需給で一番効くのは、正解じゃなくていい、ひとこと
必ず、正解を言えなくてもいいと思う。ただ、言葉が一つ出れば、流れは変わるときがある。需給の判断では、「正しい結論」より先に、流れを止めたり、少し戻したりする言葉が必要な場面がある。今まで、後悔したことを思い出しながら書いてみた。
(後悔は日々継続中)
・言葉1
「前提が変わってきたかもしれません」
「打合せでみんなで決めたけど、もう一度見直しませんか?」
この言葉はなぜ効くのか、「過去の判断」を否定せずに、「今の前提」だけを揺らせる。誰が悪いか、ではなく、前提が変わったかもしれない、という話に持っていける。
言えたときには一度決めた計画を前提に話が進んでいたけれど、数字の動きに違和感があって、「前提が変わってきたかもしれません」と口にした。その一言で、「じゃあ、もう一度前提から整理しよう」という空気になった。
言えなかったとき「もう決めたことだから」と思って黙った。後から振り返ると、実はその時点で前提はかなりズレていた。でも、決めた事実のほうが重くて、わざわざ波風をたてなくてもと言葉にできなかった。
・言葉2
「ちょっと嫌な感じがします」
「本当にその影響で売れてるの?/売れてないの?」
ロジックにできていない違和感にも価値がある。需給では、ロジックが組み上がる前に、違和感だけ感じることもある。その違和感は、あとから理由がつくことも多いけど、真っただ中ではわからないことが多い。
言えたとき、データ上は説明がつきそうだったけれどどうしても腑に落ちず、「ちょっと嫌な感じがします」とだけ伝えた。その後、要因を一つずつ確認していく中で、見落としていた条件に気づけた。
言えなかったとき、ロジックは一応通っていたし、自分の違和感に自信が持てなかった。結果的に、「あのとき感じていた違和感は正しかったな」と後から思うことになった。ただ、それは手遅れになった後。
・言葉3
「ここで決めずに、やっぱり保留にしませんか?」
「今決めても、また状況変わりますよ」
「今の動きと先々の計画の整合性がないです」
「いったん持ち帰りませんか?」
判断を“保留”にする勇気は、なかなか出せない。決めないことを選ぶ言葉は、思っている以上に言いづらい。計画や見込みというすでに決まった“権威”に対しても、正面から否定せずに、ズレだけを指摘できる。
言えたとき、その場で決める流れだったけれど、「今決めても、また状況変わりますよね」と伝えた。一度保留にしたことで、数日後に前提がはっきりし、結果的に手戻りが減った。
言えなかったとき、「決める流れ」に逆らえず、納得しないまま判断した。すぐに前提が変わり、結局、決め直すことになった。あのとき一度止めていれば、と思う場面だった。
・まとめ
そのときそのときに、正解な言葉はいえなくていいと思う。流れを止めたり、少し戻したりできる勇気があれば、それで十分。需給は、一度で正しく決める仕事じゃない。修正しながら、前に進み続ける仕事だと思っている。担当が一番わかっていると思うから、沈黙は選ばずに臨みたい。また、波風歓迎!!な雰囲気もみんなで作りたい。
