優秀な社長ほど、LINEが会社のルールになってしまう

仕事ができる社長ほど、返信が早い。

移動中でも返す。
休日でも返す。
夜でも答える。

だから現場は助かります。しかし、その積み重ねによって、「まず社長へLINE。」という文化が少しずつ出来上がります。No.2も幹部も、自分で判断するよりLINEを送ることを優先するようになります。

社長は現場を助けているつもりでも、組織は「LINEの返事が会社のルール」だと学習しているのです。

社長LINEが増える原因は、正式なルールより、LINEで返ってきた一言が優先される組織になっていることです。

だから、どれだけ社長が頑張って返信しても、この状態は変わりません。

最後に

社長LINEが止まるだけで現場が止まるのは、「社長へLINEすることが正解になる組織」が出来上がった結果として生まれる、組織の問題です。

だから、返信を早くすることよりも先に、LINEがなくても意思決定できる組織になっているかを見直す必要があります。

もし、

「社長のLINEが止まると現場も止まる。」
そう感じたなら、その違和感は間違っていません。

組織は、人ではなく構造で動いています。

■メンバーシップ「No.2経営ラボ」

この記事では、「社長LINE」という一つの組織のバグを取り上げました。しかし実際には、この問題も単独では起きません。

権限委譲、決裁権、承認フロー、会議設計、幹部育成、評価制度。一見すると別々の課題ですが、実はすべて意思決定の仕組みでつながっています。

メンバーシップ「No.2経営ラボ」では、「組織のバグ」を一つずつ分解しながら、No.2が組織全体をどう見立て、どの順番で改善していくのかという判断軸をお伝えしています。

LINEで社長へつなぐNo.2ではなく、組織を動かすNo.2になるために。


■メンバーシップ「No.2経営ラボ」

この記事では、「社長LINE」という一つの組織のバグを取り上げました。しかし実際には、この問題も単独では起きません。

権限委譲、決裁権、承認フロー、会議設計、幹部育成、評価制度。一見すると別々の課題ですが、実はすべて意思決定の仕組みでつながっています。

メンバーシップ「No.2経営ラボ」では、「組織のバグ」を一つずつ分解しながら、No.2が組織全体をどう見立て、どの順番で改善していくのかという判断軸をお伝えしています。

社長へ仕事を戻すNo.2ではなく、組織を前に進めるNo.2になるために。

二宮誠悟プロフィール
現役取締役。400社以上の組織と向き合い、組織を構造から読み解く。

No.2経営支援サービス
組織課題を可視化し、意思決定・権限設計・実行プロセスを再構築する。

組織のバグ100本Q&A(有料記事)
組織のバグを言語化し、組織を動かす判断軸へ体系化する。


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二宮誠悟|現役取締役・400社支援|社長依存・属人化をなくすNo.2経営ラボ いただいたチップは、組織づくりやNo.2に関する実践知の発信、記事制作、テンプレート作成などの活動費として活用させていただきます。 少しでも学びや気づきがありましたら、応援いただけますと励みになります。