【第261回】 Marketing Cloud Next : プレビューとテスト送信
Marketing Cloud Next(Marketing Cloud Growth & Advanced Edition)におけるメールの「プレビューとテスト送信」機能についてまとめます。

基本的な仕様
「プレビューとテスト送信」には、以下の 2 つの機能(段階)があります。
プレビュー:サンプル受信者として、ある一人の統合個人を選択し、その情報を元にメールの内容を画面で確認する
テスト送信:プレビューで選択したサンプル受信者の情報を使用し、最大 5 つのメールアドレスに対して送信する
※ Marketing Cloud Engagement に存在する「テストデータエクステンション」に対するテスト送信機能は、現在は存在しません。
注意点:
テスト送信を実施する際は、ある一人の統合個人をプレビューしておく必要があります。プレビューせずに、テスト送信しようとするとエラーになります。
サンプル受信者が格納されているセグメントの選択時は、公開前のセグメントではなく、公開済みのセグメントが選択対象になります。

公開済みセグメントに格納されている連絡先のうち、最大で 10 名の中から、ある一人の統合個人を選択します。特定のある統合個人を選択したい場合は、それ専用のセグメントを作成することを検討してください。
テスト送信時の最大 5 つのメールアドレスには、グループアドレスを含めることができます。例えば、グループアドレスに 10 人が紐づいている場合、その 10 人全員にメールが送信されます。
テスト送信は、メッセージクレジットを消費します。
配信到達性のために、送信用アドレスが abc@google.com の場合であれば、以下のどちらかに変更されて送信されます。
- abc_at_google.com@XXX.salesforce.com
- abc_at_google.com@XXX.mx.salesforce.com
テスト送信のログ
テストメールを最大 5 件のメールアドレスに送信した場合、それぞれの送信記録は以下に保存されます。
「MessagingEventsEmail - EmailEngagement」(DLO)
「Email Engagement」(DMO)
テスト送信のログは、IndividualId 項目に「test-send-individual-id」が入力されていることで識別できます。
また、このとき、ContactPointEmailAddress(メールアドレスの項目)に記録されるのは、プレビューした統合個人のメールアドレスではなく、実際にテストメールを送信したメールアドレスです。つまり、誰にテスト送信されたかが明確に記録される仕組みになっています。
開封とクリックのトラッキング
テスト送信においては、「MessagingEventsEmail-EmailEngagement」(DLO)や「Email Engagement」(DMO)には、「送信」や「購読取り消し」の履歴レコードのみが記録され、「開封」や「クリック」の履歴レコードまでは記録されません。
これは Track Clicks、Track Opens が常に「オフ」になっているという理解でよろしいかと思います。これを「オン」にする機能はありません。

購読取り消しのリンク
プレビューとテスト送信で送信された 購読取り消し用のリンク をクリックすると、同意データを管理している「Communication Subscription Consent」DMO の「Communication Subscription Channel Type」に、ダミーの "dummyCsctToken" として登録されます。そのため、誰かのコミュニケーション登録がオプトアウトされることはありません。

プリファレンスセンター
一方で、プリファレンスセンターから購読を取り消した場合は、テスト送信の宛先としてメールアドレスの中で一番左側のメールアドレスが、実際にオプトアウトされる仕様になっています。

※ 以前は、プレビューしている顧客のメールアドレスが実際にオプトアウトされてしまう仕様でしたが、その仕様は改善されて、テスト送信の宛先に利用したメールアドレスの中で一番左側のメールアドレスが変更される仕様 に変更されています。下記の通り、更新の対象になるメールアドレスは、事前に表示されますので、更新をかける際はそれを確認してください。

いかがでしたでしょうか。
Marketing Cloud Engagement にも「プレビューとテスト送信」機能は存在しますが、仕様が異なりますので、その違いを整理し、それぞれのプラットフォームの仕様をしっかり理解しておくことが重要です。
また、フローにおいても「デバッグ」機能というフロー全体をテストする機能がありますが、ここでもメール送信テストが可能です。それについては以下の記事で解説していますので、確認してください。
今回は以上です。
