【第341回】 Marketing Cloud Next : セグメントトリガーフローのデバッグ
Marketing Cloud Next(Marketing Cloud Growth & Advanced Edition)における、フローのデバッグ機能は Marketing Cloud Engagement で言うところの「ジャーニーのテスト」のようなものに相当します。
今回の記事では、セグメントトリガーフローのデバッグ機能にフォーカスを当てて、解説したいと思います。
Tips:Spring '26 の新機能リリースでは、テスト用の 統合個人を 最大 10 人まで選択できるようになりました。


セグメントトリガーフローのデバッグ
セグメントトリガーフローのデバッグでは、テスト用の統合個人を選択して、その統合個人がどのようにフローのパスを通るか、またはフロー上に「メール送信」要素がある場合、実際にテストメール送信をするかを選択することができます。
このデバック機能では、コンテンツにおける「プレビューとテスト送信」機能における、テスト送信と似た機能が提供されています。
メール送信要素以外のフロー要素の特徴
一定期間待機:デバッグが途中で停止し、続行するかどうかを選択します。
次の日付まで待機:デバッグが途中で停止し、続行するかどうかを選択します。
イベントまで待機:デバッグが途中で停止し、イベント発生時のパスへ進むか、タイムアウト時のパスへ進むかを選択します。
決定:デバッグは停止せず、購読者属性に基づき、自動的に分岐します。
パス試験:
デバッグは停止せず、ランダムに自動的に分岐します。
Tips:Spring '26 の新機能リリースにより、パス試験に関しても、デバッグは途中で停止して、ランダム選択するか、どのパスに進むかを選択できるようになりました。
デバックの設定手順
1. Select Data Cloud Record をクリックします。

2. フローに設定されているセグメントの中から、テスト用の統合個人を最大で 10 名まで選択します。複数人をまとめてテストが可能です。(Spring '26 以降)

3. 続いて、Send Email Message にチェックを入れると、最大で 5 つのメールアドレスに対して、テスト送信することができます。チェックを入れない場合は、メール送信無しでフローのテストが行われます。

フローのテスト送信のログ
テスト送信されると、「Email Engagement」DMO にトラッキングデータが格納されます。この時の Individual ID は、デバックの設定画面で選択した Unified Individual ID が格納されるのではなく、「test-send-individual-id」に紐づく形で記録されるので、特定の個人に紐づく形にはなりません。
開封とクリックのトラッキング
「開封」や「クリック」のトラッキングに関しては、当該フロー上の「メール送信」要素で設定している、
Track Clicks: On/Off
Track Opens: On/Off
の設定状況に依存しますので、その設定を「On」にしていれば、test-send-individual-id に紐づく形で記録されます。これも、特定の個人に紐づく形にはなりません。

※「送信」と「購読取り消し」は、自動的にトラッキングされます。
購読取り消しのリンク
フローのテスト送信で送信された 購読取り消し用のリンク をクリックすると、同意データを管理している「Communication Subscription Consent」DMO の「Communication Subscription Channel Type」に、ダミーの "dummyCsctToken" として登録されます。
そのため、こちらに関しても 特定の個人のコミュニケーション登録がオプトアウトされてしまうことはありません。

プリファレンスセンター
一方で、プリファレンスセンターから購読を取り消した場合は、テスト送信の宛先としてメールアドレスの中で一番上のメールアドレスが、実際にオプトアウトされる仕様 になっています。

※ 以前は、プレビューしている顧客のメールアドレスが実際にオプトアウトされてしまう仕様でしたが、その仕様は改善されて、テスト送信の宛先に利用したメールアドレスの中で一番上側のメールアドレスが変更される仕様 に変更されています。下記の通り、更新の対象になるメールアドレスは、事前に表示されますので、更新をかける際はそれを確認してください。

ロールバックモードについて
なお、デバッグオプションとして、ロールバックモードを適用してデバッグを実行するか、適用しないでデバッグを実行するかを選択できますが、これにより、選択した顧客に対してメールが飛ぶようなことはありません。

ロールバックモードを適用しない(チェックを外す)と、Salesforce CRM のデータが実際に更新される可能性があります ので、注意してください。
いかがでしたでしょうか。
今回はセグメントトリガーフローについての説明でしたが、イベントトリガーフローや、Data Cloud トリガーフローでも似たような形でデバッグすることが可能ですので、是非お試しください。
また、デバッグの設定時に表示されるリストは、セグメントのプレビュー機能に該当します。画面に表示する項目の選択(Unified Individual の項目から選択可能)やフィルタリングもできますので、活用してください。最大 25 件分のユーザーを一度に表示できます。

External Record Id は、ID 解決の調整ルールによって 1 つに絞られた結果の「Individual Id」が入力されます。匿名個人レコードの場合は空欄です。
今回は以上です。
