【第364回】 Marketing Cloud Next : 動的コンテンツ(メール・LP)設定方法
Marketing Cloud Next Growth & Advanced Edition では、受信者の属性に応じて動的コンテンツを作成できます。その際に中心となるのが 「パーソナライズポイント」 です。
注意
Spring '26 の新機能リリース では、本番環境のみで メール だけに留まらず、ランディングページ においても、動的コンテンツが利用できるようになりました。但し、このランディングページの動的コンテンツは Spring '25 以降に作成された組織のみで利用可能であり、SDO でも利用できません。
パーソナライズポイント(①)
再利用可能な箱 のような存在で、動的な条件(バリエーションと決定)を格納します。
1 つのコンテンツ内では「リンク」して複数箇所で同期利用でき、リンクを解除して個別条件を持たせることも可能です。
別のコンテンツにおいても、コピーして再利用可能です。
デフォルト条件を設定しておくことで、いずれの条件にも一致しなかった場合の表示内容を制御できます。
アカウントで何度も同じパーソナライズポイント名を命名できます。
パーソナライズポイントを構成する要素

バリエーションと決定(②)
個々のターゲティングルールに名前をつけたもの
検索や管理のために命名規則を設けると良い
アカウントで何度も同じバリエーションと決定名を命名できる
ターゲティングルール(③)
どの条件の時に特定のコンテンツを表示するかを定義
例:Favorite Genre 次の値と等しい Rock
AND / OR を用いた複合条件も設定可能
優先度(④)
該当の顧客が複数のターゲティングルールに一致した場合、優先度が高いものを先に適用
特に「~を含む」のような曖昧条件の時や、複合条件の時に有効
設定の手順イメージ
1. 「パラグラフ」や「画像」などをドラッグ&ドロップすると、動的コンテンツの管理セクションが表示されます。まずは 「新しいバリエーション」 をクリックします。

2. 右上の 「新しいバリエーション」ボタン から新しい条件を作成できます。過去に使用したパーソナライズポイントを再利用する場合は下部のリストから選択できます。さらに、「すべて表示」 をクリックすると検索画面に遷移できます。

3. すでに同じコンテンツ内で動的コンテンツを設定している場合、その際に使用されたパーソナライズポイントには 「現在」 ラベルが付きます。

4. 該当のパーソナライズポイントをクリックすると、現在のメールで使用されていることが示され、「リンク」(条件を同期)として再利用するか、コピーして再利用するかを選択できます。

5. 「リンク」 として利用した場合、その場で設定が完了し、図のように 「リンク済み」 のマークが表示されます。後にリンク解除も可能です。

6. さて一方で、新規作成する場合は、「バリエーションと決定」の名前 を入力し、「ターゲティングルール」 を設定して保存します。※ ここで入力するのは「パーソナライズポイント」の名前ではないので注意してください。

7. 1 つ目のバリエーションを登録すると、プルダウンから新しいバリエーションを追加できるようになります。

8. 追加するバリエーションについても同様に、「バリエーションと決定」の名前とターゲティングルールを設定して保存します。

9. バリエーションを一通り作成したら、「優先度の編集」 ボタンをクリックします。

10. ここでは、パーソナライズポイントの名前 と 優先度 を設定し、保存します。

11. すべての条件設定が完了したら、各バリエーションごとのコンテンツを作成します。
コンテンツは 再利用できません ので、コンポーネントごとに個別設定 が必要です。


12. どの条件にも当てはまらない場合に備え、デフォルトのコンテンツ をフォールバックとして登録しておきます。

13. 最後に プレビュー で確認し、設定が正しいかチェックしてください。

考慮事項
パーソナライゼーションポイントの設定数
1 つのメールには 最大 25 個のパーソナライゼーションポイントを設定 できます。これにより 25 個のコンポーネントをまったく別の条件でパーソナライズすることができます。
バリエーションと決定の設定数
各パーソナライゼーションポイントには、最大 15 個のバリエーションと決定を設定 できます。
バリエーションの再利用
設定したコンテンツ(例:画像や文字列など)が再利用されるわけではありません。コンテンツの設定は、個別のコンポーネントで対応する必要があります。再利用されるのは ターゲティングルールのみ です。

リンク解除
リンクを解除すると、新しいパーソナライゼーションポイントが作成され、連動も消えます。下の図の通りです。

いかがでしたでしょうか。
この動的コンテンツを運用していくうえで、最も重要なのは 「命名規則」(名前付けのルール)だと感じています。このパーソナライズポイントは、動的コンテンツだけでなく、セグメントトリガーフローのパス実験などでも活用されるため、作成数がどんどん増えていきます。そのため、後から再利用しやすい形で整理・保存しておくことが欠かせません。
また、検索は「バリエーションと決定」の名前を使って行うことになるので、思いつきで名前を付けるのではなく、あとで探しやすいように意識して命名してみてください。
今回は以上です。
