【心の居場所まとめ②】紹介小説第1話「居場所の根源」

こちらの続編の位置付けで、1話2000字前後の物語風の紹介記事を書きます。

トータルで3〜4話になる予定です。
……って、ショートショートじゃねーじゃん!∑(゚Д゚)
すいません💦ショートショートの枠に収めるのは無理です。
良かったら気長にお付き合いください🙇‍♀️

ショートショート内では名前を付けていなかったので、主人公と『彼』に名前を付けました。
前作も合わせてお読み頂ければ嬉しいです!

第一弾紹介記事はこちらです



まだ何もないまっさらな185ハウス。
作り付けのカウンターに椅子を二つ持ってきて、私と万尋まひろはスマホを見ながら語り合っていた。

「へー。これが万尋が思う居場所なんだ。自己肯定感かぁ。なんか万尋らしいね」
私がうなずきながらページを閉じると、万尋が口を開いた。
「うん。でもさ乃亜のあ、それだけじゃないって思ったんだ」
「それだけじゃないって?」
万尋は私のスマホ画面を指した。

「このるるまさんの記事見てくれよ」

お祓い所みたいなところ。
心身ともに綺麗になって素の自分に戻ることができる場所。
ありのままで居れる場所。
それが心の居場所。
水のある場所…。
水は生命の根源でもある。
清々しい感覚。
スッキリ腑に落ちたような。

「コメント欄も見てみなよ。もっと良く分かるから」

コメント欄?
これかな?

心の居場所は『3つの層』がある…。
私が食い入るように読んでいると、万尋の声が聞こえてきた。

「それ。すごく納得したんだ」
「一概に『心の居場所』と言っても、色々な意味合いがあるってことだよね」
「そんな感じだと思う」
そう言いながら、万尋はペンと紙を持って来て書きながら説明を始めた。

るるまさんのおっしゃる3つの層。
その真ん中の層、家族や友人などといる居場所。
そこに関係するのが、万尋の言う『自己肯定感』だろうと。

「でもまだ2つの側面がある。るるまさんも言及されている最も最深部の層。そこに関係するのは『自己受容』だと思うんだ」

「自己受容?」

「ああ。この記事を見ると分かるよ」



manaさんの文章、体の中に入って広がる感じ。
「どうだ?」
万尋の声を左耳に入れながら、目は文章から離れなかった。

「心にすんなり入ってくる素敵な文章だね」
「だろ?俺けっこう前からよく読んでるんだ。manaさんの記事」

それだけじゃない。
『人間』という文字から、世の中への考察。
『心の居場所』の源泉…。
静かで穏やかな文章なのに心に残る…。

「石木さんも自己受容について取り上げているぞ」
万尋の言葉に、我に返り画面をスクロールする。

「この記事だね」



「わぁ。物語になっていると感覚的にも捉えやすくて。妙子さん、びぃくんと会えてホント良かったね」

ユーモアも交えながら、自己受容について感覚的に理解できるストーリー。
分かりやすく、自分に落とし込むことができた。

「この『自己受容』が、最深部の居場所に関係してくると思うんだ」

「確かに。それぞれが自分を受け入れられるように居場所を作る側も考えないとね」

石木さんの小説に登場する、びぃくんみたいな存在。
そんな存在になることが居場所を作る側に求められるのかもしれない。
自己肯定感もそうだけど、その前に自分を受け入れること。自分を認めることが一番大切。
自分を認めない限り、肯定も否定もないんだから。

私が真剣に悩んでいるのを見ながら万尋はニヤニヤしていた。
「居場所を作る側ねぇ…。乃亜の口からその言葉が出てくるのは感慨深いよ」

人が信じられなくて、みんなの前から姿を消したあの時。
それでも万尋だけが私を探してくれた。
もしそうでなかったら、今私はどうなっていただろう。
万尋にはすごく感謝している。

けど……。

「なに、その顔?ちょっとウザいんですけど」
「うっせー!仕様だわ」
二人の笑い声がハウス内に響く。

早くこのハウスにも、たくさんの笑い声が響くといいなぁ…。

…と、その前に。

「もう一つの層は?万尋はどう考えているの?」

「ああ。最も社会的な居場所。そこに関わってくるのは『承認欲求』だと思うんだ」
「承認欲求?」
「うん。このわかりのぽんさんの記事を見てそう思ったよ」

たまごの鳥さん可愛い!
……じゃなくて、どれどれ。

今までの経験談もあって具体的でわかりやすい。
承認欲求……なるほど。
確かに社会的場面で必要なのは、他の人からも認められること。
そうすることで自分の存在を確認できて、自分を肯定することにもつながる。

居場所は現実逃避のためではなく、困難を乗り越えるためのもの。
未来へ向けて進むためのもの。
得意なことを見つけて伸ばせば、それが輝ける場所につながって心の居場所にもなる。

現実逃避をしてきた私にとって、その言葉は心に深く響いた。

「俺の考えを整理するとこうなる」



『心の居場所』3つの層と心理の関係
①最深部の層 
素のままの自分⇒自己受容と関連

②中間層 
家族や友人との居場所⇒自己肯定と関連

③最上層
社会的な居場所⇒承認欲求と関連

『心の居場所』の根源は自己受容だろう。
だが、必ずしもそこから積み上げていくというイメージではない。
例えば、他者に認められることで承認欲求が満たされ、それが自己肯定感につながり、今まで受け入れられなかった自分自身を受け入れる自己受容につながる、という逆行性も存在するからだ。
相互がお互いに作用し合っているのではないか。


そんな万尋の考えを、うなずきながら聞いていた。
「そうだね。芯から冷え切ったときも、お風呂とかコタツで外から温めると芯までポカポカになるもんね」
すごく真剣に言ったつもりなのに、万尋は爆笑した。
「あははは。乃亜らしい発想だな。心と体の違いはあるけれど、俺の考えはまぁそんなところかな」

褒められているんだか、けなされているんだか。

「ねぇ、万尋は喫茶店を作るんだよね?でも記事に『フリースクール』って言葉が出てくるんだけど、どういうこと?」
複雑な思いになりながらも、何個かの記事を見ていて気になったことを訊いてみた。
すると万尋は、突然真顔になって私をまじまじと見た。

「乃亜、塾講師経験あるよな?フリースクールをやってみないか?」

えっ!!



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あとがき

こんな感じで進めていこうと思うんですけどいかがでしょうか?
まとまり次第、続きを投稿させて頂きます。
よろしくお願い致します🙇

最後に、今回のトップ画像は『心の居場所』についてもご参加頂いております、紫吹はるさんの作品を使わせて頂きました。
心の根源に相応しい素敵な画像をありがとうございます😊

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